子犬をパピークラスに連れて行く目的とは?
愛犬が、「家族以外の人」や「よその家の犬」と、仲良く出来ないケースが近年増えているそうです。
飼い主さんや家族は平気なのに、なぜそのような事になってしまうのでしょうか?
ずばり、その原因は、子犬の頃に「社会性を十分に学ぶことができなかった」ことにあります。
子犬の頃に社会性を十分に学ぶことができなかった犬は、成犬になってから他の人や犬とコミュニケーションを取ることができず、不安や恐怖を感じ、吠えたり噛みついたりします。
このように、臆病な犬や攻撃的な犬になってしまう大きな原因は、「社会性の不足」にあるのです。
パピークラスへ連れて行くメリット
パピークラスは、社会性を学び、身に付ける場です。
パピークラスへ連れて行くということは、犬が社会性を学び、社会性を身に付けるということです。
それでは、社会性を身に付けることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
1.ドッグランで遊べるようになる
ドッグランには、たくさんの見知らぬ人や犬が集まります。
他の人や犬に慣れていない犬は、まず立ち入ることさえもできないでしょう。
不安や恐怖から逃げ出してしまう子もいるでしょうし、一度でもそのような不安や恐怖を味わってしまうと、ドッグランが怖い存在になってしまう可能性もあります。
ノーリードで思いっきり走り回ったり遊ぶことができる場ですので、ぜひ利用したいですよね。
2.安全にお散歩することができる
お散歩中、他の人や犬とすれ違うことがあります。
他の人や犬に慣れていない犬は、すれ違う人や犬に不安や恐怖を感じ、吠えたり飛びかかろうとする可能性があります。
吠えられると想定してすれ違うわけではありませんので、すれ違う相手に対しても恐怖心を与えてしまいかねません。
カラダの健康のためにもココロの健康のためにも毎日のお散歩を楽しく過ごしたいですよね。
3.安全を確保することができる
迷子になってしまったとき、地震などの災害が起きてしまったとき、社会性のない犬はどうなってしまうでしょうか。
吠えたり噛みついたりするようでは保護してもらうことも救助してもらうこともできません。
他の人の助けを借りることができず、大切な命が失われてしまうかもしれません。
社会性を身に付けておくことができれば、保護や救助によって守られるのです。
4.トリミングサロンや動物病院へ行ける
獣医さんや看護師さんやトリマーさんの腕には、犬に噛まれた痕を見かけることがよくあります。
他の人に慣れておらず、何をされるのかわからない不安と恐怖から噛みついてしまったのです。
トイプードルなど定期的なトリミングが必要な犬種もいますし、病院には必ずお世話になります。
サロンや病院には他の犬もたくさん集まります。
愛犬が不安や恐怖を感じてしまわないためにも、周りの他の人や犬に迷惑をかけてしまわないためにも、必ず社会性を身に付けておかなければなりません。
パピークラスへ連れて行くデメリット
1.感染症のリスクがある
抵抗力の弱い子犬は感染症のリスクが高いため、衛生管理がしっかりされていること、ワクチンの接種の有無をしっかり確認していること、これはとくに重要なポイントだと思います。
ワクチンの接種が済んでいない子犬の参加はお断りしている方がもちろん良いです。
2.ケガのリスクがある
まだ社会性を十分に学べていない子犬が集まる場であるため、上手に遊ぶことができない子犬もいます。
飛びかかったり噛みついたり、ケガを負わせたり負ったりすることがあるかもしれません。
3.体調を崩すリスクがある
緊張や疲れなどから体調を崩してしまうことがあります。
一度の参加で社会性が身に付くわけではありませんし、個体差があるため、身に付くまで参加する必要があります。
参加する度に体調を崩し、日々の生活にも支障が出てしまっては可哀想ですよね。
パピークラス選びの注意点
1~3のリスクを避けるために、最低でも次の4つは確認してから参加しましょう。
- 衛生管理がしっかりされているか?
- 室内で実施されているか?
- ワクチンの接種の有無を確認しているか?
- 管理者がいるか?
まとめ
パピークラスに参加することには、ご紹介したこと以外にもメリット・デメリットは多く存在します。
パピークラス参加しなければ社会性を身に付けることができないというわけではありません。
しかし、社会化期である子犬の時期がとても大切であることは間違いありません。
積極的に他の人や犬と触れ合う機会を普段の生活の中で与えてあげることができれば良いのですが、なかなか難しいですよね。
飼い主さん自身にも指導が必要な場合もありますし、アドバイスや指導を受けたい飼い主さんにとってもパピークラスに参加することは有意義なことだと思います。