勘違いしやすい間違い①「犬を従わせる(主従関係を作る)」
よく昔のしつけ本や犬の飼い方本には「しっかりと飼い主さんが犬のボスとなり、従わせるべきだ」のような趣旨が書いてありました。確かに、飼い主さんが愛犬にとって頼れる存在になることは重要です。
しかし、「従わせる」必要はありません。
犬が自分で考えて自分で行動できるように、上手くサポートしてあげるという感覚で愛犬に接することが現代の考えです。
勘違いしやすい間違い②「しっぽを振る=喜んでいる」
犬がしっぽを振る、と聞いて殆どの人が「うれしい・喜んでいる」と言った印象を受けると思います。
しかし実際は、犬がしっぽを振っている=「喜んでいる」とは限りません。
じつは、緊張している時、警戒している時、怒って興奮している時にも、犬はしっぽを振ります。そのため、しっぽだけではなく、表情や他の体の動きからも判断する必要があります。
念願の犬を家に迎え入れたときは嬉しくてたまらないですよね。しっぽを振って遊んで欲しそうにするかもしれません。しかし、可愛いからといって迎え入れたその日から構いすぎるのはNGです。
環境が変わったばかりであれば、もしかしたら興奮や緊張でしっぽを振っているだけかもしれません。また、子犬は15時間以上寝ると言われていますので、しっかりと休む時間を取ってあげる事をこころがけましょう。
勘違いしやすい間違い③「犬は自由にさせておけばいい」
犬は自由にさせておいた方が、ストレスも少なくのびのびと育つのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかし実際は、犬はこちらが予測出来ない行動を起こすことがあります。
家族の中で起こるちょっとした事故ならまだ大丈夫かもしれませんが、他人や知らない人に対して愛犬がケガをさせてしまったり、モノを壊したりした場合はどうでしょうか。
全ての責任は飼い主さんが負うことになります。当然、弁償や賠償などもしなければならないケースも起こりえます。
「うちの子は大丈夫」ではなく、少なくとも外では常に手の届く所においておき、愛犬から目を離さないようにしましょう。
勘違いしやすい間違い④「ごはんや散歩は毎日同じ時間にする」
真面目な飼い主さんは「〇時にごはん、〇時にお散歩!」などきっちりと決めてしまうかもしれません。
しかし、時間を決めてしまう事自体が、犬にとってストレスになることがあります。
時間を決めてしまうと、「その時間になる=ご飯がもらえる/散歩に行ける」と期待をさせてしまい、時間になってもご飯がでなかったり、散歩に行けなかったりした時に、ストレスになってしまいます。
十数年間、毎日同じ時間に飼い主さんがごはんやお散歩をできるとは限らないですよね。ですので、犬にとって楽しみであるごはんやお散歩の時間は、大体(朝、夕、夜など)で大丈夫です。
また、犬が欲しがるからといって、ごはんやおやつを食べるだけ与えてはいけません。愛犬が一日に必要なカロリーの範囲内で工夫して与えてあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。初めて犬を飼うときは「絶対この子を幸せにする!」と思っている飼い主さんがほとんどだと思います。素晴らしい気持ちと決心ですよね。
しかし、そんな素晴らしい気持ちがあっても、勘違いしていることがあれば残念ですよね。犬を迎え入れるまでに改善できる知識は改善して、万全の状態で愛犬との暮らしをスタートできるといいですね!
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30代 女性 匿名