犬が喜んでいない意外な行為①「お腹をなでる」
最近の犬の心理に関する研究で、飼い主さんにお腹を見せている時、喜んでいるわけでは無い、とわかったそうです。
エディンバラ国際科学フェスティバルで発表された、ジル・マッケイ博士の、犬の心理に関する研究によると、
そもそも犬にとってお腹は急所であり、急所を触られると嫌がるのが普通です。それでも、お腹を撫でられても、そのままでいるのは、飼い主さんが喜んでいるので自分の嫌な気持ちを我慢して「喜んでいるフリ」をしている可能性が高いそうです。
今まで「愛犬が喜んでいると思ってやっていたのに・・・」と驚かれた方もいると思います。もちろん、中には飼い主さんにお腹を撫でられることが好きなワンちゃんもいますが、多くの犬が我慢していると言えるそうです。
愛犬の喜んでいるフリをしている場合、目・耳・しっぽなどが緊張していたり、身体が強張っていたりするので、愛犬の仕草をしっかり見抜いて判断してみましょう。
犬が喜んでいない意外な行為②「頭をなでる」
犬は頭(目の上~耳と耳の間)を触られることが苦手です。いきなり初対面の人に頭を撫でられることを嫌がるのはもちろん、飼い主さんがなでるときでも実は嫌がっているかもしれないのです。
犬をなでるときは、首の周りや背中の部分をなでてあげると安心して喜んでくれます。ほかにも、耳の裏などをマッサージしてあげると気持ち良さそうにウトウトするワンちゃんも多いですよ。
犬が喜んでいない意外な行為③「ハグや抱っこをする」
後ろからハグをしたり、抱っこしたりすることは犬にとって怖いことです。実際に私の愛犬も、ハグをすると逃げないですが体が強張って緊張していますし、抱っこも声掛けをせずにやろうとすると「ウ゛ーッ」と唸ることがあります。
猿やチンパンジーなど、木に登ったりしがみついたりする習性のある動物達は抱っこされることが好きなことが多いです。しかし、犬は4本足で地面の上で生活する動物なので、両手で身体を包み込まれるようなハグや抱っこは、マウンティングに似ているので基本的に好みません。
自分から「抱っこして!」とおねだりするワンちゃん以外は、抱っこやハグは遠慮したほうがいいですね。
犬が喜んでいない意外な行為④「じっと見つめる」
私たち人間はじっとお互いの目を見つめ合うことによって愛情表現をすることがありますが、犬にとって目を見つめられるということは「敵意がある」と受け取ってしまうのです。
人間と長く暮らしていくうちに見つめられることに慣れるワンちゃんもいますが、基本的に目を見つめ合うことは犬が喜ぶことではない、ということを頭に入れておきたいですね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
私たち人間がよくする愛情表現は、実は犬にとっては嫌な行為であることもあるのですね。愛犬のことが愛おしくても、ハグや抱っこは控えた方がいいのかもしれません。
犬と人間の違いを理解し、犬が本当に喜ぶ方法で私たちの愛情を犬に伝えられるようにしたいですね!