犬が他人に飛び付く!やめさせる方法とは?

犬が他人に飛び付く!やめさせる方法とは?

犬が「飛びつきたい!」という衝動のまま、人やほかの動物に飛びつくことのないように、私たち飼い主はしっかりと犬をコントロール出来なければなりません。今回は、犬が他人やほかの動物に飛びつく理由と、それを止めさせる方法について、ご紹介したいと思います!

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

犬が人に飛びつく理由とは?

はしゃぐ犬

愛情表現

飼い主さんが大好きで、体に触れてほしかったり遊んでほしかったりしてくて飛びついてくることがあります。飼い主さんが大好きなのはいいのですが、好きだからといって犬が興奮するままに飛びつきそれをやめさせることが出来ないのは良いことではありません。

嬉しさ、楽しさで興奮し、行動の制御が出来ない

嬉しすぎ、感情が爆発して、目の前の相手に飛びついてしまうことがあります。犬にとって「大好き!」な人であったり「いつもおやつをくれる人」などであれば、飼い主さんや家族だけではなく、ご近所の人だったり、獣医さんだったり、飼い主さんのお友達だったりします。

飼い主さんが大好きで飛び付いてしまう上記の場合もそうですが、嬉しくて飛び付いてしまう場合、その時点でもう犬は興奮のあまり冷静ではいられなくなっています。自分の行動を自分で制御できない状態になっています。飼い主さんが「ダメ」と言ってやめさせようとしても「オスワリ」と言って別のことをさせようとしても、その指示は犬には届きません。大きな声で繰り返し言えば言うほど、「飼い主さんも興奮している!」と犬に思わせるだけでしょう。

服従心の低下による暴走

犬には、自分より弱い存在、自分より立場が下の者に対しては、自分が信頼できると認めた相手とは違う態度をとります。
飼い主さんには飛びつかないけれど、飼い主さんの家族に小さい子供さんや成長した大人であっても、飼い主さんよりも立場が下の家族(飼い主さんの息子さんや娘さん)には飛びつく、ということがあれば、この「服従心の低下による暴走」の可能性があります。

飛びつかれる人と犬との関係性を見直す必要があるでしょう。服従心の低下と言うと、「それはアルファシンドロームに基づく考え方だ。アルファシンドロームは間違っている理論なんだから、そんなことはない。」と言う人もいますが、「服従心の低下」は、犬は常に上の立場をねらっていて挑戦をしている、という意味ではありません。「その人を信頼していなく、その人の指示に従う必要があると思っていない。」ということです。

食べ物への執着

餌をひっくり返している犬

普段から、人の手から食べ物を与えられていて、なおかつ、「飼い主の許可がなければ食べ物をもらってはいけない」という躾が出来ていない場合、誰かが何か食べ物を持っていると、それが目に見えていたとしても、隠して持っていたとしても、その食べ物欲しさに人に飛びつくことがあります。

これらは全て、強い欲求からの「衝動」によって飛び付く例です。小型犬ならさして問題ではありないかもしれませんが、大型犬だと、飛びつかれた方の人間が転倒して怪我をすることも十分に考えられるので、「衝動のまま飛びつく」という行動は、出来るだけ早く止めさせましょう。小型犬であっても相手によっては非常に怖い思いをする場合もあります。大きさや犬種にかかわらず「衝動のまま飛びつく」ことを良しとするのはやめましょう。

警戒心、恐怖心から飛びつく

怒っているシェパード

自分のテリトリー内に勝手に入ってきた侵入者に対して、激しく吠えて威嚇しているのに、また「それ以上近づいて欲しくない」と様々なボディランゲージで表現しているのに、構わずに向かってくる相手に対して、攻撃するために飛びつくことがあります。
例えば、あまり馴染みのない来客であったり、セールスマンだったりした場合、飼い主さんが制御できないほど興奮して、吠えるようであれば、最悪の場合、咬みつくことも考えられるので、警戒心や恐怖心から人に飛びつく場合は、特に注意が必要です。

番犬として犬を飼っている場合でも、人を傷つけることがあってはなりません。侵入者を警戒して欲しい場合でも、飼い主の命令で威嚇をやめさせられなければなりません。臆病で恐怖心からの自己防衛として人に飛び付く犬に対しては、時間をかけて恐怖心を和らげるトレーニングをし、またその犬が受け入れられる限界を超えた恐怖を与えない環境を整えなければなりません。

飛びつき癖を治す方法

飼い主を見つめる犬

一旦、「マテ」「オスワリ」をさせる

犬が興奮している時、飼い主さんの指示で「我に返る」ようにトレーニングします。
最初は、興奮しているとなかなか飼い主さんの声だけでは、指示に従うことが出来なくても、ご褒美のオヤツなどを使って、人に飛びつくほど興奮している時にオヤツを示し、「マテ」「オスワリ」と指示を出します。
その指示に従い落ち着いていられることが出来たら、すぐに褒めて、ご褒美を与えます。
「飼い主さんのマテ、オスワリの指示に従うと、ご褒美がもらえる」と覚えたら、興奮し始める前のタイミングで、「マテ」「オスワリ」の指示を出し、愛犬の意識と行動を制御します。

間違っても、興奮している犬にオヤツを食べられてしまうことがあってはなりません。もしそのようなことが起きてしまうと、犬は「興奮して飛びついた」=「オヤツをもらえた」と理解し、興奮して飛びつくことがより強化されてしまいます。興奮している状態では「マテ」「オスワリ」などの指示に従うことも難しいでしょうが、仮に「マテ」「オスワリ」の指示に従ってはいても犬がまだ興奮している場合にはご褒美のオヤツはまだあげません。オヤツをあげるのは必ず犬が「落ち着いている」=「望ましい状態」の時です。

無視する

犬が飼い主さんや人に対してなんらかの欲求を訴えている場合や、興奮しすぎて、「マテ」「オスワリ」の指示が、全く愛犬の耳に届かない場合は、飛びついてきた犬に対して、「無関心」「無視」と言った態度を取ります。
目も合わさず、声も掛けません。
犬が不審に感じて、飛びつくのをやめたら、その時点で穏やかに褒めます。 この方法は、一度では効果が出ないかもしれませんが、繰り返すことで必ず、犬は「飛びついても何ももらえない」「飛びつくのをやめて落ち着いたら褒められる」ことを学びます。

無視しても飛びつき続け興奮がやまない犬の場合には、飛びつくのをやめるのを待つよりも飛びつかせない状況を作ることを考えて下さい。飼い主さんが帰宅した時に嬉しくて飛びついてくるのをやめさせたいのなら、犬の興奮が冷めるまで犬と接触しないようにする、などです。そのために廊下にゲートを設置したり部屋の外から犬の様子を観察できるカメラをつけたりする必要がある場合もあるでしょう。

指示によって「飛びつく」ことを覚えさせる

「飛びつく」ことを指示して出来るようにトレーニングする、という方法もあります。
これは「飛びつく」のは、「飛びつく指示が出た時だけ」と覚えさせるということで、「指示されて飛びついたら、ご褒美がもらえる」というトレーニングすることになります。このトレーニングをするには、犬はまず興奮せずに落ち着いた状態でいられるようにならないといけません。飛びついてほしくない状況で飛びついた時に褒めたりご褒美を与えるのではなく、「指示に従って飛びついた」時だけご褒美をもらえます。

まとめ

しつけ中の犬

人に飛びつく、という犬の行動には、必ず「理由」があります。人に怪我をさせたり、飼い主さん自身が怪我をしたり、と言った事故を防ぐためにも、愛犬がどんな理由で人に飛びつくのかを見極めて、出来るだけ早く、飛びつき癖を治すようにしましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 匿名

    指示で飛びつかせることを教える方法が知りたいです。
    行動を制限する支持だけでなく、許可する指示もある方が犬にとって良いことのような気がします。
    興奮して飛びつくが自然な振る舞いなら、何かしらの方法ででやらせてあげたいです。
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