犬の行動には意味がある
犬にも気持ちがある
犬は表情筋が猫よりも多く、観察すると色々な表情を見せてくれます。とても感情・表情ともに豊かな動物です。
そんな犬だからこそ、私達人間と似た感情をたくさん持っています。嬉しい、怒り、悲しい、楽しいなどの喜怒哀楽はもちろん寂しいや切ない表情をする事もあります。コロコロ変わる表情があるから、見ていて飽きない可愛い愛犬になるのでしょう。
困る癖やいたずらも意味があるの?
犬と暮らしていると楽しく明るい生活が送れますが、困る癖やお留守番時のいたずらに困った事もあるかもしれません。実は、そんな困った行動にも意味があるのです。犬なりに言葉ではなく行動で何か伝えようとしているのです。いたずらの意味も今回は触れていきましょう。
よくある行動の意味
口や顔を舐める
顔や口を舐めてくる犬に少し困ったような嬉しいような気持ちになった事はありませんか?
実はこの行動、犬が狼の頃の名残であり”愛情と信頼”の証なのです。順位を決め群れで生活していた狼は、口や顔を舐める事で従順な気持ちを表していました。その行動を飼い主にするという事は、「あなたを信頼します」と身を任せてくれている証なのです。
首をかしげる
犬に話しかけた時や物音がした時に首をかしげる犬は多いのではないでしょうか。これは、見た通りの「なに?なに?」という可愛らしいしぐさです。首をかしげて耳に神経を集中させ、耳の位置を変えて音や言葉を聞きとろうとしています。
あくび
あくびをしている犬を見ると眠たいのかな?と思いますが、いくつかの意味があります。もちろん眠たい時もあくびをしますが、緊張をほぐしたい時や不安な時もあくびをします。病院に連れていった時によくあくびをする事があれば緊張しているかもしれません。優しく大丈夫だよと声を掛けてあげて下さいね。
困った癖や行動の意味
お留守番時のいたずら
お仕事や予定が合って犬をお留守番させる事もある事でしょう。ごめんねと後ろ髪引かれながらお出掛けして帰ったらビックリ、お家の中が大変な事に!なんて事はないですか?
犬の困ったお留守番の時のいたずらは、寂しく不安だったり暇で運動不足だからかもしれません。お出掛け前にいつもよりも遊び、散歩に連れていき疲れさせてからお出掛けする事をおすすめします。
不安分離症の場合は、基礎のお留守番トレーニングと飼い主と犬の関係性から治していかなければいけません。少しずつお留守番の頻度と時間を増やしていきましょう。
噛み癖
噛み癖は、子犬の頃からのしつけとストレスでの噛み癖の2種類があります。どちらも根気よく治していく他はありません。
噛み癖は犬だけが悪いわけではないのです。小さい子犬の頃から手を甘噛みさせて遊ばせていると、大人になっても抜けきらずに手がおもちゃだと勘違いしたまま成犬になってしまいます。もちろん成犬の歯と子犬の歯、そして力も変わってきますから痛く感じる事もあります。これは手がおもちゃじゃないと教えていくしかありません。
そしてストレスでの噛み癖は遊ぶ時間や散歩時間などが足りていません。体力が有り余っているので散歩時間を少し伸ばし長くしてみたり、ドッグランなどでたくさん遊んであげましょう。こちらも、根気よく付き合っていくしかありません。
終わりに
犬の行動やしぐさ一つ一つに意味があります。可愛らしいしぐさに癒されたり、困った行動には犬が伝えたい意味が隠れていたりします。怒ったり辞めさせようとする事も大事ですが、少し立ち止まりどんな意味なのかどんな事を伝えたいのか根本的な原因を探してみましょう。