しっぽの動きは何を表すの?
2007年にイタリアの研究チームが行った実験で、「犬がしっぽを体の右側で振るときと、左側で振るときでは心理状態が異なる」という結果が発表されました。
研究では30匹の犬を対象に実験が行われ、それぞれの犬が、人や動物と出会った時、どのようなしっぽ反応を示したのか、その違いを分析しました。
実験結果によると、次のような傾向がみられたようです。
- 飼い主さん(大好き):大きく右寄り
- 知らない人(興味がある):小さく右寄り
- 猫(興味と警戒):控えめに小さく、数回右寄り
- 強そうな知らない犬(不安と警戒):左寄り
左側でしっぽを振る場合は「不安や恐怖」を表し、右側でしっぽを振る場合は「喜びや親しみ」を表すと言われています。また、興奮度が高いほどしっぽを素早く大きく振る、といった傾向がみられました。
今回の記事では、これらの結果を元に考えたいと思います。
ではさっそく、「しっぽで分かる喜び度」を喜び度が低い順に見ていきましょう!
しっぽで分かる喜び度1:背中と水平に、右側で小さく振る
ちょっと嬉しい
体と同じくらいの高さの右側(喜びや親しみ)で控えめに小さくしっぽを振る場合、ちょっと嬉しく「ルンルン♪」くらいの喜びを表していると言えます。
例えば、人が好きなワンちゃんであれば、初めて会うひとにはこのような反応をするでしょう。「君はだれ!?遊んでくれるの!?」といった嬉しさと少しの警戒を含むような心理ですね。
また、自分とは違う種類の動物に会ったとき(お散歩中の猫や鳥など)も、このように体の右側で少ししっぽを振ることがあります。「なんだろな!?」と興味を惹かれる嬉しさとドキドキが混じっている、そんなキモチでしょうか。
しっぽで分かる喜び度2:背中より高く、中央で大きく振る
かなり嬉しい
体のどちらかの方向に偏るのではなく、左右均等な振り方を高い位置でしている場合、興奮度が高めの喜びを表しています。
たとえば、飼い主さんと一緒に遊んで楽しかったときや、仲良しのワンちゃんと遊んだりしているときに見られるでしょう。「ワーイ!遊ぼう遊ぼう!」のようなキモチを表しているでしょう。
ただし、しっぽを振っているからといって喜んでいる時ばかりとは限りません。警戒している時や威嚇しているときにもしっぽをふります。犬の表情やしっぽ以外の動きを見て判断してみてくださいね。
しっぽで分かる喜び度3:背中より高く、右側で激しく振る
めちゃくちゃ嬉しい
しっぽで喜びを表現する最高形態です。体の右側で喜びや親しみを、しっぽを背中よりも上で激しく振ることは高い興奮を表します。まさに「最高!めちゃめちゃ嬉しいよ〜!」といったキモチを表します。
たとえば、飼い主さんと久々に会えたときや、長いお留守番が終わって飼い主さんからが帰ってきたときなどに見たことがある人も多いでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
しっぽで喜びを表現できるのは、便利でとても可愛いですよね。
この記事で覚えた見分け方を参考に、愛犬や周りのワンちゃんの喜び度をチェックしてみるとオモシロいですね!ぜひ、やってみてくださいね!