犬舎を見学することはできるのか
犬舎を見学することが「できる」「出来ない」かどうかはとても大きなポイントです。
犬舎を見学することができるということは、悪質なブリーダーではないという安心感にも繋がるでしょう。
2013年9月には動物介護管理法が改正され、子犬の現物確認と対面説明が義務付けられています。
犬舎の見学を断られてしまった場合、そのブリーダーは動物愛護管理法を違反している可能性があります。
犬舎見学を断られてしまったら
しかし、見学者が外部からウイルスなどを持ち込み、子犬や親犬に感染してしまうことを恐れ、見学を断るケースもあります。
犬舎の見学を断られてしまった場合には、「なぜ見学することができないのか」という理由を確認すると良いでしょう。
子犬の親犬を見せてもらうことはできるのか
優良なブリーダーは、子犬だけではなく親犬の管理もしっかり行っていますし、無理な繁殖をさせることなく計画的な繁殖を行っています。
子犬の健康状態を知るためには、親犬の健康状態も確認しておくと良いでしょう。
親犬は2歳以上ですか?
犬は2歳を過ぎてから性的に成熟するとされており、この頃に遺伝的な疾患の有無を確認することができます。
正しい知識を持ったブリーダーであれば、2歳に満たない犬では繁殖を行わないはずです。
これによって、子犬や親犬だけではなく、ブリーダーの質を確認することもできます。
説明責任があります!
動物愛護法により、ブリーダーには説明責任があります。
もし、親犬に何等かの疾患がある場合、その親犬から産まれた子犬であるということを必ず説明しなければなりません。
知っておいて欲しいこと
産後の母犬は、被毛にツヤがなくなってしまっていたり、被毛が抜けてハゲてしまっていたり、見た目が可哀想なくらい悪く見えてしまうことがあります。
これは、産後にホルモンのバランスが乱れてしまっていることが原因です。
決して、ブリーダーが親犬の管理を怠っているわけではありません。
「なぜそのような姿になってしまったのか」を質問してみても良いです。
生後どれくらいで子犬を譲ってもらうことができるのか
生後8週を過ぎた子犬を譲ってくれるブリーダーは優良ですが、生後6週以前の子犬を譲ってくれるブリーダーは良くありません。
45日齢以下の子犬の販売は制限されています。
子犬は母犬から犬社会を学びならが成長しますが、この大切な時期を十分に母犬と過ごすことができなかった犬は、問題行動を起こしやすい犬になってしまうとされています。
相談にのってもらうことはできるのか
優良なブリーダーであれば、子犬を譲った後も飼い主の相談にのってくれます。
初めて飼う犬種の場合や、犬を初めて飼うという飼い主にとって、わからないことや不安なことばかりあるでしょうし、
「困ったときはいつでも連絡ください」
「犬のことなら何でも相談にのりますよ」
そういってくれるブリーダーであれば犬のためにも良いですよね。
「購入後の質問や連絡はしないでください」
そう言われてしまったというケースもあるようですが、そういったブリーダーの犬舎はやめておいた方が良いかもしれません。
動物取扱業者登録番号の確認を!
動物取扱業者登録番号を教えていただけますか?と質問してみましょう。
動物取扱業を営む場合、動物取扱業標識や動物取扱業者登録証の掲示が定められており、
「わかりません」
「教えられません」
等の回答をするブリーダーは、ブリーダーとしてド素人の場合や、悪質ブリーダーである可能性があります。
本当に登録されている業者なのか
動物取扱業者登録番号を教えてくれたけど何だか不安。
そんなときは、実際に登録されている業者なのかを保健所で確認することができます。
まとめ
衛生的で良好な環境の犬舎であれば、必ず犬舎を見学させてもらうことができます。
優良なブリーダーなのか、悪質な業者ではないのか、トラブルになってしまわないためにも確認したいことはたくさんあります。
優良なブリーダーさんであれば、どんな質問にもはっきりと答えてくれますし、見学者の方に対しても「家族構成・飼育経験・職業や収入」などのたくさんの質問をしてきますよ。