犬は夏が苦手
もうすぐ暑くて、太陽がまぶしい夏がやってきます!春でも夏でも、一年中ワンちゃん達は元気いっぱいです。ですが、この季節、意外と体調を壊すワンちゃんが多いのです。
夏が来る前に、どんなことに注意し、ケアしてあげたら良いのか考えておくと役立ちます。太陽がまぶしい夏を迎える前に色々準備して、愛犬と楽しい夏を迎えましょう!
犬と過ごす夏で気をつけたい3つのこと
①熱中症
真夏の太陽がサンサンと照り輝いている日でも、お散歩の時間だからとワンちゃんを連れている飼い主さんを見かけたことはありませんか?夏の陽射しの強い時間帯の散歩は絶対に避けたいものです。
ちょっとした外出や、車の中に犬を待たせたまま車を離れるなど、ありえない状況で熱中症にかかってしまうこともあります。
人間では大丈夫な暑さでも、熱中症にかかってしまうワンちゃん達はたくさんいます。
特に熱中症に弱い犬種
- チワワ、ミニチュアダックスフンドなどの小型犬
- 黒など濃い毛色の犬
- 高齢の犬
小型犬は、地面からの距離が短いため、地面の反射熱の影響を受けやすく、思っているよりも体温が上がってしまいます。
アスファルトなど舗装された道路では、地面の温度が真夏には60℃を越えますから、非常に危険です。その際、足の肉球のやけども心配です。
黒など濃い毛色の犬も、濃い色は太陽の熱を吸収しやすいため、体温が上昇しやすくなってしまいます。どうしても散歩に行きたい場合は、水で濡らしたTシャツなどを着せてあげると、気化熱により、多少体温の上昇を抑えることができます。
高齢犬も、体の機能の衰えから、水を飲む頻度が少なくなっていたり、体温調節がうまくいかないことがあるので、急に熱中症になってしまうことがあり注意が必要です。
夏の車内は犬にとって地獄
曇りでも、ワンちゃんを車で待たせている時、車内の気温は上がります。人間には大丈夫な気温でも、犬の体温は人間よりも平熱が高く、思わぬ気温で熱中症になってしまうことがあります。
クーラーをつけっぱなしにして、車内にワンちゃんを残し、買い物をしている人もいますが、何があるか分かりませんから、夏は極力、車内にワンちゃんを残して出かけるのはやめましょう。
様々な暑さ対策をする
普段の生活でも、長時間、家でお留守番させる場合、室温が上がる午後からクーラーが入るようにタイマーをかけてあげたり、ペット用のひんやりマットなどを用意してあげると良いと思います。外飼いの場合も、よしずやパラソルを立てて日陰を作ってあげたり、日中熱くなるアスファルトの上ではなく、ひんやりとした土の上で犬が過ごせるように気をつけてあげましょう!
尚、熱中症の初期症状としては、ぐったりと元気がなくなることが多いです。
もし、そうなってしまったら、涼しい場所に移動して、水を飲ませること、水で濡らしたタオルを犬にかけ、上からさらに冷たい水をゆっくりかけて体を冷やしてあげましょう。
特に太い血管がある「首」「脇」「股」を集中的に冷やすと体温が下がりやすいです。 体温が上がりすぎているときには水をはったたらいなどの深さのあるものに直接体を漬けてください。
②ノミとダニ、蚊の対策をする
気温が上昇するにつれて、夏はどうしてもノミやダニがワンちゃんの体についてきてしまいます。マダニは草むらにいて、散歩している犬に寄生します。マダニは犬の体について血を吸い、みるみる小豆大の大きさになってしまいます。
慌てて手で、むしりとってはいけません。マダニの口器が犬の皮膚に残ってしまうからです。必ずピンセットなどで、ゆっくり引き抜くか、カードを使って取ってあげましょう。しかし、口が残ってしまうと炎症を起こす場合もありますので無理に取らずに動物病院で処置をすることをお勧めします。
ついてしまったノミやダニは、すみやかにかつ確実に取ってあげるのが大切です。
ノミやダニを忌避する、首に垂らすスポット・オン式と呼ばれる薬もあります。この薬はノミやダニが寄生することを防いでくれますし、24時間または48時間以内についてしまったノミとダニを駆除してくれる効果があります。最近では飲み薬タイプのものもあります。また、愛犬のベットマットに、ダニとりシートなどを敷いておくのも、室内にダニが広がるのを防いでくれます。
フィラリア対策も忘れないで
蚊の対策としては、蚊を媒介して病気になるフィラリア対策も重要です。かならず、予防薬はのませるようにしましょう。
蚊は、人間よりも体温が高い犬を狙うので、自分が刺されていないからと安心してしまってはいけません。ペット用虫よけスプレー、蚊取り線香、虫よけランタンなとが効果的です。
フィラリア症対策には予防薬を月に1回飲ませてあげてください。
夏はワンちゃん達と、キャンプやピクニックに家族でお出かけする機会が増えてきました。楽しい夏を、家族で元気に過ごすためにも防虫対策をしっかりやりましょう!
③食中毒
夏にもうひとつ気をつけてあげたいのは、食中毒です。人間も、気温が上昇する初夏の頃から食中毒警報が発令されます。
ちょうどそんな頃、いつもはご飯が大好きなのに、なんだか食べたくない素振りを見せたり、食事を残してしまうようなら、まずフードにカビが生えていたり、腐っていないか確認しましょう。大袋のフードを室温や湿気が高い場所に置いておいたりすることで、傷んでいる場合があります。
ドライフードでも腐ってしまうことがあるので、夏は極力、少量のものを購入して、新鮮な状態のフードを用意してあげたいものです。フードボールを毎回洗ってあげることや、おやつやガム、水も傷まないように気をつけてあげたいですね。
まとめ
夏は、楽しいキャンプやピクニックに家族でお出かけするワンちゃん達も増えました!太陽がキラキラ輝く夏は、ワンちゃん達にとっても飼い主さんにとっても、本当に楽しい季節ですが、犬は暑いのが苦手!ということを飼い主さんが頭の隅に覚えておくと、思わぬ事故や病気を防ぐことができます。今からいろいろ準備して、楽しくて輝く夏をみんなで迎えましょう!