犬の反抗期っていつ頃やってくる?
あまり知られていませんが、実は犬にも反抗期があると考えられています。生物学的、科学的に裏付けられているものではないため、正確には「反抗期のような行動を取る時期」があるということになりますが、そのような行動を見せる犬が多く見られるため、犬の専門家の間では犬にも人間のような反抗期があると考えることが一般的です。
その反抗期というのは犬種や大きさ、個体によっても差がありますが主に10か月前後に起こると言われています。小型犬程早熟で、大型犬は成長がゆっくりなため、超小型犬では6か月頃、超大型犬では1歳半頃に反抗期が起こる傾向にあり、成長速度によって差があると思って当てはめてみると大体の時期がわかると思います。
もちろん反抗期が来ない犬もいます。反抗期がわかりにくい犬もいます。特に反抗期を意識する必要もありませんが、これくらいの時期に犬の行動に変化があったり、なんとなく扱いにくいと感じるようになったら反抗期が来ているのかも…と考えてみるといいかもしれませんね。
犬の反抗期はどんなことが起こる?
さて、反抗期というのはそもそも自我の芽生えや精神的な自立心などから起こるもの。そんな
反抗期にどのようなことが起こるかというと、急に指示に従わなくなったり、これまでできていたことができなくなったり(やらなくなったり)、ということが見られます。
これは飼い主さんの指示に従わないとどういうことが起こるのか、また自分の意思を貫くことができるのか、などチャレンジしていると考えられます。また「どうして指示を聞かなければならないのか」と犬自身が考えているのかもしれません。
これまでできていたのにおすわりや待てができなくなった、散歩でぐいぐい引っ張るようになった、飼い主に対して吠えたり噛むようなしぐさを見せるようになる、などは反抗期の行動として多く見られる行動です。
犬の反抗期に飼い主が取るべき行動
犬の反抗期で起こりやすい行動を上記しましたが、そんなとき飼い主はどういう対応をしたらいいのでしょうか?
正解は「これまでと変わらない姿勢を取り続けること」です。
反抗するような行動が見られたとしても、そこで折れてわがままを許したり、犬の意志に寄せてルールを変更したりすることはNG!反抗期は犬が飼い主を試している時期でもあるので、ここで小さな頃から教えてきたルールや指示を変えてしまっては犬の思うツボ。犬の方が飼い主をコントロールできると勘違いする原因にもなってしまうので、毅然と一貫性を持った姿勢で接するようにしてくださいね。
反抗期だからと言って厳しくする必要はありませんが、飼い主自身が「ここは折れないぞ!」と強い意志を持って接するということが大切です。
犬の反抗期に関するまとめ
犬の反抗期について少し理解してもらえたでしょうか?特にこれから犬を飼い始める人や、犬を飼い始めて反抗期を迎える前の子犬を育てている人にはぜひ知っておいて欲しい情報です。
もちろん反抗期とは言っても「今日からいつまで反抗期です!」とはっきりした期間が決められていないので、いつもとは少し違うその行動が、自我の目覚め、飼い主へのチャレンジだということになかなか気がつけない人も多いでしょう。しかし事前に反抗期というものが犬にもあるということを知っておけば、いざという時にうまく対応できるのではないでしょうか?
犬は成長が早いとは言え、反抗期の犬よりも人間の方が経験値も知識もずっと多いはず。飼い主さんが一枚上手に立ち回り、お互いの気持ちに折り合いをつけながら素敵な関係性を築き上げていってくださいね。