決めておくべき家族内の犬に対するルール
皆さんは愛犬に関するルールを家族内でしっかりと決めていますか?何も決めていないと、家族内で知らない間に異なったしつけをしてしまい、犬を困らせてしまっているかもしれません。家族の中では犬に対する「統一ルール」を設ける必要があるのです。
1.呼び名は統一して!
まず第一に呼び名を統一してください。元々「ココ」や「ハナ」といったように短い名前であれば、その名前をそのまま家族内で統一して呼んでいるご家庭が多いでしょう。しかし、長い名前の犬の場合、最初に呼び名を決めておく必要があります。
例として「エドモンド」という名前の犬がいるとしましょう。もしも家族内で呼び名を統一していなければ、ある人は「エドモンド」と呼び、ある人は「エド」、そしてある人は「エドちゃん」と異なった呼び方をしているかもしれません。
すると犬は「この言葉で自分が呼ばれている」と理解するのに時間がかかってしまい、なかなか名前を覚えられないという事態が発生します。また「何を言っているんだろう?」と不安にさせてしまっている可能性も考えられるのです。
2.しつけに使う言葉も統一するべし
名前の呼び方を統一するという話が出ましたが、この「言葉」に関する統一ルールは名前だけではありません。指示を出す際に使う言葉も家族内で統一するべきです。
例えば、やってはいけないことをしてしまった際、ある人は「ダメ」と言い、またある人は「いけません」、さらに「ストップ」など異なる言葉を使ってしまうと、指示語と理解をつなぎ合わせることができなくなってしまいます。
そのため、なかなか言うことを聞いてくれないと飼い主側が勘違いしてしまうこともあるでしょう。しっかり家族内で指示語を統一し、皆がその言葉で指示を出すようになれば、徐々に言葉を理解してくれるようになります。
3.良いこととダメなことは統一する
またしつけの一環として、やって良いこととダメなことを家族の中で話し合っておくべきでしょう。例えば「飼い主の物は壊さないようにさせる」「人間が食べる物は与えない」など、基本的なことでいいのです。
もしもこれらを統一せず、家族の中でこの人は許容しているけれど、こちらの人は許してくれないといった事態が起こってしまった場合、「どちらの言うことを聞くべきか」と犬は混乱してしまう可能性があります。
日によって良いこととダメなことが変わってしまうというのは、人間の世界でも困りものですよね。同じようなストレスを犬に与えないためにも、家族の中で良いことと悪いことはしっかりルールとして決めておくべきでしょう。
基本的にお世話は家族全員で行って
上記でいくつか家族間で決めるべきルールを挙げましたが、基本的に家族間で「統一しておく」という点が重要なポイントになってきます。先ほどもお話ししたとおり、家族の中でもお母さんはOKくれたのに、お父さんはダメって言っているなど、人によって言うことが違うと犬の中で混乱が起こってしまうからです。
そしてルールの大前提として、犬のお世話は家族全員で行いましょう。家にいることの多いお母さんが1人でお世話をしているという話をよく聞きますが、それではお母さんに深い愛情を向けるようになってしまいます。
「悪い事ではないでしょう」と思うかもしれませんが、犬がその1人に依存してしまったり、あるいはまったく自分のお世話をしてくれない家族に対して敵対心を持ってしまうことも考えられます。
家族内では皆平等に愛犬を可愛がり、お散歩も日替わりで当番制にするなどし、なるべく均等にスキンシップを図れるよう努力しましょう。
基本的には家族を中心に動いて
そして愛犬が可愛いあまり、家族の行動の中心が犬になってしまっているご家庭を見かけます。一見、愛犬のことを考えている非常に良い行動だと思いがちですが、実はこの犬を中心に動くという行為はしつけ上、あまり良いとは言えません。
犬を中心に動いてしまうと上下関係が逆転してしまうと言うことが1番の理由ですが、それ以外にも上下関係が逆転し、犬が自分をリーダーだと勘違いしてしまうことで、「自分がこの家を守るんだ」と24時間気の休まらない思いをさせてしまう恐れがあるのです。
育てる上でも障害が現れてしまう恐れがあるだけでなく、愛犬にも負荷を掛けてしまう恐れがありますので、なるべく人間である家族を中心とした行動をし、上下関係は崩さないよう心がけてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように犬に関するルールをしっかりと家族の中で統一しておくということは、犬との信頼感を生むためにも非常に大切です。ぜひまだ決めていない場合には、早速家族の中で話し合いましょう。