愛犬のお留守番前にはどんなことをチェックをしたらいいの?
犬は元々、群れで生活をする生き物であるため、ひとりぼっちになるお留守番が基本的に苦手です。
とはいえ、人間と共に生活する上でお留守番を避けることはできません。ですから、短時間から少しずつ飼い主さんと離れることやひとり遊びに慣らし、愛犬をお留守番上手な犬にしつけていくことはとても大切なことです。
しかし、いくら愛犬がお留守番上手な犬になっても、飼い主さんがお留守番の環境をきちんと整えてあげないと、愛犬は安心・安全にお留守番の時間を過ごすことができません。
では、愛犬をお留守番させるとき、飼い主さんはどのような点をチェックしてあげるべきなのでしょうか?
愛犬のお留守番前にしなくてはならないチェックポイントを6項目ご紹介していきます。
チェックポイント①飲み水はたっぷり用意してありますか?
犬の体の約60~70%は水でできており、水分補給は欠かせません。ですから、お留守番のときには飲み水をたっぷり用意してあげましょう。
容器をひっくり返してしまったり、水を飲み干してしまったりすることを想定して、サークルでお留守番する場合は、サークルの側面に取り付けるボトルタイプのものと水飲みボウルを併用し、フリーでお留守番する場合は、ボウルを複数個所に置いておくと安心です。
チェックポイント②温度と湿度の調整はしましたか?
愛犬だけでお留守番する場合であっても、必ずエアコンなどで温度と湿度の調整を行いましょう。犬は高温多湿が苦手で熱中症になりやすいため、夏場のお留守番は特に注意が必要です。
冬場も、暖房の効かせすぎに気をつけましょう。温度は18~24℃(夏場は26℃以下)、湿度は50~60%(夏場は50%以下)を目安に調整をしましょう。
また、フリーでお留守番する場合は、愛犬がエアコンのリモコンを踏んだり、エアコンのスイッチにいたずらをしたりして、偶然電源がオフになってしまうことも考えらえるので、リモコンは愛犬の届かない場所に保管することをおすすめします。
チェックポイント③暇つぶしのおもちゃは用意してありますか?
中におやつを詰めたゴム製おもちゃや知育玩具などを用意してあげると、お留守番の間退屈せずに過ごすことができます。お留守番のときに用意するおもちゃは、ひも状のものや壊れやすいもの、丸呑みできてしまうサイズのものなど誤飲や窒息の危険があるものは避けましょう。
チェックポイント④トイレはきれいですか?
犬はきれい好きですので、汚れたトイレで排泄することを嫌う子が多いです。トイレが汚れていると排泄を我慢してしまったり、粗相してしまったりすることがあるので、トイレシートは交換してから出かけましょう。またトイレは、クレートやベッドなど寝床からなるべく離れた場所に設置をしましょう。
チェックポイント⑤キッチンなど入ってほしくない場所へは立ち入れないようになっていますか?
キッチンには刃物をはじめ、犬にとって危険なものがいっぱいです。また、コンロの点火ボタンに犬が触れてしまい、火災が発生した事例が国内外で報告されています。
キッチン以外にも、愛犬に入ってほしくない場所へはゲートや柵を設置して立ち入れないようにし、お留守番中の事故を防ぎましょう。
チェックポイント⑥ごみ箱は漁れないようになっていますか?
ごみ箱にはいろいろなにおいや味のついたものが入っていて、犬にとっては魅力的。そして、フリーでお留守番している愛犬が退屈したときに、ごみ箱は最高の遊び道具になり得ます。しかし、ごみ箱の中にはひも状のものや焼き鳥の串など、飲み込んだら危険なものも入っています。
それらのものを飲み込んで窒息すると、開腹手術が必要になるような事態に発展することもあるので、お留守番のときはごみ箱を空にしておくか、愛犬の目に触れない場所に移動しておきましょう。倒してもフタが開かないフタ付きのごみ箱に替えるのも手です。
まとめ
愛犬のお留守番前にしなくてはならないチェックポイントを6項目ご紹介しました。お留守番のスタイルはクレートやサークルでお留守番する場合と、室内を自由に行き来できるフリーでお留守番する場合に分かれ、⑤と⑥はフリーでお留守番する場合のチェックポイントになります。
しかし、クレートやサークルでのお留守番でも、何らかのアクシデントによってフリーになってしまうこともあるかもしれません。万が一に備えて、どちらのお留守番スタイルであっても①~⑥までチェックしてから出かけると安心ですね。
ご紹介したチェックポイント以外にも、年齢や性格、健康状態などによって愛犬特有のチェックポイントもあるかと思います。愛犬がより安心・安全にお留守番できるように一度、チェックリストを書き出してみるといいかもしれませんね。