プレイズタッチとは
聞きなれない言葉だと思いますがプレイズタッチとは、犬の行動、心理を理解するドッグウィスパラーの山田りこさんが考案された、動物の行動学をベースに心身のバランスを重んじた手技(触る、なでる)であり、愛犬とのより効果的なコミュニケーションが構築できるタッチケアです。
こんな飼い主さんにおすすめです。
- 愛犬と絆を深めたい
- いつまでも愛犬に健康で居て欲しい
- 愛犬と過ごす時間が少ない
- 犬の問題行動を改善したい
まだ愛犬をお迎えしたばかりで信頼関係ができていない飼い主さんや、感覚器が衰えてきたシニア犬には特に効果的で誰でも気軽に行えるプレイズタッチ。もしかしたら愛犬家の皆さんは知らず知らずのうちに、ご自身の愛犬にしていることかも知れませんが、タッチ方法には色んなシチュエーションに適した様々なタッチがあるんです。
プレイズタッチの効果
生活の質を上げる
優しく穏やかに愛犬に触れることにより、愛犬にも飼い主さんにも触覚を通し心身を整えてくれます。愛犬と共に過ごす時間に意識を向けることでストレスも軽減します。また、呼吸に意識を向けてみてください。犬は人間の呼吸の仕方で、自分の置かれている環境が安心できるのかを感じ取ります。浅く息が詰まった呼吸ではストレスを感じてしまいます。深くゆっくり呼吸することで愛犬も飼い主さんもリラックスができ、この愛犬と過ごす時間は互いの生活の質を上げることに繋がります。
犬の行動の変化
感情と体は関係ないように思いがちですが、タッチを行うと「犬の学習能力が上がる」と言われているそうです。それは犬の気持ちが落ち着いて、意思の疎通ができ、自信が持てるようになるからだそうです。神経質な犬や落ち着きがない犬など問題行動とされることもプレイズタッチで犬の心身にいい影響を与えます。
プレイズタッチには流れ(ルーティン)がある
- 大好きのタッチ
- おはようのタッチ
- おやすみのタッチ
全てのタッチは圧をかけ過ぎず、愛犬の輪郭を撫でるようにするのがポイントです。手の平と指の重さ以上のものをかけないことが大切です。また撫でるスピードは早くもなく遅くもなくといった感じが良いです。
これらのタッチはこの3つがセットの流れ(ルーティン)になっており、1つのルーティンは6~8種類のタッチからなっています。この流れで愛犬の体全体に触れられケアができるようになっています。
力加減やタッチの仕方などは動画を見ながらやってみましょう。全部で3分くらいでできるものとなっています。
大好きのタッチ
いつでも行える基本のタッチです。スキンシップ、健康維持で取り入れると良いです。そして「大好き」を伝えながらですと、より気持ちが伝わります。
おはようのタッチ
朝のお散歩前などに体の元気を呼び起こすタッチです。
お休みのタッチ
安心感や安らぎを与える効果があり、愛犬が落ち着かない時や睡眠の前にリラックスして行うタッチです。
道具などを使わず誰でもできる
前記していますが、このプレイズタッチの良い所は、ここに愛犬がいれば気軽に、誰にでもできることです。最近愛犬と遊んでいない、時間がなくて構っていない、といった愛犬と向かい合う時間がないという飼い主さんでも3分ほどでできるのです。愛犬もきっと喜んでくれるはずです。
まとめ
私がこの「プレイズタッチ」を知ったきっかけは、愛犬と宿泊できるホテルで紹介されていたからです。そのホテルは愛犬が外出先のいつもと違う環境で不安を感じていないか、戸惑っていないか、興奮していないか、ということを考慮しプレイズタッチを飼い主さんに伝えていたのかも知れません。それを読んで「早速やってみよう」と思い、愛犬に触ったのを覚えています。
特に、都会に住んでいるわんちゃんは知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまっている場合もあります。どの飼い主さんも時間をかけずにできるという面で「ストレスケア」や「時短」を兼ねた現代に合ったコミュニケーション方法であると思いました。
プレイズタッチをすることにより、愛犬との関係もより良く、円滑にしてくれます。まさに言語を超えたコミュニケーションと言えるのかもしれません。