愛犬ライの分離不安でノイローゼになってしまった
飼い主が歩けばついてくる愛犬。とても可愛いですよね。
しかし、行き過ぎると飼い主も愛犬も苦しめることになります。
我が家の愛犬ライは元保護犬です。
とても寂しがり屋でかまってちゃんだということは事前に分かってましたが、とにかく行き過ぎていました。
- 部屋中どこへでもついてくる。
- 私の姿が少しでも見えなくなると鳴く、吠える
- トイレにとお風呂の時は、扉の前でクンクンと鳴き続ける。
- 私が別の部屋に入ると、鳴きながら扉をガリガリして木の扉をボロボロにした。
- お留守番中は吠える、暴れる、荒らす。数分のお留守番でも同じ。
はじめは可愛い個性と思っていました。
しかし、お風呂などリラックスしたい時にも愛犬の切ない鳴き声を聞き続ける生活が続いた結果、精神的に追い詰められノイローゼになってしまいました。
可愛いはずのライに、次第にうんざりしてしまいました。
分離不安って愛犬も苦しい
私が信頼しているお医者さんに相談してみました。
分離不安は、愛犬が飼い主と離れることを不安でたまらなく思ってしまっている状態です。
ライは、私がトイレに入っているほんの数分でも愛犬は不安で不安でどうしようもない状態なんだと、お医者さんはおっしゃいました。
分離不安というと、吠えたり部屋を荒らしたりする愛犬の問題行動を取り上げられがちです。
しかし、愛犬の問題行動の原因は飼い主と離れる不安な心理が引き起こしています。
目に見える問題行動だけをしつけようとしてもうまくいくはずがありません。
我が家はこうやって分離不安を克服しました
トレーニング
まずマテを徹底的にトレーニングしました。
- ご飯やおやつを我慢するマテは完璧にマスターする。
- マテの状態から私が少しずつ遠ざかる
- マテをしたまま、隣の部屋に姿を隠す。
- マテの状態で玄関の扉をガチャガチャしてみる。
- マテの状態のまま私が玄関の外に出る。
大切なことは、必ずマテをしている愛犬のところへ戻り大げさに褒めることです。
このことで、私が姿を消しても必ず戻ってくる。マテすることはいいことだと覚えてもらいます。
日常生活
同じ部屋にいるときにライとかまわない時間を必ず持ちました。
目的は私がかまわなくても何も起こらない、大丈夫であることを覚えてもらうためです。
はじめは5分からスタートしました。この決めた時間はライとは一切接触しないようにします。目も合わせません。
ライはいつものように飛びついてきたりお腹を見せたりアピールしてきます。私は心を鬼にして無視し、読書をしたりパソコンを触って過ごしました。
ライが鳴いても吠えても無視しつづけ、鼻でつつかれても膝に乗ろうとしても一切応じません。要求がひどい時は、ライに背を向けて立ったまま読書をしていました。
その代わり決めた時間がすぎたら、めいっぱい遊んであげます。
ライが慣れてきて、フセをしたり寝転がってリラックスするようになってきたら、かまわない時間と回数を徐々に増やしていきます。
困っていた問題行動の大半が解決した
この2つのトレーニングで少しずつですが後追いがなくなり、鳴く、吠える、部屋を荒らすの3つが減っていきました。
しだいにお留守番もお利口さんにできるようになり、私はのんびりお風呂に入れるようになりました。
私のノイローゼも治り、以前よりずっとライを可愛がる余裕がでてきました。
1年たった今では私がパソコンをしているところから5歩ほど離れたところでヘソ天をしながら寝るまでに成長しました。
この記事を書き終わったら、思いっきり遊んであげないといけませんね。
終わりに
どこへでもついてくる愛犬はたまらなく可愛いものです。
ですがいくら可愛くても、お互いの心のためにもある程度の距離感は必要です。
飼い主も愛犬も、お互いを信頼しあい安心しながら過ごせるような関係を築くための参考になれたら嬉しいです。