凶暴な犬にしないために飼い主ができる3つのこと

凶暴な犬にしないために飼い主ができる3つのこと

もしも自分の愛犬が突然凶暴化してしまったら…。自分や家族だけでなく他人まで傷つけてしまう可能性もありますよね。愛犬を凶暴化させないために飼い主さんができることをご紹介します。

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記事の監修

埼玉を中心に、しつけ方教室/問題行動のリハビリ/ドッグダンスレッスンまで行う。ドギーホームルームでは、愛犬のトレーニングのみにとどまらず、飼い主様のフォローに力を入れる事でQOLを向上させます。また、JCHA公認のハイドロセラピスト・フィットネストレーナーでもある為、愛犬の健康増進にも力を入れています。【埼玉・東京・横浜でオーナーレッスン随時開催】
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1.犬を抑圧しすぎないこと

上を向いて吠える犬

犬は本来、仲間意識が強く「信頼関係」を大切にする生き物です。信頼があるからこそ飼い主さんに懐き、犬の方からも愛情を示してくれるのです。

しかし、逆に言えば「信頼」を感じることができなければ凶暴化する可能性があるということです。
「主従関係を大切にしなければならない」とか「犬は家族に順位をつけるから、下に見られてはいけない」と言われていますが、これに飼い主さんがとらわれすぎてしまうのはよくありません。確かに主従関係が成立していないと、ワガママになったり凶暴化することもあります。
だからと言って、飼い主さんが意識しすぎてしまうと、犬は「信頼されている」ではなく「抑圧されている」と感じてしまうのです。

「信頼されている」と感じている犬は飼い主さんの言うことをきちんと聞きます。しかし「抑圧されている」と感じると、攻撃性が高くなってしまうことがあるのです。

「しつけ」や「主従関係」という言葉を間違って捉えて、無理に言うことを聞かせようとしたり、言うことを聞かなかったときに過度な罰を与えたりすることが凶暴化の原因になります。「できなかったときに叱る」よりも「できたときにたくさん褒めてあげる」、「主従関係を作ること」よりも「家族の中の末っ子くらいの気持ちで接すること」を普段から意識して接することで、凶暴化を防ぐことができます。

2.犬に「No」の合図をしっかり教えること

NOの看板と犬

どんなに愛犬が可愛くても、犬がやりたい放題自由にできる環境は犬にとっても飼い主さんにとってもいいことではありません。犬のしつけは「褒めて伸ばす」ことが基本ですが、子育てと同じように「ダメなことはダメ」と教えてあげなければならない場面もあります。

特に「愛犬自身が危険にさらされる可能性がある場面」「他人や他の犬に危害を加える可能性がある場面」では、きちんと「No」ということを教えてあげる必要があります。

具体的には散歩中に他人に飛びつきそうになったとき、他の犬や人に対して過度に吠えてしまうとき、道に落ちているものを何でも口に入れてしまうときなどです。
『低い声で「ダメ!」と飼い主さんが言ったときには、きちんと制止できる』
これができるようになっていれば、凶暴化する可能性はかなり低くなります。

3.犬に愛情を注ぐこと

愛犬と飼い主

凶暴化の原因は「信頼関係が成り立っていないこと」にあります。
本来、犬にとって飼い主さんは最も安心できる存在であるはずです。飼い主さんがそばにいてくれるだけで恐怖心から解放されたり、役に立ちたいという欲求が満たされたり、大切にされていることを感じて喜んだりするのです。

信頼関係を築くために最も必要なこと、それは愛情を注ぐことに他なりません。

  • 「大好きだよ」「可愛いね」と声をかけながら撫でてあげること
  • あまり長いお留守番をさせないようにすること
  • お留守番の後には一緒に遊ぶ時間をつくること
  • 毎日お散歩に行ってあげること
  • たくさん褒めてあげること
  • たまには添い寝をしてあげること
  • できることが増えたらご褒美をあげること
  • ブラッシングをしてあげること
  • 毎日家に帰ったときは「ただいま」と言って再会を喜んであげること

愛犬家なら当たり前にしていることかもしれませんが、こういった愛情を注ぐことが凶暴化させないために大切なことなのです。

すでに犬が凶暴化している場合には…

凶暴化した犬

もしも、愛犬がすでに凶暴化している場合には、まずはその原因をよく考えてみてください。

例えば、「子供が生まれたことで愛犬に対する接し方が変わった」とか「しつけの本を読んで、接し方を突然変えた」というようなことがあるかもしれません。接し方の変化が原因ならば、元の接し方に戻してあげることで犬が安心してくれるということもあります。
しかし、すでに凶暴化してしまった犬に対して、愛情を注ごうと撫でようとすれば手を噛まれるということもありえます。

優しい声で名前を呼んで「大丈夫だよ」と声をかけることから始めてみてください。そして少しずつ近づくようにしましょう。

すでに凶暴化してしまっている場合、1日で解決することはできません。凶暴化してしまっている犬は、近づくと歯をむき出して唸ったり、吠えたりしますよね。吠えられる距離が、昨日は1メートルだったけど、今日は90センチまで近づいても平気だった…という風に、「毎日少しずつ」が肝心です。

どうしても飼い主さん自身で解決できないという場合には、プロのトレーナーさんに自宅に来てもらうこともできます。犬をしつけてもらうだけでなく、飼い主さん自身も「接し方」を学ぶいい機会になるはずです。

まとめ

牙をむき出している犬

いかがでしたか?犬は人間が思う以上に敏感な生き物です。飼い主さんのちょっとした接し方の変化や心の変化を読み取ることができるのです。
凶暴な犬はもともと凶暴な性格なのではありません。周りの人、特に飼い主さんの接し方次第で、優しい性格にも凶暴な性格にもなるのです。
上手に信頼関係を築いて、愛犬にとっても飼い主さんにとっても幸せな生活ができるようにしていきましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 岸恵美

    犬を1日何度も、散歩していた父親が、急に亡くなり、三匹のシーズ犬が、残りました⁉︎急だったので、犬達も、散歩して居ても、父親を探しているのか。きらいな雨の日でも、ウロウロ落ちつかづ、可哀想でした⁉︎
  • 投稿者

    40代 女性 匿名


    自分もそうでしたが、初めて犬を迎えて多くの方がまず目にする育て方、しつけの仕方の本には、犬は順位を決める、犬のリーダーにならないといけない、主従関係が逆転するとわがままになり、言うことを聞かなくなる、しつけは子犬のうちからと書いてあるので、そこだけを取り入れてしつけと称して威圧的な態度で接する飼い主さんが多いのだと思います。

    子犬にしてみれば、いきなり親元から引き離され不安一杯な時、出会った人には厳しい態度を取られる、意思を伝えようと吠えてみると怒られる、では身を守るために威嚇したり、噛みついたりといった手段をとるしかなくなるのでは、と犬と暮らして9年経ち、ようやく理解してきたところです。
    犬との暮らしを楽しみにしていた飼い主さんにとっても、しつけに躍起になったわりには思ったようには結果が出ず、こんなはずじゃなかったと途方に暮れる方も多いのではと思います。

    記事にあるように、主従関係やリーダーといった言葉だけを捉えて犬に接すると、良くない方向に向かってしまうと思います。
    主従関係というと、軍隊のような厳しい関係性を連想してしまいますが、家族として普通に接することで十分だと思います。

    初めて家庭に来た子犬は心細さでいっぱいです。舐められないように接するのではなく、この人は自分を傷つけたりはしない、守ってくれる存在だと分かってもらうことがまず、第一歩だと思います。厳しいしつけやリーダーになろうとするのではなく、信頼してもらえるように寄り添うこと、親元を離れて寂しい想いの子犬に温かさを与えてあげること、そこからだと思います。

    出来ることなら愛犬が我が家にやってきた9年前に戻ってやり直したいと思う程、申し訳ない態度を取ってしまったと反省しています。
    これから迎える飼い主さんは、巷のしつけ本の言葉じりだけをとらえずに、ぜひ優しく温かく迎えてあげてほしいと思います。

    また、保護犬など、なんらかのトラウマがあって攻撃的な性格になってしまっているワンコの場合はとくに主従関係をやり直そうなどとしないことが一番です。
    身を守る術がこれしかなく攻撃的になっている場合、威圧的な態度は逆効果です。力によって服従させることが出来るかもしれません。
    でも、その時のワンコの心はすっかり折れてしまうと思うのです。怖い!近寄るな!と威嚇しているのであれば近寄らず、自分の落ち着ける場所を提供してあげることです。ここが怖いところではないと分かってもらえるまで、時間をかけて待つことも大事なのではないかと思います。

    私たちが目にするしつけ本や犬との接し方が書いてある本には、犬の立場になって書いてあるものは少ないのではと思います。こちらの想いを押し付けるのではなく、分かってもらうにはどうしたらいいかな?と考えたほうがうまくいくかもしれません。

    こういう記事がたくさんの方の目に触れるようになればいいなあと思っています。
  • 投稿者

    女性 しろ

    例えば、施設等から引き取ったトラウマのある成犬であったり、パピー時代にお迎えした時から怖がりさんである等、要因や傾向があれば、プロの手をかりる等の対策を立てられる飼い主さんがほとんどかと思いますが、初めはそんなことなかったのにある頃から凶暴化したというケースが、非常に難しく、悩ましいように思います。

    ちょうど、今朝の事ですが、愛犬と散歩中に「凶暴化」してしまったワンちゃんに出会いました。そのワンちゃんと初めて出たのは、愛犬が5歳頃のこと。ワンちゃんはまだパピー期で、遊んでもらいたい盛りでした。
    5歳とはいえ、我が家の愛犬もまだまだ遊ぶのが好きな頃だったので、一緒に遊んだり、時には挨拶の仕方を教えたりと、結構仲良くしていたのですが、いつ頃からか出会わなくなり、数年が経過していました。
    今日、久しぶりにあったワンちゃんは、犬のサイズにしてはやたらと太すぎるリードをつけ
    腕力のある男性と引っ張り合いするように歩いていました。その姿が気になって距離を置いていたのですが、犬同士、お互いの存在が気になり出し、少しづつ距離が縮まりました。さあ、どうかな?挨拶できるのかな?と集中して観察していたら、ワンちゃんは強く吠え出し、愛犬の鼻先に噛み付かんばかりの勢いで飛びかかろうとし飼い主の男性はワンちゃんに一言怒鳴り、リードを力一杯引っ張って角を曲がりました。後に、Uターンしてきた飼い主さんは、すぐに帰宅。家を出てから10分も散歩せずに終了していました。

    飼い主さんがワンちゃんにどんな躾をし、どんなコミュニケーションを取ってきたのかはわかりません。
    ワンちゃんにとって、何か心に傷を負うような大きなキッカケがあったのかもしれません。
    しかし、あんなにフレンドリーだったワンちゃんが、飼い主さんの手に負えないレベルになるぐらいまでに凶暴化する事があるのも事実ということがよくわかりました。
    この記事に紹介されている基本的な心構えを実践することもそうですが、パピーから成犬となる1年〜2年の間の時期の愛犬の変化への対応は、とても大切かと思います。
  • 投稿者

    40代 女性 チョコママ

    凶暴化ですか…。いまのところ穏やかな子だと思っていますが突然何らかのきっかけで凶暴化したらかなり戸惑うと思います。
    うちでは私が結構厳しくしつけている方なので、これが「抑圧していること」に当たらないか少し心配になりました。でも愛情を持ったしつけだから大丈夫かな?
  • 投稿者

    40代 女性 エミコ

    犬のしつけは難しいですよね。うちもピンシャーなので迎えた当時は元気いっぱいすぎて大変苦労しました。吠え癖もあったので、早めにドッグトレーナーさんに相談したところ、「上下の関係をしっかりさせる事と、基本のしつけを行う事で信頼関係が生まれますよ」と教わりました。犬もそのほうが安心するみたいで、早い時期にしつけが終わりました。いまも色々なコマンドを勉強している最中で、もっともっと犬と信頼関係を作っていきたいと思っています。
  • 投稿者

    女性 ぼーの

    普段私の犬と交流するワンちゃんの中には凶暴な子はいませんが、たまにドッグランなどで沸点の低いワンちゃんがいます。なんでそんな状態のワンちゃんをたくさん犬のいるドッグランに連れてくるんだろう、と思ってしまいます。怒りスイッチの入りやすいワンちゃんの飼い主さんは大変かもしれませんが、他のワンちゃんに怪我をさせたら大変ですし、それこそお子さんなどに怪我をさせたらもっと大変。しっかりトレーニングをしないといけません。
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