愛犬家のみなさん、よくお越しになりました。
ここには、犬とともに生きるための耳寄りな話しが溢れています。
愛する犬たちのために、これぞという知恵を見つけてください。
この稿のテーマはタイトルにすべてが込められています。
どうしたら犬たちと「人間並みの犬」を育てるか、ということです。
スペースが限られているので、ポイントを5つに絞ります。
- 犬の目線で付き合おう
- 犬に「人間になり切る喜び」を感じさせよう
- 幼児語を使わず、短い言葉で話そう
- 決して犬を裏切らないように
- 「主従」の関係を必ず守ろう
以下、ポイントごとにお話します。
1、犬の目線で付き合おう
生まれて三ヶ月で犬の性格はきまります。
三ヶ月の間に、犬を抱くとき、犬に話しかけるとき、いつも犬の目の高さに身をかがめることを習慣づけてください。
これは成長して、やがて老犬になってあなたと別れる日まで、絶えず習慣として守ってください。
犬はこうして主人と自分との平衡感覚を学びます。
「目線を合わせること」の意味を体で覚えた犬は、終生忘れません。
高い目線からの主人の語りかけにも、しっかり目線を上げて対応します。
2、犬に「人間になり切る喜び」を感じさせよう
愛犬家はとかく犬に「迎合」しがちです。
こちらが犬になってしまったかのような態度で、犬を扱うようになると、犬は敏感に主人が自分に「すり寄っている」というように学習して、後でお話する「主従」意識が育ちません。
「こうすれば主人は満足なんだ」という状況をたくさん作って、そのつど「大げさに喜んで見せて」ください。
3、幼児語を使わず、短い言葉で話そう
犬には潜在的に人間の三歳児の能力があるといわれます。犬は情報を音で取り込みます。
それも短い言葉、それも「最初の音」で情報を理解します。「とまれ」という言葉は「と」の音が犬の記憶に残ります。
だから、言葉は短く、はっきりした発音で伝えます。人間の幼児語(柔らかい語調)はいけません。
4、決して犬を裏切らないように
「同じことをしたのに、こんどはだめだった」という気持ちを犬に抱かせないように。叱るときも、手を上げてはいけません。
叩くときは、新聞紙を筒状に丸めて使ってください。
叱り終わったら、新聞紙の筒を遠くへ投げ捨てて、両手を開いて呼び寄せてください。
犬が、「叱ったのは新聞の筒だ、主人じゃないんだ」と感じれば、飛んであなたの腕に抱かれます。
5、「主従」の関係を必ず守らせる
犬を裏切らない、そのかわり命令には必ず従わせる、という主人側の覚悟が、「人間が分かる犬に育て上げる」ための黄金律です。
こうして犬は、主人の言いつけを守れば間違いないという感覚を育み、主人は人間にも勝る犬の天性を体験的に知ることができるのです。
まとめ
- 犬の目の高さに身をかがめること
- 大げさに喜ぶ
- 言葉は短く、はっきりした発音で伝える
- 叱るとき手を上げてはいけない
- 犬を裏切らない
それは馬も山羊も、猫だって、みんな人間の身近で生きてきた愛すべき動物たちです。
それでも、犬ほど影になり日向になって人間の生活に溶け込んでくれる動物はいません。
ドリトル先生ならぬ私たちは、犬語が話せない。
でも、人間の三歳児の能力が潜在している犬とは、それを開発し切ればリッチな交信が可能です。
あなたの愛犬を「見なおして」ください。思わぬ世界が広がるでしょう。そんな経験のあなたの愛犬仲間にぜひ披露してください。
ユーザーのコメント
30代 女性 かき
しつけ教室に通っているときに、トレーナーさんから犬は甲高い声を好むと聞いていたので、褒める時は意識して高い声でたくさん大げさに褒めました。
愛犬とのコミュニケーションは決して人間同士のようにお互いの言葉で行うことは出来ませんが、人間からの一方通行の言葉であっても、それを介したコミュニケーションはとても有効で素晴らしいものだと思います。
30代 女性 匿名
コミュニケーションが 大切ですねw
40代 女性 SUSU
古いから悪いわけではなく、またいろいろな考え方があり、子育てと同じで正解はないのだと思います。その子それぞれの性格にあった対応の仕方を考えていくしかないのだと思いますが、我が家の愛犬の場合にはこの方法が全く合いませんでした。テンションの高低差の激しい飼い主(笑)にビクビクするようになり、いつも飼い主の顔色を伺い、ストレスから物音にも敏感になりイライラすることも多かったと思います。元々、私達家族はテンションが高い性格ではなく、今思えば無理をして愛犬に接していたのだと思います。その無理な姿勢が愛犬にも伝わってしまったのかもしれません。適していなかったのは愛犬ではなく飼い主の方だったのかなとも思います。
現在は、嬉しいことがあれば素直に嬉しいね、楽しいねとニコッと笑いかける、公園など広くて気持ちの良い場所へ散歩へ行き、愛犬が走ろう!と誘ってくれれば走る??とこちらもそれに応えます。
もちろんやりたい放題、わがまま放題ではなく、止めて欲しいことがあればきちんと伝えます。交渉するときもありますが、飼い主の言うことが絶対だ!ではなく、ともに共存していくためにはどうしたらいいかな?といったスタンスです。
我が家はこの方法に変えてから愛犬が物音にすぐ吠えるといった神経質な行動を取ることが極端に少なくなり、また、私達も無理なく接することが出来るようになり、お互いにとても楽になりました。
目線を合わせたり、短い言葉で伝えることももちろん大事だと思いますが、自然体で無理をせず家族の一員として普通に接することが一番質の良いコミュニケーションになるのではないかなと思っています。
こうしなければ!ととかく頑張ってしがいがちですが、犬はとても頭の良い生き物です。無理をしたり、わざとしている行為などは見破ってしまいます。嘘をつかない、裏切らない、相手を尊重する、楽しいときに一緒に楽しむ、止めて欲しいことがある時はきちんと伝える、考えてみると、これは私達が友人と接する時と同じなのかもしれません。
主従関係というと上と下という絶対的な関係のように思えてしまいますが、あまりそれに固執しすぎてもギスギスとしたものになってしまうリスクもあるのではないかなと思っています。
なお、叩く時は新聞紙を丸めて叩く、叱り終わったらその新聞紙を遠くに捨てて手を広げて愛犬を呼ぶと、叱ったのは手ではなくて新聞紙であり飼い主ではないと感じると記事にありましたが、これに関しては正直、そんなにうまくいくかなと不安を覚えてしまいます。
犬がいたずらをしたり吠えたりといった好ましくない行動をした際、犬が見ていない場所で音を出すことで、これをすると嫌な音がすると判断してその行動を止めるといった説があります。実際、私も試したことがありますが、1,2度はうまくいっても必ずバレてしまいました。犬は人間よりも遥かに優れた感覚を持っているため、姿は見えなくても気配や匂いなどで分かってしまったのだと思います。
新聞紙で叩けば新聞紙を見ただけで嫌がるようになるのは当然です。ただ、新聞紙を手にしている姿を目にしているのであれば、当然、動かしているのは飼い主だと理解します。飼い主への不信感を考えるととてもリスクの高い方法ではないかなと危惧しています。
なお、愛犬とコミュニケーションをとりたいと思うのであれば、話しかけるのはもちろんですが、カーミングシグナルという本来、犬が使っている表情や仕草を使ったコミュニケーション方法があります。本もたくさん販売されています。このコミュニケーションを勉強して愛犬とのコミュニケーションの質を上げることも1つの方法かなと思っています。