犬の芸の種類について
犬の芸と言っても多くの種類がありますよね。まず思い浮かべるのは、サーカスやショーで見るような華麗な芸、そして最近ではネットの動画で見かけるようなかわいい犬の芸まで様々。今回は愛犬と暮らす中で、簡単に覚えさせられる物や、愛犬ライフの役に立つ芸をいくつか抜粋してご紹介したいと思います。
愛犬に覚えさせたい芸の種類とおすすめコマンド
「コマンド」とは、飼い主が犬に簡単な動作を教え(訓練)、教えた動作を理解しやすい形で指示する方法(指示語)の事です。犬の芸はこの「コマンド」を利用し、組み合わせることで、複雑な芸を覚えさせていきます。
- モッテコイの覚えさせ方
- ゴロンの覚えさせ方
- アトへ(後へ)の覚えさせ方
モッテコイの覚えさせ方
これはボール遊びの一環で教えることができるので、比較的教えやすい芸です。ボールやフリスビーを投げて、飼い主のもとまで持ってくるものです。
- ボールに興味を持たせる
- ボールを転がして追いかけさせる
- コマンド「モッテコイ⇒ハナセ」を覚えさせる
①ボールに興味を持たせる
もともと犬は動くものが大好きなので、ボール遊びは好きなはず。でも、もし愛犬が、ボールに興味がない犬の場合、先ずはボールの匂いをクンクン嗅いだり足で触ったりした時点で、ご褒美(おやつ)をあげて目一杯褒めてあげます。
②ボールを転がして追いかけさせる
その後、犬がボールに興味を持ちはじめたら、目の前にボールを転がします。はじめは短い距離で、慣れてきたら徐々に遠くへ投げるようにしましょう。犬がボールを追いかけたら、ここでもおやつをあげ、褒めるようにしましょう。
③コマンド「モッテコイ⇒ハナセ」を覚えさせる
犬がボールを口にくわえたら、「モッテコイ」と言って、飼い主のところまで持ってこさせる動作を教えます。そのとき、愛犬がボールを離さないようであれば、無理に取り上げず、「ハナセ」と言っておやつを見せます。
おやつに釣られてボールを離したところでボールを回収して「おやつとボールを交換させる事」を覚えさせましょう。これらを繰り返し、おやつ無しでもモッテコイ⇒ハナセが行えるようになれば、芸の完成です!
ゴロンの覚えさせ方
犬は降参するときや服従心を表すときなどにおなかを見せるものですが、「ゴロン」と言った瞬間にそれをしてくれたらちょっと嬉しいですよね。
- 「スワレ⇒フセ」を覚えさせる
- おやつを使って「ゴロン」を覚えさせる
①「スワレ⇒フセ」を覚えさせる
ここではまず「スワレ」のコマンドからはじめます。その後「フセ」と言って伏せをさせ、ゴロンをさせる流れになります。
【犬のしつけの基本!子犬~成犬のトレーニング方法と役立つグッズ】
②おやつを使って「ゴロン」を覚えさせる
伏せの状態でおやつを見せ、犬の背中側に持っていきます。このときに犬が立ち上がらないように、首だけでおやつを追いかけるようにさせます。犬が背中側を見ると、寝転がるようにおやつを移動させます。
はじめは寝転がるようにおやつを持っていない方の手で寝転がるのを手伝ってあげましょう。きれいに背中が床や地面に付いたらコマンド「ゴロン」と言って、手に持っていたおやつをあげます。これを繰り返していると、「ゴロン」と言うとおやつがもらえると思って犬は自ら寝転がるようになります。
「アトへ」(後へ)の覚えさせ方
これは犬のしつけ教室に行くと一番最初にやる基本的な芸ですが、「ツケ」や「ヒール」ともいわれます。
- 犬が歩くポジションを覚えさせる
- ②「アトヘ」のコマンドを使い進む速さをコントロールする
①犬が歩くポジションを覚えさせる
最初はリードをつけた状態で行った方が練習しやすいです。飼い主の左後ろにオヤツを使って誘導し、犬が飼い主の横に付いたらオヤツをあげます。この位置が「アトヘ」の基本的なポジションになります。
②「アトヘ」のコマンドを使い進む速さをコントロールする
①のポジションに愛犬をスタンバイさせたら、「アトヘ」と言って歩かせます。このとき、大事なのは「飼い主と同じペースで歩く」ことです。犬が飼い主よりも先に歩こうとした時は方向を逆に変え、飼い主より前に進ませないようにします。
犬に芸を覚えさせるコツ
犬が芸を覚えるのは、それをすることによって "おやつをもらえる" とか "褒めてもらえる" というように「 楽しいこと 」があるからです。1回で覚える犬はなかなかいません。同じことを何回も繰り返すことで芸を覚えていきます。
そして、芸ができたら必ず褒めることを忘れないようにしましょう。また、コマンド(指示語)は一定のトーンではっきりと発音して犬にわかりやすいようにしましょう。
芸を覚えさせるには何度も繰り返し教え込むことが大事ですが、一度に沢山行おうとすると飽きてしまい、トレーニングが嫌になってしまいます。1回のトレーニング時間は5分くらいをめどにして、その後は違う遊びをするようにしてあげてください。
犬に芸を覚えさせる利点
犬に芸を覚えさせる一番の理由は、やはり可愛いからですよね。ですがこの芸を覚えさせることこそ、飼い主と犬とのコミュニケーションにつながるのです。褒められておやつをもらったりスキンシップしたりすることで犬も嬉しいのです。
「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、犬も幼少期に覚えたことは、老犬になってもずっと体に染み付いています。最近犬がつまらなそうだな、元気がないな、と思ったら芸を覚えさせて思いっきり褒めてあげてください。きっと犬にとってマンネリ化した日々の生活の刺激にもなると思います。
また、犬が危ない状況下に置かれたとき…例えば、リードが外れてしまって道路に飛び出しそうになったときにコマンドを教え込んでおく事で危険から身を守ることもできます。このように、芸やコマンドを覚えさせることは可愛いだけではなく、犬が快適に暮らすために役立つという大きいメリットがあります。
犬の芸の種類についてのまとめ
- 犬に芸を覚えさせるコツは、成功したら必ずおやつをあげたりと褒めてあげること、繰り返し覚えさせること、強制にならないように適度に休みを与えることが大事である
- 犬に芸を覚えさせるメリットは、可愛いだけではなく飼い主と犬とのコミュニケーションがとれること、またコマンドを用いることで危険な状況を回避することができる
犬は学習能力が高く、飼い主がトレーニングをするとどんどん技能を修得することができます。多くの飼い主さんは芸を覚えさせたいという気持ちがあってもなかなか教え方がわからず、飼い主と円滑なコミュニケーションを取ることが出来ていないわんちゃんもたくさんいると思います。皆さんのわんちゃんが一つでもたくさんの芸を覚えて、飼い主さんとともに心豊かに暮らすことができたらいいですね。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 茜
手始めに、マテ、オスワリをクリアーし次にオテ、オカワリ、ハイタッチを覚えました。
食事の時に毎回一連をさせてから食べさせるようにしています。
ここまでは順調に覚えてくれたのですが、フセなどあまり普段使う機会がないものは覚えが悪くて、しつこくやらせようとすると面倒くさそうにのっそりとフセをします。その仕草が可愛らしくて楽しく気長に覚えさせるようにしています。
散歩の度におもちゃや木の棒を投げて持って来させたり、遊びの中で覚えることは呑み込みが早いですね。
わんこが楽しい、うれしいと思う事が効率よく覚えさせるコツかもしれません。
女性 白川
特定のぬいぐるみを持ってきてもらう芸を教えていたのですが、何故かパンダしか覚えてくれませんでした。パンダが好きなのかしら。
オテ、オカワリができれば、ハイタッチを覚えるのはそんなに難しくはないと思います。特におやつを持って行うと、それ欲しさに前足を上げるので、気が付いたら覚えていることもあります。
ゴロンはできると可愛いのですが注意点があります。あまりやらせすぎると胃捻転や腸捻転を起こしてしまうことがあります。特に食事の後などにやらせないように気を付けてください。
うちの愛犬にもゴロンを教えてしまったところ、食後のガム欲しさに勝手に回っていることがありました。気が付いた時には愛犬の動きがかたく、おかしいと思ったらお腹に痛みがあったようでした。それからゴロンは禁止です。
もの覚えが良い子には特に注意してくださいね。
女性 アイナハイナ
20代 女性 ゆき
20代 女性 にこ
二ヶ月の時にうちに来て、それからちょっとずつ色々なことを教えている最中です。
2~3ヶ月の間に、
オスワリ、マテ、フセ、離せ、おいで、ハウス、の最低限犬と暮らすのに必要な躾を覚えさせました。
3~4ヶ月の間は、コミュニケーションも兼ねて色々な芸を覚えさせています。
ハイタッチ、ちゅー♡、回れ、オテ、お代わり、反省、ベット、ゴロン、が出来るようになりました。
我が子ながら四ヶ月でこんなにたくさん覚えるとは思わずビックリしています。
因みに、コマンドは全て英語で覚えさせています。
それから、ハンドシグナルも一緒に行っています。
オヤツもですが、褒め方が大事なのかな?と思います。
とにかく遊びを交えながら、飼い主が楽しんでやるのが一番ですね!
私が犬なら、怖い顔をしている飼い主さんにはいつ怒られるんじゃないかとビクビクしてしまうと思います。
どの躾もコミュニケーションが大切ですね!
女性 ゴン吉
こちらからの命令コマンドとしてではなく、愛犬からの意思表示として教えたコマンドです。意外に便利です。