わんこがリードを嫌がる理由を観察しよう
お散歩デビュー前の仔犬ならリードに慣れていないだけ
迎えてからずっとおうちの中で過ごしてきた仔犬にとって、動きを制限されるリードは嫌がるワンコも多いはず。
最初は仕方ないかもしれませんが、リードに悪い印象が付いてしまう前に、対処しておきましょう。
まずは抱っこでお散歩に行こう
ワクチンが終ってそろそろお散歩の練習を、という仔犬の場合は、体になにかを装着すること自体に慣れていないため、単にリードが怖いだけです。
できれば本格的な散歩の前に、お庭や近所の草や芝生のある公園に抱っこで出かけ、草の上におろして匂いを嗅いだり飼い主のそばで遊ぶことを経験させておいた方がいいです。
もともと犬は、親犬や兄弟犬と過ごす時もひとりだけで全く違う方向へは行かないものです。
飼い主と一緒に歩くことも自然と犬が学習できることですから、歩行がしっかりして、リードをつけての散歩ができるようになる前も、短い時間でも外へ連れ出すことで、お散歩の楽しさと外で飼い主の傍で遊ぶ事を覚えてくれます。
リードでのお散歩にはハーネスを選ぼう
リードをつけてお散歩デビューするときは、まずは家の中でハーネスをつけてみましょう。
仔犬の場合、まだよく抱っこされていることが多いので、抱っこしてさっとつけてしまえば大抵の犬はおとなしくつけさせてくれます。
中には元気すぎて、捕まえようとすると逃げ回る犬もいますが、そんな興奮状態のときにはきっぱりあきらめて、犬が落ち着いているときに手早くつけましょう。
ハーネスはリードをつける位置が背中にあるので、犬にリードそのものが見えない状態でもつけることができます。
ハーネスにリードをつけた状態で玄関などにかけておくと、装着もスムーズになりますよ。
リードそのものに過剰反応する犬
リードをつけているときに嫌な経験をした
リードをみると逃げたり暴れたりする犬の中には、過去のトラウマの場合もあります。
たとえば、『リードでグイグイ引っ張られて苦しい思いをした』、『リードで出かけたときどこかに係留されて不安だった』など。
また保護犬などの場合は特に、知らない人間によってリードをつけられてあちこち移動しているなど、トラウマがある犬も多いです。
このような場合は散歩そのものも楽しめていない場合が多く、大暴れでやっとリードをつけて外へ出たのに歩かないという犬もいて、そんな時無理に慣れさせようとすると逆効果です。
ハーフチョークなどの首輪に、短いリードでテンションをかけながらリーダーウォークさせられていた犬が、ストレスから足の一か所をなめすぎて禿げてしまったり、散歩以外の時間家の外で短いリードで繫がれっぱなしの犬が食いちぎって脱走したという話もあります。
なのでリードが嫌なものではないと思ってもらうためには、リードが気にならないように工夫してあげることが大切です。
リードの材質も軽くて丈夫なもの、長さも3m位の長めのものを選び、あらかじめハーネスに着けておくことをお勧めします。
散歩自体が嫌いなのでなければ、玄関に行くと犬はドアが開くのをまってドアのほうを向くので、うしろむきのままさっとハーネスをつけてしまえばリードをつけるのも苦労しなくて済みます。
頭を通して脇のバックルで止められるタイプのものなら、足を通さなくていいのでつけやすいですよ。
リードを見ると大興奮する犬
リードが嫌いというのではなく、興奮して飛びついたり、散歩には行きたいはずなのに逃げ回ったり、または散歩中に何度も振りむいてリードを噛んだりひっぱたりする犬もいます。
普段一人ぼっちで長いお留守番をさせられている犬や、家の中でケージに入れられている時間が長い犬はそのような傾向があります。
長時間に渡り、身体的精神的に自由度が低い生活をしていると外に出たときに興奮が抑えられず、自分でもどうしてよいのかわからない状態になっているのです。
犬との生活を見直して留守番時間を減らしたり、室内でもフリーで暮らせるように工夫することで興奮度は下がり、落ち着いてリードをつけさせてくれるようになるはずです。
リードワークを見直そう
使っているリードを変えてみよう
リードを選ぶとき、何を基準にえらびますか?
可愛い色や柄、首輪やハーネスとのコーディネイト・・・、でも大事なのはまず人間にとって扱いやすいことです。
軽くて丈夫で、すぐ乾くもの、手やけがしにくいものがベストですが、持ち手のにぎり加減など、自分で持ってしっくりくるものを選びましょう。
犬にとっても、軽くて丈夫というのは必須条件です。
私自身、丈夫さで選んだはじめてのリードが重めだったので、軽いアクリルリードに変えたら、犬が「あれ?」という顔をしました。
気にしていなかったのですが、犬にもリードの重みがかかるということを後で調べて知りました。
リードは常に緩んだ状態にしましょう
リードが張っている状態は犬に負担がかかります。
リードの存在を犬がなるべく気にしないで、快適に歩けるように心がけてあげましょう。
興奮度が高く、お散歩に出ると突進してぐいぐい引っ張る犬は、お散歩を楽しめていないので、徐々にゆっくり歩けるようにしてあげましょう。
トレーニングには一般的な1.8m位のリードではすぐにピーンと張って飼い主も引っ張られてしまうので、3mくらいの長めのものがお勧めです。
公園など周りの安全が確認できる場所ではリードを伸ばし気味で、ゆっくり匂い嗅ぎをさせてあげます。
散歩道はなるべく車や人が少ない場所や時間帯を考えて、リードを手繰って犬の引っ張りが強かったらリードを一瞬固定して止まり、また緩めるというのを繰り返し、ゆっくりおちついて歩くように促します。
逆に自分のほうに引っ張ったり、無理やりリードで方向転換させるような使い方をすると、リードを嫌がるようになってしまいます。
まとめ
リード嫌いの犬は、仔犬の場合でなければ、何らかの嫌になる経験をしていることがほとんどです。
克服させるのではなく生活全般を見なおして、犬自身が笑顔になる解決策を考えましょう。
散歩は犬の生活の中でとても大事なリラックスの場であり、決して修行の場ではありません。
チョークチェーンにリードをつけてビシビシ歩く散歩では、犬には我慢とストレスしかあたえられません。
首には重要な神経が集まっていますので、首輪をすることでそこに圧がかかっているので、きつい首輪をつけてリードで引っ張るなどすると、神経を損傷する危険も否定できません。
まずは快適に動きやすい愛犬に合ったハーネスを選び、リードが張り詰めない散歩をすることが、リード嫌いをなおすお勧めの方法です。
ユーザーのコメント
女性 匿名
40代 女性 moon
うちの犬は、普段散歩の際には結構引きが強いのですが、うっかりリードの持ち手を私が落としてしまうと、途端にその場に座り込んでしまいます。
引っ張っている感覚がなくなって、気が付くのでしょうね。ものすっごく不安気な顔でこちらを見つめながらその場に座り込んでいます。
あんなに意気揚々とぐいぐい歩いていたのに笑ってしまいますが、リードと私が繋がっている安心感でぐいぐい歩けているのだと思います。一見強気そうに見せかけて、じつはとても気が小さい弱虫のうちの犬の姿に申し訳ないけどいつも笑ってしまいます。
またチョークチェーンについてですが、正しい使用方法でトレーニングが出来る人が使うならば、とても有効なツールです。
誤った使用方法で犬を傷つけてしまうようなら良くありませんが、一概に悪いものとは言えません。
女性 OPA
20代 女性 コナ
お散歩が大好きだから、リードを見せると嬉し過ぎて大興奮するほど。リードがお散歩の合図になっています。
しかし知り合いの犬はリードがとても嫌いです。理由は簡単でお散歩が嫌いだから。やはりうちと一緒でリード=お散歩の図式なんでしょうね。その子は家の中が大好きな子で、お散歩(お外)のいろいろな刺激がダメなのか玄関を出るまで地面に張り付いて抵抗しています。引きずられるように門外へ出て、トボトボトボと3,4歩歩くとまた地面にへばりついています。
リードを繋がれた状態で、強烈に嫌な思いをしてしまって苦手な犬は、克服に時間がかかりそうですが、リードは必ず必要なものですので、根気強くトレーニングしなくてはいけませんね。
30代 女性 nico
女性 コロ
子犬のうちは慣れないからと言うのが一番の理由だと思います。しつけ中なら短めのリードで引きすぎないようにすることが大事です。
女性 いちごジャム
晴天の霹靂、予想だにしない出来事に大変驚きました。無事事故にならずに済みましたが、愛犬の首輪を持ちながら自宅への帰路は大変でした。(抱っこできるサイズでなかったので)
見た目でわからなくても、リードの劣化は進んでいることがあります。それ以来、うちでは愛犬の誕生日を目安に、リードと首輪は新調するようにしています。
女性 ゴン吉
成犬でリードを嫌がる場合は、もしかしたらリードではなく首輪やハーネスに問題があるのかもしれないので、一度見直してみるのもありですね。
40代 女性 匿名