愛犬が呼んでも来ない&呼んだら逃げる
愛犬が家の中や公園で遊んでいるとき、おもちゃやその場にいる人やわんちゃんに夢中になって「○○おいで~」と呼んでも来ない…そんな経験ありませんか?
私の愛犬「てつ」は呼んで来ません。
「散歩に行くよ~」と言うと嬉しそうにしっぽを振りながらついてくるのですが、いざリードを着けようとすると逃げる逃げる…。
呼ぶといったん近づくのですが、抱き上げようとするとスルスルッと逃げられてしまいます。
飼い主としては、名前を呼んだらすぐに自分の元へ駆け寄ってきてほしいですよね。
今回は「呼び戻し」トレーニングについて調べてみました。
○なぜ呼んでも来ないのか?
そもそもなぜ名前を呼んでも来ないのか、まずは原因を探る必要があります。
呼ばれても戻らない原因は、
- 呼ばれたら戻るという習慣がついていない
- 呼ばれても良いことがない習慣づいている
- それよりも楽しいことがあると思っている
などが挙げられます。
○呼び戻しのしつけが出来ていないと危険?
呼んでも戻ってこないと、いざという時に大変危険です。
もし愛犬と散歩中に、誤ってリードを離してしまい(もしくはリードから愛犬の体が抜けてしまい)車道などの危険な場所に出てしまったとします。
「○○!」と呼んでも戻らず、最悪の場合そのまま車に跳ねられてしまう可能性も十分にありえます。
実際に、そういった痛ましいケースも少なからず報告されているのが現状です。
呼び戻しのトレーニング方法
では、どうすれば呼び戻しが出来るのでしょうか。
本来、犬は呼ばれたら戻るという習性を持っているので、「この音で呼ばれたら楽しいことが待っている」と認識させること出来れば習慣づけることができます。
犬は名前を憶えない?
犬は人間のように自分の名前を憶えません。
音で認識をしているのです。
褒めるときも叱るときも同じように名前で呼んでいると
「あの音が聞こえて、前ご主人のところに行ったらすごく怒れらたんだった…」
「また何か悪いことしたのかなぁ…」
と思っているかもしれません。
呼ぶ音を決める
呼ぶときの音を決めましょう。
もちろん愛犬の名前でも良いですが、出来れば「来い」「おいで」という言葉や、口笛などで呼ぶようにトレーニングを行ってください。
ここで重要なのが、「その音で呼んだときは必ず叱らない」こと、「呼んでちゃんと自分の元に来たら褒めてあげる」ことです。
また、家族全員がその音で呼ぶように統一することも大事です。
家族バラバラの音で呼んでいては、せっかくトレーニングを行っても無駄になってしまいます。
自分から犬に近づかない
何度呼んでも来ないと「もう~…」と自ら連れに行く飼い主さんがいると思います。
※またせっかく呼んで近くまで来たのに、こちらから近づいて褒めてしまうと、「近づいたら捕まってしまう」と思わせてしまい、失敗に繋がるので気を付けましょう。
呼んでもすぐに戻ってこないことが多い最初の頃は、エサを予め隠し持っておき、呼ぶ音を出してから鼻先にエサを持っていきます。
褒める音と叱る音の区別をつける
褒めるときの音は「てつ!」、叱るときの音は「て~つ~」と使い分けるようにしましょう。
もっと分かりやすくするのではれば、褒めるときは「口笛」叱るときは「こら~!」などと明らかに違う音を使うようにします。
「てつ!」→「エサがもらえるかも!」「遊んでくれるのかな♪」
「て~つ~」→「うわぁ…さっきイタズラしちゃったから怒られる…」
と愛犬もその音を聞いて察知することができます。
褒めるときは大げさに長く褒めてあげましょう。
これを続けることで「来い=楽しいこと」だと記憶に植え付けることできます。
愛犬が嫌いなことをするときは呼ばない
例えばお風呂が嫌いなわんちゃんであれば、お風呂に入れるときは決めた音で呼ばないということです。
愛犬が嫌いなことをするときは、無言で抱き上げて連れて行ってください。
まだ、呼び戻しの訓練中のわんちゃんを連れてドッグランへ行ったとき、帰るからと言って呼んでしまわないように注意しましょう。
「呼ばれたからきた=つながれた=もう遊べない=嫌だ」という強い印象が残ってしまうためです。
必ず戻ってくるという自信があるときに行う
愛犬がお腹を空かせている状態であり、飼い主さん以外に気を取られるものがないときのみ「来い」と呼びます。
戻ってくるか心配なときは、長いリードを着けて行います。命令をしてから3秒以内に来ない場合は、リードを少し引っ張って自分の元へ来るようにしむけてみましょう。
命令は何度も繰り返さない
命令するときは一度だけはっきりと「来い」と言うようにしましょう。
何度も繰り返してしまうと、気分が乗っているときだけ従えばいいという認識をさせてしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
呼び戻しのトレーニングはとても大切だということが分かっていただけたでしょうか。
私自身も今回の記事を作成することで、呼び戻しの重要性や、簡単なトレーニング方法を知ることができました。
確実に覚えるまでは時間がかかりますが、根気強く今日から始めてみたいと思います。
ユーザーのコメント
30代 女性 ken
うちの犬は呼び戻しが出来ませんでした。しつけ教室に通ってさんざん練習をし、最近ようやく渋々応じるようになりました。原因は、飼い主家族が意味もなく愛犬の名前を呼びまくっていたから、だそうです。呼ばれても何もない、というシチュエーションが積み重なり、呼ばれても行かなくていいやとなってしまっていました。
しつけ教室では、呼び戻し用のコマンドとして新しい名前を作るのも手ですと言われました。呼ばれても行かなくてよくなってしまった名前で再度トレーニングするよりも効果的なのだそうです。
しかし我が家では、無意味に名前を連呼しないというルールを徹底することにして、再度名前を呼ばれたら来る、というトレーニングを選択、絶賛頑張ってトレーニング中です。
40代 女性 匿名
愛犬がパピーの頃は、我が家でもしつけをしなきゃ!といろいろな本やサイトを見ながら、お散歩のツケのトレーニング、呼び戻しのトレーニング等、本当に頑張って行っていました。
でもなかなか思うようにはいかず、お散歩に出れば常に興奮状態で、行きたい所へまっしぐら、ドッグランへ行けば夢中で走り回り、呼び戻しの声かけをしても全く聞こえていないようでした。
怒る時は名前を呼ばず、楽しい時に名前を呼んで自分の名前を覚えてもらい、名前=楽しいことと関連付けをしようとしましたが、現実、なかなか思うようにはいかず、犬に完全に見透かされているような気がしていました。
その頃から、よく巷で聞くこの方法は我が子には合わないのかな~と漠然と思いはじめ、方法を変えてみる事にしました。
まず、しつけよう!という考えを捨てました。
そして、私たちがリーダーになろうと思わず、家族と全く同じように接することにしました。
よく犬も家族の一員というフレーズを耳しますが、その割にはリーダーにならないといけないといった真逆の言葉も良く耳にします。
家族であるならば、リーダーである必要はないのではないかと思い、共に暮らして行くパートナーとして接する事にしました。
従って、お散歩中のツケや呼び戻しのトレーニングも止め、ゆったりとした関係性を保つことにしました。飼い主がいつトレーニングを始めるか分からないといった環境にいると、犬は飼い主を見ただけで緊張状態になり、常に興奮スイッチが入りやすい環境におかれることになります。
実際、我が家のワンコも、私と目が合うだけでお座りをしたり、常に顔色をうかがっているような様子がありました。いつもビクビクとこちらの状況を気にする生活では疲れてしまいます。
人間でも、何か強いストレスがかかった日の夜は、身体は疲れているのに頭が冴えて眠れないといった状態に陥ることがあると思います。
お散歩では常にゆっくりのんびりと歩き、民家など入っていけないところだけ「そこは入れないよ。」と静かに声をかけてリードを止めます。
ストレスのかかっていない正常の精神状態の犬であれば、これを何度か繰り返していくと学習していきます。
お散歩中に食べ物が落ちていたとしても、「食べるな!」とリードを引っ張るのではなく、犬が発見する前に取り除くか、発見したとしたら犬が匂いをチェックするまで静かに待っています。いつ取られるか分からない環境におかれた犬は、よく吟味もせずとりあえず口に入れてしまいますが、そんなことはしないと犬に信頼をおかれた飼い主の元に暮らしている場合は、ゆっくり吟味して、食べられる物のみ、口に入れるようになります。
実際、我が家のワンコも、厳しくトレーニングをしている時は、子供のオヤツでも何でも見つければ取られる前に急いで口に入れていましたが、現在は、匂いをチェックして、自分の物以外は食べようとはしません。
このように、お互いに信頼関係を積み重ねていければ、緊急時、犬を呼び戻さなければいけない状況に陥った際、名前を呼んだり、「戻ってきてくれる?」と話せば、犬は理解をして戻ってくるようになります。
トレーニングでうまくいく従順なワンちゃんも多いと思います。
もし我が家のように、試してみてもうまくいかないワンちゃんの場合は、トレーニングを一切やめて、この方法を試されてはいかがでしょうか。
自分が犬の立場だったとして考えてみると、トレーニングで呼び戻しを習得していたとしても、その意味を理解していなければ、緊急時の興奮状態の際にそのトレーニング通りに行動出来るかは自信がありません。
それよりも、その人が呼ぶということは何かあったのだな、戻ろうと、思う信頼関係を築くことが長いめで見れば大切なことなのかなと思います。