子犬が興奮する4つの原因や対処法、落ち着く時期やしつけの方法まで

子犬が興奮する4つの原因や対処法、落ち着く時期やしつけの方法まで

子犬が興奮して手が付けられなくなるという悩みを持つ飼い主さんは少なくありません。子犬が興奮する原因には、一体どんなものがあるのでしょうか。子犬が興奮する4つの原因やそれらの対処法、落ち着く時期やしつけについてご紹介します。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

子犬が興奮する理由

子犬が興奮する様々な理由

子犬が興奮する理由には、以下のようなことが考えられます。

うれしい時

子犬が興奮する理由として最も多いのは、嬉しいという感情が溢れ出ている時です。飼い主さんが帰宅した時やケージから出してもらえた時、遊んでいる時など状況は様々ですが、嬉しいあまりに子犬が興奮状態に陥ることは少なくありません。この場合、しっぽを激しく振る、飼い主さんに飛びつく、狂ったように走り回る、うれしょんをするなどの行動が見られます。

警戒している時

子犬が興奮する時、何かに恐怖を感じたり、警戒したりしていることが原因となる場合もあります。知らない人や犬に会った時、大きな音が鳴った時などに興奮状態に陥った場合は、激しく吠える、毛を逆立てる、噛むフリをするなどの行動が見られることもあります。

運動不足

子犬が興奮する時、運動不足が原因となっている可能性もあります。ケージ内で過ごす時間やお留守番の時間が長い場合などに、それらを発散するために興奮状態に陥ることも。この場合、狂ったように暴れる、人や物に噛み付く、飛び跳ねる、吠えるなどの行動が見られることがあります。

病気

子犬が常に落ち着きがなく興奮状態であり、それらの行動を制御することが困難である場合は「過活動症」「多動症」などの病気が原因となっている可能性があります。過活動症、多動症とは所謂「ADHD」のことであり、人間同様に犬にも発症することが報告されています。

子犬が興奮する理由としては主に上記のようなものが考えられますが、他にも犬種や個体による気質、性格、生活環境、しつけなどによって興奮しやすい状態となっている場合もあります。特に子犬の場合はただ単に好奇心旺盛でエネルギッシュなだけであり、年齢と共に落ち着くことも少なくありません。一言に興奮状態と言ってもその行動は様々なため、様子をしっかり観察してコントロールできるようトレーニングを行いましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

子犬を落ち着かすために原因を知っておくのは解決への第一歩です。例えば私たちの肌荒れ。栄養不足、寝不足、日焼け、原因で対処が変わりますよね。寝不足なのに日焼け止めを塗っても改善されませんね。

興奮には4つの原因が挙げられています。まずは子犬がどの興奮状態になっているかを探し当てることから始めるといいでしょう。病気であるケースは非常に稀なので、まずは嬉しいのか、警戒しているのか、運動不足かに絞ってみて進めてみましょう。

子犬が興奮するのはいつまで?

首を傾げる子犬

子犬特有のハイテンションな興奮状態は、年齢と共に落ち着くことが殆どです。落ち着く時期については犬種や個体によって若干の差はありますが、1歳から2歳半頃までに落ち着くことが多いようです。というのも、犬は生まれてからたった1年の間に社会化期、恐怖期、反抗期、第二社会化期などと呼ばれる段階を経て成長します。

もちろんこれらにも個体差はあるものの、1日1日様々な刺激を受けながら成長しているため、私達飼い主が知らない間に「ただただ好奇心旺盛が旺盛な時期」や「様々な事柄にとにかく怖がる時期」、「飼い主さんの言うことをわざと無視する時期」などが急速に過ぎており、同じように見えてもその都度子犬が興奮している理由は異なる場合もあるのです。

犬の成長スピードに関しては体の大きさや犬種などによっても異なりますので、一言に「子犬」とまとめてしまわず、愛犬の月齢毎にどんなことを感じている時期なのかを調べてみるのもおすすめです。

興奮する子犬を落ち着かせるための対処法

ハイタッチする子犬

子犬の興奮を落ち着かせるには
・無視する
・遊ぶ時間を増やす
・安心できる場所をつくる
などがあります。

これら以外の方法だと体の内側から興奮を抑える成分などを接種するのがおすすめです。
例えば「テアニン」や「GABA」などは興奮時に優位になる交感神経を抑制する作用があり、内側から興奮を落ち着かせてくれます。

テアニンはお茶、GABAはトマトやパプリカなどに含まれます。
しかし手っ取り早く接種するのであればこのようなサプリメントがおすすめです。

お茶は犬にとっておすすめできないカフェインが含まれますし、完熟以外のトマトには有機化合物の一種である有毒成分「トマチン」が含まれます。パプリカに関しても毎回調理して与える手間や含有量の低さなどからデメリットだらけです。

サプリであれば食材を調理する手間もありません。食材に含まれる成分量よりもサプリのほうが豊富なので利点が多いです。

もしメリットが感じられるのであれば見てみてくださいね★

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無視する

興奮する子犬を落ち着かせるための対処法は、無視することが一番効果的です。子犬が狂ったように走り回る場合などに大きな声で名前を呼んだり、やめなさい!と声を掛けたりすると、子犬は飼い主さんに構ってもらえていると勘違いしてしまうことが多く、逆効果になります。

子犬が興奮して物や飼い主さんの手に飛びついたり、噛み付いたりした場合も無視をしてその場をサッと離れるようにしましょう。その後、子犬が落ち着いて側に寄ってきたら大袈裟に褒めてスキンシップをとることで、興奮して暴れても良いことはないと認識させることが大切です。

遊ぶ時間を増やす

子犬が頻繁に興奮状態に陥ってしまうという場合は、お散歩やおもちゃを使った遊びなどのコミュニケーションの時間を増やしてみるのも一つの手です。特に運動量の多い犬種の場合は、ドッグランなどの自由に走り回れる場所へ出かけるのも良いですね。また、ノーズワークなどの知育遊びを取り入れることで脳を刺激するのも非常におすすめです。

ケージを利用する

子犬が電話やインターホンの音、来客などに過剰に反応して興奮状態に陥ってしまう場合は、ケージやクレートなどの愛犬が安全だと認識できる場所を用意するのも一つです。何かに恐怖や不安を感じた時に逃げ込める場所があるだけでも、興奮状態に陥ることを防ぐことができます。

ただ、生活音に対して興奮状態に陥る場合は社会化が上手くいっていない可能性が高いため、愛犬と積極的に外出することで知らない人や犬、環境や音に慣れさせることを心がけましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

無視をする時に、意外とやってしまっているのが「子犬の様子を見ている」。無視とは声をかけない触ったりしない、それに加えて「見ない」のも無視をする時に必要となります。自然と顔が子犬の方に向いていませんか?顔は子犬とは別の方向に向けておくとよりよく興奮を落ち着かせることに繋がります。

ケージの利用でしてはいけないパターンとして「罰として利用する」。これはやっちゃいけません。罰として利用しても子犬はなぜケージに入れられたか分からないんです。分からないからケージに入れられるとストレスが溜まり、出した時に更に興奮が高まるという悪循環に陥りやすいんですね。

子犬が自主的に避難できる場所を用意してあげる。そこに入ると安心出来る。安心できると興奮は落ち着いてきますよね。自分から逃げ込めるようにしてみましょう。この流れが再現できるようにケージを利用するのが良いでしょう。

興奮させない子犬との遊び方

2匹の柴子犬

興奮させない子犬との遊び方についてご紹介します。

遊ぶ時のルールを決める

これは子犬に限らず言えることですが、「思いっきり走る」「思いっきり噛む」「思いっきり引っ張る」など、思いっきり遊ぶこと自体は犬本来の姿であり、決して悪いことではありません。子犬を興奮させたくないからとこれらを制限してばかりでは、かえってストレスとなり問題行動の原因となる場合もあります。

ただ、これらを「してもいい時」「してもいい場所」をしっかりルールとして教えてあげることが必要なのです。思いっきり走るのはお家の外、思いっきり噛んだり、引っ張ったりするのはおもちゃなどとメリハリを付けて遊びのルールを教えましょう。そのルール以外の場所や物に対して行った場合は無視を徹底し、ルールに則った遊びができた時は大袈裟に声を掛けるのが大切です。

遊ぶ時間を決める

子犬の時は遊びが楽しいあまりに、徐々にヒートアップしてしまうことも少なくありません。そのため、特に室内では子犬の様子を見ながら、ある程度時間を決めて遊ぶのも必要です。テンションが上がり過ぎていると感じたら、優しく声を掛けて側に呼び、スキンシップに切り替えるのも一つの手です。この時、興奮状態となって噛んだり吠えたりする場合は無視をして側を離れます。

一人遊びを教える

子犬を興奮させないための対処法として、一人遊びができるようにトレーニングするのもおすすめです。遊ぶ=飼い主さんと一緒と認識していると、飼い主さんの不在時や忙しい時間帯に退屈さを強く感じてしまう場合も多いため、知育玩具や思いっきり噛めるおもちゃなど、一人遊びに向いているおもちゃを与えてあげましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

シチュエーションでルールを教えるのも分かりやすいので有効的でしょう。私たちもバスや電車の中では大騒ぎをしませんよね。逆に遊園地やお祭りだと気持ちが昂ります。こうやって周りの環境から自分の気持ちが生まれてくるんです。

これを利用するには思いっきり遊ぶ時に、遊び始める合図を決めておくのもおすすめです。興奮しない状況から遊ぶシチュエーションに変わったんだよと伝えるためです。「遊ぼうか」などの言葉でもいいですし、特定のおもちゃを出してくる、かけっこのポーズをとって見た目で教えるのも良いでしょう。そうすると、その合図がある時に興奮してもいいんだと教えられる方法もあります。

すぐ興奮してしまう子犬へのしつけ方

ケージと子犬

すぐ興奮してしまう子犬へのしつけ方は、とにかく興奮した時は無視をすることが重要です。同時に大きな声を出して制止しようする方法は絶対に避けましょう。また、犬のしつけの基本となる「アイコンタクト」や「コマンド」などの基礎トレーニングを行うことも重要です。何かに夢中になっていても飼い主さんが名前を呼んだり、コマンドを発したりすることで動きを止める習慣を付けましょう。

興奮状態に陥った時に「止まれ」「すわれ」などのコマンドを短く発し、反応がない場合は無視を続けます。また少し時間を開けて同じことを繰り返し、反応できれば大袈裟に褒めましょう。

この時、犬笛やクリッカーと呼ばれるトレーニング用のホイッスルを利用して呼び戻しの練習をするのもおすすめです。呼び戻しとまではいかなくても、「何の音?」と子犬の気をそらすこともできますし、犬笛アプリなども無料配信されていますので是非一度試してみてくださいね。

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まとめ

おもちゃで遊ぶ子犬

子犬が興奮する理由や落ち着く時期、しつけの方法についてご紹介しました。実際のところ、子犬のうちはすぐに興奮して狂ったように走り回り、噛んだり飛びついたりして大変な思いをしたという飼い主さんは非常に多いようです。人間同様に子犬の時期は感情のコントロールや、良し悪しの判断などがまだまだ未熟であるため、致し方ないことでもあるのかもしれません。

大切なことは、興奮して暴れ回っても良いことはないと教えてあげることです。子犬には悪気はないため、叱りつけることよりも無視することのほうが効果的であることを、しっかりと覚えておきたいですね。また、子犬が興奮状態に陥った時であっても感情や行動をコントロールできるように、日頃からコミュニケーションを取ることが大切です。

ただ名前を呼んで体を撫でるだけでも良いですし、マッサージをしてあげるのもおすすめです。犬の目の少し上、人で言う眉毛のあたりは「攅竹(さんちく)」と呼ばれる緊張をほぐしたり、気持ちを落ち着かせたりする効果があるツボがありますので、優しくマッサージしてあげてください♪

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