噛みついた対象は…
散歩中などに自分の犬が他の犬に噛みついてしまった場合
飼い主にリードをしっかり持っていてもらいます。このとき重要なのは、犬を抱きかかえさせないこと。再度の噛みつきで、飼い主を傷つけてしまうこともあるからです。
そして、自分の犬の対処にかかります。リードを勢いよく引っ張ると、食い込んだ牙が相手に深く刺さり、より重度のケガを負わせることになります。
監修ドッグトレーナーによる補足
噛みついたときにリードで強く引っ張ると、その刺激で愛犬がもっと興奮してしまいさらに強く噛みついてしまう可能性もあります。
このような場合は、愛犬が先に進まないように「その場に留めておく」ようなイメージでリードを持ってあげましょう。
ドッグランなどで他の犬に噛みついてしまった場合
リードがない状態のフリーの犬に噛みついた場合、ヘルプしてもらう人を探します。できれば犬を連れていない人。もし犬連れであれば、自分の犬を誰かに預けるか、固定してもらって、人間だけで手伝ってもらうようにしましょう。
ドッグランという場所でリードを付けていない犬なので、カラーをしっかり持ってもらいます。おさえてもらっている人を傷つけないために、抱えさせることは避けてください。
人に噛みついてしまった場合
噛みつかれた人は、大声をあげたり、噛みついている犬に暴力を振るおうとしたりします。今すぐ引き離す旨を伝え、声や暴力が逆効果になることを説明します。このとき、できるだけ姿勢を低くしてもらうことも重要です。
犬を引き離す方法
犬が興奮しているときは、飼い主の説得やコマンドは聞かないことの方が多いと思ってください。まれに食べ物につられる犬もいますが、ごく少数です。
最初に、噛んでいる犬と同じ方向を向き、その犬をまたぎます。そして中・大型犬の場合は、前足を浮かせて足の間に挟みます。ちょうど、木馬に乗るような体勢と思ってもらうとわかりやすいですね。
足で挟んで前足を浮かせたまま、両手で犬の口の横の皮を後ろに引っ張ります。前から見ると、犬が笑っているように、思いっきり引っ張ります。
そうすると犬は力を失い、比較的簡単に引き離すことができるようになります。
まとめ
この引き離し方法は、自分の犬だけでなく、街中を歩いているときに、偶然出くわした場面などにも使えます。一番覚えておいてほしいことは、犬は踏ん張るときに前足に体重をかけるということ。前足を浮かせてしまえば、噛む力も衰えます。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 Champ&Sucre
30代 女性 すみれ
もしもの時のために大変参考になる記事でした。
事故を起こさないようにする躾はよく見かけますが、実際に起きたときにどう対応するかの記事は少ないので勉強になります。
ありがとうございました。