ドッグレスキュー!暴れん坊のジローと飼い主さんを救え!③

ドッグレスキュー!暴れん坊のジローと飼い主さんを救え!③

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『ドッグレスキュー』と言っても、僕の仕事は獣医さんの様に、犬の病気や怪我を救いに行くんじゃありません。ワンコや飼い主さんの「心のお悩み」を救いに行くこんです。今回は本気咬のジローのお話。第3話!

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訪問2回目

パピー

一週間後、ジロー宅に再び訪問させて頂きました。
ご自宅に近づく道すがら前回と同じくジローの吠え声が遠くから聞こえてきます。

(暇吠えか…。自分ではどうにもならないジレンマだなぁ。今日はジローとの時間を取ろう♪)

今回もご夫婦に迎え入れて頂き、リビングまで通して頂きました。
僕はすぐに掃き出し窓から出て、ウッドデッキにいるジローの前に立ちました。

ワンワンワンワンワン!グルル〜…。

けたたましく吠え、僕の接近を拒否するジロー。
飼い主さんも後ろで「大丈夫なのかなぁ…」と言わんばかりに不安で蒼ざめておられます。

僕はゆっくり静かにウッドデッキの床に腰を下ろしました。またジローの目を見ず、触らず、声も掛けません。

すると僕の元へ近づき手や足を、また前回同様クンクン確認が始まりました…。
(覚えてるかなぁ〜♪反応は上々だな♪…。一点を除いては…。

覚醒について

白柴

人間で考えてみると日常、欲望や本能を『理性や良心や道徳心』で抑えながら生きていますよね。
簡単に解放できるものでもないし、解放したら人様に迷惑をかける、警察のご厄介になったりしてしまいますよね。

我々と同じで群れを成し生きる犬にも我々と同じような良心や道徳心があり、それを教える事を「しつけ」と呼んでいるんです。僕も母には厳しいしつけをされたもんですよ。

犬の本質として皆、防御本能があるのは皆さんもご存知だと思いますし「攻撃は最大の防御」という言葉も皆さんご存知でしょう。

しかし人間は究極に心理が追い込まれない限り攻撃に転じることはあまりありませんよね。犬もそうなんです。

でも、危険だと心理的窮地に追い込まれたら犬は状況を判断し「逃走」か「闘争」選びます。つまり闘争を選んだ時、攻撃することでその場が解決すると一瞬で判断した場合、躊躇なく、そして容赦なく本気で相手を咬みます。条件反射のように…。

本気咬みをする子は必ずと言っていいほどなんらかのトリガーがあるんですね。

そして覚醒してしまうんですよ。
「こうすればいいんだ!」
と認識する訳なんです。

吠えや興奮でもなんでも犬が「こうすればいいんだ!」と認識してしまうからいろんな部分が覚醒してしまうんですよ。

何回でも言いましょう。この犬の本質が覚醒する前に予防すること。
これを俗に言う「犬のしつけ」なんです。

襲撃?

黒柴

ウッドデッキに出て何分経ったでしょうか。吠えは止み静かなジローとの時間。僕に興味があるのかクンクン嗅ぎまくりでした。

時折、僕の手をペロッペロッと2回舐めてきます。

(ん?これは…。)

これは気になる行動でした。猟犬が小動物を襲撃する直前の行動に似ています。そして当初から気になっていたジローの目付き。穏やかさと怯えの間にギラッと光る鋭い眼光。

(これには注意しないとな…。)

ある意味、殺気が放出されているんですね。秋田犬事件以降、飼い主さんも含めあらゆるものに対し警戒している心理状態なのでしょう。この雰囲気は何度経験しても慣れませんよ(笑)

(そろそろ離れた方がいいかな…。)

リラックスした感じで僕はサッシ越しに飼い主さんと談笑していたんですね。相変わらずジローはクンクンタイムやウロウロ八の字歩行を繰り返していました。

(緊張とイライラが顕著になってきています)

ジローは僕の背後に回り始めました。

(そろそろ立とうかなぁ。)

僕は腰を上げようとゆっくり動いたんです。するとジローは後ろから僕の左肩を鼻でツンツンし始めたんです。

(マズいッッ!)

そう思った瞬間でした。

グルル〜ガウガウ〜!

ジローが僕の顔めがけて飛びかかって来たんです!
とっさに左手で防御したんですが親指を「ガブッ!」、まるでドアに思い切り親指を挟んだ様な衝撃。

(ツっ!こりゃ深いな。指持ってかれたか?)

とっさに右手でジローのリードを掴み、手を目一杯伸ばして距離を取りました。
左親指の状況を確認したら鮮血が流れ、肉はえぐられていましたが、咬み切られてはいませんでした。

(ふー。よかった♪)

ガウガウガウガウ!グルルー!フーフー!
目の前でリードに吊るされた状態のジローが鬼の形相で牙を見せ暴れています。

サッシ越しに飼い主さんは凍り付いて動けません。リードが付いていたことがせめてもの救いでした。

先程のジローとは全く別の野生犬が目を血走らせ吠え、空咬みして威嚇しています。 僕は流血した左手をそのままに、右手では暴れ狂うジローのリードを持ちながら思いを巡らせます。

(うーん。これはどうするかなぁ…。力ずくでねじ伏せるのもいいかな。いや僕が強引に反撃に転じればジローの警戒心や人への不信感を募らせてしまうし…。僕を敵として認識してしまったらこの後のトレーニングに支障が出る。考えろ。考えろ。何かいい方法があるはずだ…。)

この状況の中この後、僕が出した答えとは…。

つづく…。

シーズーと白柴

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