キャバリアの抜け毛がすごい!原因や換毛期の対策・予防法まで

キャバリアの抜け毛がすごい!原因や換毛期の対策・予防法まで

キャバリアは1年を通して抜け毛が多い傾向にあります。キャバリアの飼い主さんやこれからキャバリアをお迎えしようと検討している方向けに、抜け毛の原因と対策方法をまとめました。参考にしていただけると幸いです。

キャバリアの抜け毛の原因

抜け毛とキャバリア

キャバリアは抜け毛の多い犬種です。抜け毛が多い原因には、毛質の特徴と体質などが挙げられます。以下で抜け毛の原因について詳しく説明していきます。

キャバリアの毛質

犬の被毛の種類には「シングルコート」と「ダブルコート」があり、キャバリアはダブルコートの犬種です。ダブルコートの犬種は寒い地域原産の犬に多いとされています。ダブルコートとは、アンダーコートとオーバーコートからなる二重毛構造のこと。

アンダーコートは細く柔らかい密度のある毛が特徴で、体温調節や保湿の役割をしています。オーバーコートは太くて硬めの毛で、皮膚を保護する役割があります。

ダブルコートの犬種には春と秋に換毛期があり、この時期にアンダーコートがごっそりと抜けるのが特徴です。キャバリアも春の換毛期には冬毛が密度の少ない通気性の良い夏毛に生え変わり、秋には夏毛が保温性に優れた密度の濃い冬毛に生え変わります。

抜け毛の多さには時期的な要因もあるといえますが、ダブルコートの犬種の中でも特にアンダーコートが多いとされているキャバリア。アンダーコートの多さから、換毛期以外でも1年中、毛が抜ける傾向にあるでしょう。

子犬の毛から成犬の毛へ生え変わる時期

子犬の場合、パピーコートと呼ばれる子犬特有の柔らかいふわふわした被毛が生えており、生後3~4カ月頃になるとパピーコートから成犬の被毛へと生え変わる時期になります。この時期も抜け毛が多くなるといえるでしょう。

キャバリアのアレルギー体質

キャバリアはアレルギー体質な個体が多い犬種です。アレルギーとは、細菌やウイルスなどの異物から体を守る免疫が、大きな害を与えない物質に対して過剰に反応してしまうことをいいます。

犬のアレルギーは、アレルギー皮膚炎やノミアレルギー、食物アレルギーなどです。症状には、皮膚炎、涙やけ、下痢、嘔吐など挙げられますが、抜け毛もそのひとつ。

アレルギーでの抜け毛は、円形脱毛症のような局所的に毛が抜ける傾向にあります。以上のことから、病的な抜け毛(脱毛)がある場合はアレルギーの可能性があるといえるでしょう。

キャバリアの抜け毛対策・予防法

キャバリアの画像

以下では、キャバリアの抜け毛を減らす方法と抜け毛に対する対策方法を説明していきます。

  • こまめなブラッシング
  • 定期的なシャンプー
  • サマーカットにする
  • アレルギー対策
  • こまめな掃除
  • 服を着せる
  • 移動できるスペースを決める

こまめなブラッシング

こまめにブラッシングを行うことで、抜け落ちる毛の量を減らすことができます。換毛期の春と秋は、ブラッシンングを毎日行うことがおすすめです。ブラッシングには、マッサージ効果も。

さらに、オーバーコートに絡まって落ちてこないアンダーコートを取り除き、毛玉や毛もつれの予防、皮膚への通気性を良くすることで皮膚トラブルを避けることもできます。

キャバリアのブラッシングには、アンダーコードを絡め取る役割がある「スリッカーブラシ」と毛もつれをほぐす役割があるステンレス製の「コーム」の使用がおすすめです。

抜け毛を取り除くことに優れているフーリーやファーミネーターというブラシもありますが、これらは刃が付いている少し特殊なブラシ。力加減を間違えたりブラッシングをやりすぎたりすると犬の皮膚を傷つける恐れがありますので、使用する際は注意してください。

定期的なシャンプー

月に1~2回程度のシャンプーをすることも抜け毛を減らす方法です。

シャンプー前にブラッシングをして毛玉や毛もつれ、抜け毛を取り除きます。シャンプー中も手櫛やシャンプーブラシを使ってブラッシングをしてみてください。

抜け毛をある程度減らすことができます。シャンプー後も被毛を梳かしながらブローをすればより効果的です。

シャンプーには、抜け毛を減らす以外にも、被毛に付いたホコリや汚れを落とし、皮膚を綺麗にする効果があります。換毛期以外でも、シャンプーは定期的に行ってあげましょう。

サマーカットにする

サマーカットは被毛を短くするカットスタイル。トリミングサロンでカットしてもらえます。抜け毛を減らすわけではありませんが、シャンプーやブラッシングなど抜け毛対策の手入れがしやすくなるのでおすすめです。

アレルギー対策

前述したように、アレルギーが原因で毛が抜けている場合にはアレルギー対策が必要となります。アレルギー症状がひどい時には動物病院での治療が必要です。

自宅でできるアレルギー対策としては、ハウスダストやダニがアレルゲンとなることもあるので、愛犬の生活スペースを清潔に保つようにしてください。また、食事をアレルギー用の療法食に切り替えて対策をしましょう。

シャンプーをすることやノミ、ダニの予防をすることも大切です。ノミやダニの予防には液体のスポットタイプの薬とチュアブルタイプの薬などがあるので使いやすいものを選びましょう。

こまめな掃除

抜け毛に対する対策としては、こまめな掃除がおすすめです。キャバリアの抜け毛を掃除できるグッズは、

  • コロコロ
  • 掃除機
  • ロボット掃除機
  • 据え置き型クリーナー

などが挙げられます。コロコロは安価で手に入り、スペースも取らないアイテムです。素早く掃除ができるところがメリットになります。

掃除機はコードタイプであれば力強い吸引力で部屋全体を掃除することが可能です。コードレスで小型の掃除機であれば、気になったところをサッと掃除することができるでしょう。

ロボット掃除機は、掃除機を出す手間もありません。自動で掃除をしてくれるので、掃除の負担を減らしてくれ、時間削減にもなるのでおすすめです。

据え置き型クリーナーは、抜け毛やゴミを吸い込み口に近づけると吸引してくれる機械。掃除機を取り出す手間が省け、簡単に掃除ができるところがメリットです。

掃除グッズにはそれぞれにメリットがあるので、生活環境に合って使いやすいものを選びましょう。

服を着せる

ドッグカフエ、宿泊施設などの外出時に抜け毛が気になるときや抱っこをすると毛だらけになってしまうといった毛抜け対策には、服を着せるという方法が有効です。

抜け毛を完全に抑えられるわけではありませんが、舞い落ちる毛を多少防ぐことはできます。

抜け毛が多いからといって服を着せっぱなしにしていると、被毛と服が擦れて毛玉や毛もつれになりやすいです。皮膚トラブルの原因にもなるので、着せっぱなしは避けましょう。

移動できるスペースを決める

家の中で、キャバリアが入って良い部屋と入らせないようにしたい部屋を分けてください。そうすることによって、抜け毛の掃除が楽になります。

キャバリアが家のどこでも移動できる状態だと様々な場所に抜け毛が落ちてしまい、掃除をする手間が増えます。キャバリアが移動できるスペースを決めることによって、掃除の負担が減らせるでしょう。

キャバリアの抜け毛に関するまとめ

耳をブラッシングされるキャバリア

今回はキャバリアの抜け毛について、原因と対策を解説していきました。キャバリアの抜け毛には、毛質やキャバリアのアレルギー体質が原因になることがわかりました。春と秋には換毛期があり、この時期は普段よりも抜け毛が多くなるようです。

抜け毛を減らすためには、ブラッシング、シャンプーやカット、アレルギー対策が挙げられます。日頃のお手入れが抜け毛を減らす対策です。抜け毛に対する対策としては、こまめな掃除や服を着せること。

こまめに掃除をするのは少し手間が必要となりますが、サッと手に取れるコロコロやコードレス掃除機、掃除の負担を減らせるロボット掃除機など便利な掃除グッズがあります。

1年を通して抜け毛が多いキャバリア。お互いが気持ちよく生活できるように抜け毛対策をしていきましょう。

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