海外の老犬ホーム ~動物愛護国イギリスわんこ事情~

海外の老犬ホーム ~動物愛護国イギリスわんこ事情~

最近 日本では数多くの老犬施設がありますが、どのようなところなのかご存知でしょうか。実はイギリスにも国内でたったひとつ、老犬ホームがあります。今回は『イギリスの老犬ホーム』についてお話します!

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子犬の頃からいつも一緒に過ごしてきた愛犬であれば、最後までそばにいてあげたいですよね。そんな願いのなか、この施設には様々な理由からたくさんの老犬がやって来ます。

モモ

Oakfield Oldies(オークフィールド オールディーズ)

イギリス最大のチャリティ団体”ドッグズトラスト”により創立されました。
現在『Oakfield Oldies』は国内唯一の犬のための老人ホームです。

どんな犬が入居するの?

老犬

飼い主さんが他界、病気などによりこれ以上面倒を見ることのできなくなったために来る犬など様々です。
この施設にいるのは大きさも犬種もそれぞれ違いますが、8歳以上の犬ばかりです。

なぜ普通の保護施設ではなく老犬施設?

リラックス

通常は”ドッグズトラスト”の保護センターで里親探しがされます。しかし老犬にとっては慣れない環境におかれ、心配そうな顔をしたり圧倒される犬もいます。そのような状況では新しい家を見つけることも難しくなってしまうことさえありえますよね。ここは老犬の気持ちと環境を考えたうえでの施設なのです。

施設とアクティビティ

プール

施設の大きな庭にはプールが用意され、ラジオを聞きながら日光浴♪
各部屋にはクッションやベッド、床暖房の設置。そして外に行くための専用のテラス、また公共スペースにはソファやピアノの他にキッチンや洗濯機もあります。
これらは犬が今まで住んでいた家のようにヤカンや洗濯機の音から馴染みの環境を与えてあげるのが目的です。
そして最後に24時間体制のケアスタッフ、ボランティアの訪問によりたっぷりの愛情を与えられます。

ソファ

老犬施設というとなんだか暗いイメージが浮かぶかもしれませんが、実はとても明るくて犬たちが快適に過ごす活気のある場所だそうです。施設はまさに2度目の人生を与えるところですね!

入居期間

気長に待つ

ここでは新しい飼い主さんが見つかるまで、リラックスできる良い環境で待ちます。
飼い主さんを探すのに「年寄りすぎる」なんてことはありません!最近では17歳の子も新しい家に行ったのですから...

老犬を飼うのは心配?

寛ぎ

ペットの寿命が延びるなか、飼い主さんにとっては色々な問題が増えているのも事実です。
何よりも老犬は健康の問題によりお金がかかると思っている方も多いのではないでしょうか。そして医療費の心配から老犬施設から譲りうけるのを躊躇してしまいがちです...

ドッグズトラストはこの問題を解決するために、飼い主の事情や持病による経済支援を提示しています。

犬のスポンサーになる

一緒に散歩

里親として譲ってもらい一緒に住むのが犬にとって幸せかもしれませんが、犬が大好きでも実際に飼えない人もいます。
そんなとき施設の犬を1匹選びその犬のスポンサーとなることができます。
スポンサーは月々の金額を決めて寄付し、そのお金はフードやトレーニング、薬代のほか犬用の暖房や犬の寝具の洗濯など犬のケアに使われます。
スポンサーになると年に3度犬のアップデートが届き、現在の状況などを知ることができます。実際には犬は隣にいませんが気持ちはいつも繋がっているのです。

さいごに

散歩道

家庭犬として育った犬にとって、いつもと違った環境は怖いものです。老犬にとってはなおさらでしょう。このような環境を気遣って作られた施設は老犬にとってくつろぎの場所となることは間違いありません。しかしながら、一日も早く素敵な飼い主さんに出会って暮らすことが、犬にとっての最高の環境だと思います。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 こじ

    イギリスの老犬ホームは最高の環境ですね。家に居るような室内、散歩の出来る自然、24時間いるスタッフにボランティアの方々。しかも新しい家族との出会いの場でもあるなんて、犬達の幸せを願って預けている方達も安心出来ますね。

    手元で飼えない人の為にある、金銭的なサポート制度も良いと思います。特定の子に愛情をかけるのは、飼い主さんが預けているのと変わりない気がします。年3回とはいえ近況が解るのは嬉しい事です。

    日本にも全国に老犬老猫ホームがあります。日本の事情は分からないですが、ホームの数だけ老後を安心して過ごせる子達がいるという事ですね。

    出来れば生涯一緒に暮らせるのが良い事ですが、諸事情により仕方なく預ける方もいるはず。そんな方達の選択肢がホームなら、殺処分される子達が減りますよね。嬉しい事です。

    幸せな最期を迎えられる子達が沢山いますように願っています。
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