エア・ドゥが9月末迄全便で短頭種犬の預かりを中止⁉いったいなぜ?

エア・ドゥが9月末迄全便で短頭種犬の預かりを中止⁉いったいなぜ?

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空港会社のエア・ドゥが今年の6月1日~9月30日まで全便で短頭種のお預かりを中止しました。「これからの旅行の季節に困ったな~」なんて思った方もいると思いますが、これは愛犬の命に係ることなんです。

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夏季の短頭のお預かり中止は、ブサカワのルックスに原因⁉

ブサカワ

 
日本の航空会社であるエア・ドゥが、今年の6月1日~9月30日の間、短頭種犬のお預かりを一時中止すると発表しました。

夏季に短頭種犬の預かりを拒否する空港会社は、このエア・ドゥの他にもANAやJALなどがあります。
対象となる犬種は、ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボクサー、シーズー、ボストン・テリア、ブル・テリア、キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズで、この13種です。

愛犬と旅行を楽しみたいのに、フレンチブルドック等の短頭種犬と暮らしている飼い主さんにとっては、とても残念なニュースですよね。

短頭種犬の預かりを拒否する理由について

子犬

短頭種は、他の犬種に比べて高温多湿に弱い傾向があります。
ブルドッグは闘犬目的で品種改良され、シーズーやパグ等は、愛玩目的で品種改良されましたが、この「ぺちゃんこのお鼻」が特徴的なブサカワのわんこさんたちは、実は、頭蓋骨の長さが他の犬種に比べて鼻の長さの分、短くなっています。
ただし、骨格が前後方向にぺちゃっと短くなってはいますが、鼻や喉周辺の柔らかい組織、軟口蓋や喉頭は、他の犬種と同じように機能しています。
これはつまり、他の犬種よりも狭い頭蓋骨の中に無理矢理、脳や他の重要な器官を詰め込んだ状態になっているため、短頭種は他のわんこさん達よりも鼻や喉の気道が狭くなっているということです。

犬の鼻前庭は人のように広くなく、また、人間みたいに小鼻を動かす事ができません。
わんこさんの鼻に触れてみるとわかるかと思いますが、わんこの鼻は意外に硬いんです。

そして他の犬種に比べると、短頭種のわんこは鼻の穴が小さくなっています。
そこから奥に繋がる鼻甲介という場所は血管に富んだ粘膜で被われていて、鼻で呼吸をした際に冷たい空気を吸い込むことで空気が通り、その時に血管を通る血液の温度を下げ、その結果体温下げることができます。
通常の犬種は、短頭種に比べると気道が広いので適度に空気が通り抜ける事ができ、鼻での呼吸によっても体温調節をすることが出来ますが、短頭種の場合は気道が狭いので呼吸がしにくく、余り空気を吸い込むことが出来ないので体温調節をすることが苦手です。
人間で例えますと、常に鼻詰まりしている状態ですね。
これはかなり苦しそうです。

夏やちょっとした運動後によく「ハッハッハッハッ」っとパンティングしているわんこさんをよく見かけますよね?
パンティングとは、浅くて速い呼吸のことです。
この時、口だけで呼吸しているように見えますが、実は鼻から空気を吸って口から吸った空気を吐いています。
血液に富んだ粘膜をもつ鼻甲介を通る時にその吸った空気で体温調節をしています。公園などでよく見かける、舌を出して「ハッハッハッハッ」と呼吸をする行動には、重要な役割があったんですね。

短頭種は、この記事で紹介したように他の犬種よりも気道が狭いので、空気を吸って体を冷やすという行為が苦手です。
ですので、他の犬種よりも熱中症になりやすいのです。

また、さらに気道が狭くなると空気抵抗が上昇します。
気道の半径が半分になると通常よりも16倍に上昇する計算になるそうです。
気道が極端に狭い短頭種は、それを補うために他の犬種に比べると、頑張って呼吸をしなくてはいけません。
なんだかすごく大変そうですね。

手荷物?

そして、わんこさん達は一緒に暮らしている人間にとっては家族ですが、飛行機に乗車するときは所有物、手荷物として空港会社に預けなくてはいけません。

安全が保障されているとは言え、他の手荷物と一緒にキャリーに入って、貨物室で長時間過ごさなければいけない、それは体温調節が苦手な短頭種にとっては、リスクが高い事がわかりますよね。

過去に起きた「ペットお預かりサービス」の悲しい事故

チワワ

2013年にANAで「ペットらくのりサービス」で1時間ほど預けたチワワが、死体となって戻ってきました。
飼い主さんの元に戻って来た時には、亡くなったそのわんこさんの体温が48度以上で、計測不能の状態だったそうです。
空港会社に預けて、元気に戻ってくる予定だったわんこさんの死因は、熱中症でした。

そしてJALでも、「ペットでお出かけサービス」を利用して、お盆期間中に帰省をした方の愛犬のフレンチブルドック(当時2歳)が輸送中に熱中症を起こし、2日後に亡くなってしまうという事故が。

皆さんは、空港会社に愛犬を預ける際に注意書きを読んだことがあると思いますが、真剣に内容を読んだことがあるでしょうか?
 
夏季におきましては、航空機への搭乗・取卸時に駐機場の反射熱の影響を受け、外気温に比べてかなり高温となることもあります。
また、到着時には、急に外気にさらされる為、温度、湿度の変化がかなり大きくなる場合があります。
冬季におきましても同様に厳しい温度環境となります。

貨物室内は、飛行中おおよそ0.8気圧となります。2000mくらいの山頂で0.8気圧程度といわれており、上昇中、下降中の気圧の変化で耳の機能などに悪い影響がある場合があります。

各航空会社の注意案内

毎年7月1日~9月30日の間、ブルドッグなどの短頭種犬はお預かりできません。 なお、上記期間以外でも気温が高い時期のお預かりは、ペットの健康状態に影響を与える恐れがありますのでご留意ください。 <お預かりを中止している短頭種犬> ブルドッグ(ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ)、ボクサー、シーズー、テリア(ボストン・テリア、ブル・テリア)、スパニエル(キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル)、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ。

JALやANA等は、過去の事故に配慮してか、こういった注意書きをしています。
詳しくは、各空港会社のサイトにも明記されています。

さいごに

この注意書きを読んでとても怖くなりました。

私も旅行に行ったりするのが大好きで、愛犬と海外旅行なんて考えたりもしましたが、空港会社のこの注意書きを読んで怖くなり、愛犬との海外旅行を諦めました。

ボストンテリア

家の愛犬は、ボストンテリアという短頭種です。
春や秋でも飛行機に乗せることが怖いのに、夏や冬場なんかは貨物室に預けるなんて怖くて出来ません。
ですので、電車や新幹線などを利用して国内旅行を楽しんだりしています。
今では、愛犬と日本横断なんて夢見て、30過ぎから免許を取ろうとしていますw

夏場の家族で海外旅行も楽しいですが、飛行機に乗せて大切な愛犬が亡くなってしまっては、元もこうもありませんよね。

短頭種以外のわんこさん達も、飛行機での旅行はよく考えてからにした方がいいと私は思います。
管理にあまり滞っていない貨物室にわんこさんを預けるということは、わんこさんにとっては、リスキーだと思います。

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