愛犬をケージ嫌いにしない方法!留守番や移動の克服方法

愛犬をケージ嫌いにしない方法!留守番や移動の克服方法

愛犬をケージに入れることは可哀想なことではありません。移動や留守番が楽になるだけでなく、わんちゃんたちが安心できるおウチにもなるのです。お互いのためにもケージに入れるように訓練をしましょう。

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記事の監修

埼玉を中心に、しつけ方教室/問題行動のリハビリ/ドッグダンスレッスンまで行う。ドギーホームルームでは、愛犬のトレーニングのみにとどまらず、飼い主様のフォローに力を入れる事でQOLを向上させます。また、JCHA公認のハイドロセラピスト・フィットネストレーナーでもある為、愛犬の健康増進にも力を入れています。【埼玉・東京・横浜でオーナーレッスン随時開催】
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クレートに入る愛犬

貴方の愛犬はケージ(クレート・キャリーケース)に大人しく入ることができますか? また、ケージの中に入った時、出して! 出して! と騒ぎ続けたりしませんか?

「ケージは犬を閉じ込めてしまう可哀相なもの」
「移動する時に利用する、我慢させて使うもの」

そんな風に思っていませんか? それは大間違いです。
ちゃんと躾けられた犬は「ハウス」の一言でケージに入り、嫌がることもなく中で悠然とくつろいでいます。

威風堂々とした風貌のグレート・ピレニーズや優雅な毛をなびかせる貴婦人のようなサルーキなどが物静かにケージの中に居る姿は見ているだけで「美しい」ものです。

愛犬に「辛い思い」をさせないためにも、そして車で移動する際の「愛犬の安全」のためにも、ケージに嫌がることなく入れるように日頃からトレーニングしておきましょう。

どんなケージがいいの?

ケージは大き過ぎると落ち着きませんし、小さ過ぎると窮屈です。出入口の高さが愛犬の背丈(床から背中までの高さ)+拳ひとつ分くらいのもので、前一か所だけが開いているもの。
そしてサークルのように外から中が見えるものは避けましょう。キャスター付きのケージもあり、これは移動の時とても便利でお勧めです。通販で「キャリーケース」「クレート」と検索すれば簡単に探せますよ。

なお、既にサークルを持っていて、広過ぎずほど良い広さの場合は、布などを掛けて外から見えないようにしてトレーニングするのも良いでしょう。

ケージに入るよう仕向ける

部屋の隅にケージや布で覆ったサークルを置きます。そして愛犬を抱っこし、中へ誘導しながら「ハウス」と声を掛けます。「中に入ること」=「ハウス」と覚えさせます。
自分から入ろうとする場合はタイミングよく「ハウス」と声を掛けて「ハウス」という指示を覚えさせます。

「ハウス」と言った以上、必ず中へ入れてください。中に入ることを嫌がる子は、おやつやお気に入りのオモチャを予め中にいれておいて中に入るよう仕向けてください。
途中で止めたり、他の言葉を掛けたり、曖昧な態度を取ってしまうと失敗します。

クレートに入る愛犬

ケージの中に留まることを教える

中に入れるようになったら「コイ」という指示を聞いてから出て来ることを教えます。
最初はほんの一瞬だけでもいいので、中に居られたら盛大に褒めてあげましょう。「ハウス」で入り、「コイ」で出て来る。中に留まる時間を少しずつ長くしていきます。

留まっている間もお気に入りの毛布やオモチャなどで寛げるようになれば、お留守番もできるようになります。

トレーニングは根気よく、無理なく、時間を掛けて行います。焦らないようにしましょう。
中に押し込んで扉を閉め、閉じ込めることはしないでください。恐怖を覚えてしまうと逆効果です。
自ら進んで中に入り、寛げるようになると扉を閉めても良いでしょう。

車に乗って楽しい外へ行ける、といったことを覚えれば扉を閉められても恐怖を感じずに済みます。

日頃からケージに入ることをせず、病院に行く時だけケージを使っていると「ここに閉じ込められたら、病院で痛いことをされる」と辛いことだけを記憶してしまいます。そうなると、ケージは寛げる場所ではなく、苦痛を受ける場所になってしまいます。

愛犬のテリトリーを認める

ケージに入る愛犬

犬には縄張り意識があります。

【ケージの中】自分だけの占有スペース(もっとも寛げる場所)
 ↓
【家の中】安心できる場所
 ↓
【散歩エリア】自分が監視している領域
 ↓
【初めての場所】道の土地(緊張する場所)

犬を中心としてみると、このように世界が広がっています。ケージの中は犬専用エリアとして認め、飼い主であっても干渉しないようにしましょう。
用がある時は「コイ」の指示で出てくるよう躾けます。

ケージの中が一番安心できる寛げる場所になれば、例え知らない場所へ移動しても「自分は自分だけのエリアに居るから大丈夫」「何かあってもケージに戻れば大丈夫」という安心感があるので犬は落ち着いて居られます。

特に車で移動したり、公共交通機関などを利用する際、安心できる場所があることはとても大切です。
愛犬の安全のためにも、そして愛犬を安心させてあげるためにも、ケージに入れるよう訓練しておきましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 momo

    恥ずかしながら、我が家の14歳の愛犬はケージ等の狭い場所が苦手で、今まで1度も入ってくれません。しかし、ここ近年の地震などから、地域で学校などを使って先日非難訓練を行い、我が家の大型犬も避難所のケージに入る想定でやってみましたが、やはり入ってくれず、その時に「普段から慣らしておけばよかった。」と後悔しました。もし、きちんとケージに入る習慣があれば、そうした緊急時にまわりにも迷惑をかけずに、きちんと安心して犬用の避難場所に預けられるのだと思います。そうしたしつけは、若い時からやった方が良いと思います。年をとってからだと、ダメなものを改善するにはかなりの時間がかかってしまいます。これからワンコを迎える方は「はじめが肝心」という事を忘れないで、しつけをしてほしいです。
  • 投稿者

    40代 男性 太郎

    他の方のコメントにもあるが、ケージとクレートはその使用目的も違えば、躾の方法、選び方も異なるため、ごっちゃに書いているこの文章には頭がクラクラしたので、簡単にまとめ直したいと思う。

    ・ケージ
    各人の家の中の愛犬用の専用スペース。水、食事、ベッド、トイレ等を主に配置する「居住」スペースともいえるだろう。パピーを中心に、留守番時に愛犬を入れさせるスペース。

    ・クレート
    愛犬をすっぱり覆うケース。一般的に頑丈で、自動車や電車での移動に使用する他、自宅内ではベッドとして用いているケースもあるが、居住スペースであるケージとは異なる。

    この記事の場合、後者のクレートについて述べているものと思われる。クレート選びのコツとしては、不安定な材質ではなくしっかりした材質のものを選ぶこと、極端に大きなものは論外だが、愛犬が身体を180度捻ることができるぐらいの余裕のあるサイズのものが挙げられる。また、躾のコツとしては、入る・出るの経験を遊び感覚で行なわせること、すぐに蓋を閉じない、すぐに持ち上げたり移動させないこと。嫌な記憶を先に植え付けてしまうと、外出先でどうしてもクレートに入ってくれないという困った経験をすることになるので、気をつけるようにしたい。
  • 投稿者

    20代 男性 go

    犬を飼い始めた当初は、記事にあるように、犬が立った時に背中にこぶしが入る程度の大きさのものを用意しました。
    しかし数年前にペットの防災セミナーに参加した際に、ペットと同行避難をする場合にはそれでは狭く犬のストレスが増えると聞きました。避難所での使用を前提とした話ですので、家庭で普通に使用する場合には記事にある大きさで良いのでしょうが、長期間、かつ1日のうち長時間をクレートの中で過ごすことを前提とすると、犬がオスワリをした状態で頭が天井につかないものが理想とのことでした。避難所では、犬は屋根のある一か所に集められることが多いそうで、家族と一緒にいられるわけではないそうです。多くの犬に囲まれ、ストレスが溜まる慣れない環境の中で、愛犬の安心して過ごせるスペースを確保してあげるのは、飼い主がしてあげられることのひとつだと思います。
    大きな犬はそういうわけにはいかないでしょうが、うちの犬は小型犬なので、防災用にもうワンサイズ大きなものを追加購入しました。
    うちの犬はというと、どちらのクレートも同じように寛いで使ってくれています。狭いところが落ち着く、とか広いところの方がいい、とかあまりそういう関心はなさそうです。
  • 投稿者

    30代 女性 38moto

    家では愛犬をケージに入れたことがありません。
    これはしっかりケージに入れている飼い主さんから見たら、しつけができていない人になってしまうと思います。
    本来であれば犬は狭い場所を好み安心する場所でもあるので、そういったスペースを作ってあげることは愛犬のためにも大事なことだったのですが、うちでは飼い主の知識不足でした。

    トリミングの時や動物病院に入院した時、体に合わせたケージに入れられますが、うちの愛犬はケージに慣れていないせいでストレスになり、ぐるぐる回り吠え続けてしまったそうです。点滴治療の際は獣医師も困ってしまいました。

    家の中だから楽にしてあげよう、なんて考えは改めなくてはなりませんでした。どこでケージに入ることになるかわかりません。生活していく上で必ずそういう場はあるので、子犬のうちから、しっかりケージに入れることを徹底させなくては後々苦労することになります。
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