人と犬は言葉こそ交わせませんが、お互いに相手を思い合って暮らしている良きパートナー。
そんなわんちゃんからの素敵な恩返しのお話です。
投稿者:ペンコジ
トリマーの専門学校を卒業して、初めて働いたペットショップで出会った、一匹のプードルとのエピソードです。
今から20年ほど前のお話
専門学校を卒業するにあたり、多くの人が直面する就活。
その当時の私は、携帯もなければPCも使えないアナログ人間で、だから電話帳を開いて、気になる名前のペットショップに片っ端から電話をかけまくるしか方法がなかった…。
そんな中、新宿のペットショップで面接してもらえることとなり、縁あってその年の5月から働けることが決定しました。
小さなペットショップの中には、大きなネコちゃん3匹と一匹のプードル、それと沢山のフードやおやつに仔犬たち。
卒業したばかりでなんにもできない私は、先ず先住人であるネコちゃんとプードルくんに挨拶。
一匹ずつ「おはよう」「よろしく」の気持ちを込めて撫でながら挨拶…、のはずが…。
プードルのりょうくんだけが知らんぷり。
面接に来たときは愛想よく尻尾を振りながら寄ってきてくれたのになぜ?
ど素人の私にはその犬の態度の変貌ぶりが理解できずに、ただただショックを受けるばかり。
でも知らんぷりは序ノ口で、ここから犬ならではの教育的指導が始まったのです。(たぶん)
りょうくんにとっての一番は奥さん。二番は自分で私は三番手にもなれないランク外。
なので名前を呼んでも無視。
ご飯あげても食べない。
触ろうとすると逃げて、ベッドから出そうとすると噛む!
ううう…。
しかも、たまに私がシャンプーをしてあげると、終わった後それまでは普通に歩いてたのに、奥さんを見るなり片足をあげて奥さんを見つめ、
「僕、足がいたいの!この人がやったの!」
の演技。
犬って何なの?
そんなこんなで月日も経ち、私の存在も何となく気にしてくれるようになった頃、りょうくんが病気になりました。
糖尿病です。
犬にもそんな病気があることを、そのとき初めて知りました。
それからはほぼ毎日りょうくんを連れて病院に通いました。
お店で倒れたら砂糖水を飲ませての応急処置もしました。
りょうくんのお世話を私なりに精一杯したと思います。
そうしてある日、抱いても怒らなくなりました。
名前を呼んだら来てくれるようになりました。
足で私の足をカリカリして「抱っこして」というようになりました。
それは本当に嬉しかった。
私とりょうくんの間の距離が、どんどん縮まっていくのを実感することができる毎日でした。
そんなある日、私は変な夢を見ました。
朝、お店を開ける。
いつものように皆におはようと挨拶してりょうくんのもとに行く。
りょうくんに「おはよう」と声をかけるけど動かない。
いつもと様子が違うことに気がついてりょうくんを触る。
暖かい。
でも鼻に手をあてるが息をしていない。
そこで全部がわかって、悲しくて大泣きして目が覚めました。
目が覚めた私は、『なんなのこの夢?』という不安と、そんな夢を見てしまった自分への怒り。
いつものように朝の準備をして仕事へでかけました。
店の戸を開ける前に深呼吸。
『いつもと同じ朝であります様に!』
鍵を開けてお店に入る。
でも入った瞬間ウソ!?って思った。
ウソだ!夢と全く同じ?
夢と全く同じ状態で、りょうくんが横たわってたんです。
一瞬足が止まりました。
急いで私はりょうくんのもとへ行き、りょうくんを触りました。
暖かい。
そして鼻に手をあてました。
…何もかも夢の通り…。
こんなことがあるのかと悲しさのあまり泣きました。
たぶんりょうくんは私にありがとうを言いに来てくれたついでに、素人の私が初めての遺体との対面に動揺しすぎないよう、夢の中で予行練習してくれたんだと今でも思ってます。
これがりょうくんから私への、『いつも病院へ連れて行ってくれてありがとう』の恩返しだったのでないかと。
20年経ってもあの光景と気持ちは頭から離れることはありません。
りょうくん、私は今も頑張ってるよ!
投稿者:aoiringo
愛犬とのお散歩で出会った、サンちゃんというわんちゃんとのお話です。
ある日、お散歩に行ったらお腹をすかせたサンちゃんに出会って・・・
犬の恩返し
愛犬と、今日はこっちの道へ行ってみよう!といつもとは違うお散歩コースへ。
家の愛犬は、その頃8カ月で、拾い食いがなかなかなおらず、ご褒美を持ちながらのお散歩をしていました。
その日も相変わらず、拾い食いを躾ながらのお散歩。
たまたま、ある外飼いされているわんちゃんの家の前で、うちの子にご褒美をあげていたら、そのおうちのわんちゃんが「キューキュー」なくんです。
とても切ない声に聞こえて、食べたいのかな?と思い、よそ様のわんちゃんでしたが、少しならとあげたところ、すごく喜んで食べて、まだほしいのか、お座りして尻尾を振っていました。
そうこうしていたら、お隣に住んでいる方が外に出てきて、このわんちゃんの飼い主さんがしばらく不在にしていると!!
なんと!ゴハンを食べていないようなんです!
私はビックリして、急いで家に帰り、ウチの子のゴハンでしたが、だいたい体重なども計算して、その日からゴハンをあげに行きました。
犬小屋には、「ボク、サンちゃん」とだけ書いてあり、もしかしたら急な不在なのかと思い、毎日通いました。
毎日行っていたせいか、私の足音がわかるらしく、お座りして尻尾を振り振りして待っていてくれました。
ごはんをあげるようになってから11日目にして、そのわんちゃんのお家の前に車がとまっていたので、飼い主さんが戻られたんだろうと、一安心。
それからしばらくして、愛犬とサンちゃんのところへお散歩で寄ったら、駆け寄ってきてくれた、と思ったら、すぐに犬小屋へ戻って行ってしまったので、やはり少しの間だし忘れられてるよな~と思っていたら、サンちゃんが犬小屋からゴハンが半分くらい入ったお皿を咥えて持ってきました。
そしてお鼻をつかって、こちらへツンツンして持ってくるのです!!
舌を出して、笑顔でこちらを見つめてくるサンちゃん。
言葉もわかるはずもないのですが、ゴハンを私にくれたのかな?と思いました。
なので、サンちゃんがせっかく持ってきてくれたんだからと、「ありがとう」と言って、ゴハンを袋に入れて「お家で食べさせてもらうね」と言って、帰りました。
サンちゃんなりの、お礼だったのかな~と思っています。
投稿者:ミャコ
これは、夫から聴いた愛犬から受けた恩返しの話です。
特に、犬というものは出会いから恩返しをしてくれているようです。
というのも、夫が仕事で大きなミスをしてしまい、自宅謹慎していた時の事です。
時間もあるので、私と散歩がてら毎週末行っていたペットショップで、今の愛犬と出会いました。
この子はすでに4カ月でショーウィンドウではなく、ケージの中にいました。
平日はあまり出歩けず夜や土日だけ出られた夫は、長くペットショップに暮らす犬にシンパシーを感じたのでしょうか、連れて帰ることになりました。
謹慎中だったので、家の中の空気は重かったのですが犬と一緒に暮らすうちに私達の会話も増え、夫の仕事で傷ついた心を癒やし、仕事に対するモチベーションが上がって、私達に活気を運んでくれました。
ここ掘れワンワン的な、恩返しではありませんが、もしも、ペットショップで出会っていなかったら?連れて帰らなければ?私達の生活はモチベーションが上がらない状況が長く続いていたかもしれないし、どうなっていたかはわかりません。
投稿者:PRIMO
マラマ(享年9歳)
2015.2.10マラマは天国へ行きました。
家に来たのは彼が6ヵ月の頃です。
前の飼い主さんのところでは虐待を受けていたのか、痩せていて、顔つきも悪くて、人を怖がり、体に傷跡もありました。
愛称は”まだ”で、先住犬とも仲良く、甘えるようになり元気に活発で、さすが男の子。
女性が好きで病気もなくうちではすごしてました。
大好きなおもちゃを持って来ては、遊んでって。
悪さをすれば、知らっとしたり(笑)
ほんと、良くも悪くも手のかかるこでした。
そんな”まだ”が、変な咳をし始めたんです。発作の様な咳を。
そして、まさかの血便も出てました。
すぐさま病院へ駆け込み、検査して、色々診てもらってから即入院。
腎不全でした。
「余命は後一週間くらいでしょう」
先生がそういうもんだから、
「いやいやウソでしょ!
昨日まで元気だったのにウソでしょ!」
って、点滴してるまだを見たら何も言えなくなって一旦帰って、家族に報告しました。
先住犬の方が1歳年上だったので、まだはまだ死なないなんて勝手に思ってたんですよね。
毎日御見舞して、管が邪魔でよく見えないけど、
「まだ!」っていうとこちらを見る。
応えてくれました。
3日くらい経って、先生が自宅療養するか~なんて言ってて、いよいよかという気もしたけど、まだがもしかしたら、元気になるかもしれないという希望も。
ペット用のベッドに寝かせて、温かいところに、皆がいるところに置いて。
何があってもいいようにと、私達はまだの横に寝るように。
もうその頃には、ベッドから起き上がるのも出来なくなっていて、水も飲めない状態でした。
夜中の5時くらい、まだまだ外は暗く朝と言うか夜中みたいな感じ。
クーンって音で目覚めて、見たら、まだが体を起こしてました。
多分、最後の力を振り絞り起き上がり何かを伝えたかったのか、ゆっくり息をしてフーッと吐いたところで、眠るように天国へ行きました。
まだ、家に来て幸せでしたか?
ありがとうって伝えたかったのかな。
出会えた事が一番の恩返しだよ。
(※素敵なお話は、次ページでもまだまだ続きます!)
投稿者:すずちゃん
迷いこんできたその子はブリーダーに捨てられ、しかも手術がすぐに必要な状態のわんちゃんでした。
色々あって我が家の子になったお話です。
このわんちゃんの恩返しがすごかったので、その出来事について話してみたいと思います。
これは3年前のお話です。
当時我が家では大型犬の”ぽんた”を庭のデッキに大きなお家を建て、そこで飼っていました。
ある1月の午後、ふとリビングから庭を眺めるとぽんたが自分の家の中を気にしていたので、外に出て確かめてみると、白と黒のまだらな小型犬が入っていたのです。
その子はお腹が不自然な位にへこんでいて、鼻先も皮膚が剥けてしまっていたりと、見た通り捨て犬でした。
すぐに届けを出しましたがもちろん何の連絡もなく、どうしようかと思っていた時、その子の下腹部が異常に出ていて時折苦しそうにしていることに気づき、病院へ連れていきました。
原因は体内で膜が破れて腸が飛び出てしまっているので、このままだと危険とのことでした。
病院の方に迷い犬で我が家に来たとのいきさつを話した所、メスで出産のあともあるので、おそらくはブリーダーに飼われていて産むだけ産ませて少し歳も取ってきたし、この下腹部の異変に気づき使い物にならないから捨てたのではないかとのことでした。
私はその話を聞いてショックを受けました。
ただ我が家で飼うかも決めておらず、手術費用も15万ほどかかるので正直少し悩みました。
それにちょうどその頃、私の父は会社を経営しているのですが、その頃業績が落ち込んでいて少し会社として苦しい時期だったのです。
ですがどうしてもこの子を助けてあげたくて、父に頼み手術をすることにしました。
その後手術は無事成功し元気になり、うちでしばらく預かっていましたが数ヶ月たってももちろん飼い主は現れない為、手続きをし正式に我が家のわんちゃんとして迎えることになりました。
その迷い犬の白黒の犬をウッシーと名付け、ウッシーも我が家の家族やわんちゃん達とも仲良くなり、私も大の犬好きなので3匹のわんちゃんと暮らせて幸せでした。
不思議なことに、ウッシーを飼い始めてから急に父の会社がうまく行きはじめ、その年の業績は過去最高でした。
その後もどんどん事業は軌道にのり、名前は出せませんが皆様どなたでもご存知の某大手企業のパートナー会社にもなり、その関連の仕事はもちろん、他の所からも東京オリンピックの重要な仕事まで頂けるようになりました。
家族全員高級車を新車で買い換えたり、少しですが宝くじも当たりました。
利益で会員制ホテルを買い、月に3回は旅行へ行くような生活になりました。
もちろんぽんたとウッシーも一緒にです。
私は父の会社がうまくいき、お金まわりがよくなり旅行へもこんなに行ける生活になったのはウッシーの恩返しなのではないかと思っています。
ウッシーには何か不思議な力を感じ今日このごろです。
投稿者:ハピわん♪
先代のポインターmixを亡くし、
「もっとお散歩連れて行ってあげればよかった…」
「もっと可愛がればよかった…」
「もっと早く病気を見つけてあげればよかった…」
と本当に後悔しました。
彼が居ない事が寂しくて辛くて…彼の代わりになる犬を飼おう!(ポインターの血が入っていて、同じような見た目の犬)とインターネットで保護団体や愛護センターのホームページとにらめっこすること一年。
遠く千葉の保護団体にお願いしようと思った矢先に、地元の愛護センターへ収容されたポインターくんがいました!
急いで電話をすると“期限内に飼い主が現れない場合、殺処分に回します”、“ポインターは猟犬で、かなりの運動量が必要な犬種なので一般譲渡にはなりません。”との事でした。
公示期限はどんどん過ぎて行き…ホームページの画像も削除され…それでも、どうしても諦める事が出来ず愛護センターに登録してある保護団体を探し、引き出してもらう事が出来ました。
回収車に乗せられ、処分施設まで連れて行かれたポインターくん。
お迎えの日…それが偶然にも先代ポインターの命日だったのです。
天国にいる先代ポインターが繋いでくれた大切な命、偶然ではなく必然のご縁だったと信じています。
先代ポインターくんからの命の贈り物。
今度こそ後悔しないように過ごします!
投稿者:Qoo
私の友人裕子がとても可愛がってた愛犬チョコ。
結婚してからなかなか子供が授からなかった裕子は子供のように、いや、子供以上に可愛がっていた、チョコの恩返しのお話です。
チョコとの出逢い
私の友人裕子の家にチョコがやって来たのは今から五年前。
インターネットで里親募集!と言うサイトを見てチョコ見つけた。
どうやらその子は前に飼っていた飼い主さんが長期の入院をすることになり里子に出されてたらしく、不妊治療をしていた裕子はチョコを一目惚れして我が家の家族に迎え入れた。
その時、チョコは10歳。
前の飼い主さんがとても良い方だったのかチョコは穏やかさんでとても良い子。
私もチョコが可愛かった。
そして、裕子はチョコに元気をもらいながら不妊治療を頑張っていた。
なかなか授かることが出来ず、その度にチョコに癒され頑張っていた。
その道のりは長かったと思う。
チョコは裕子の家に慣れすっかり家族の一員。
でもチョコは既に10歳。
そして、月日が流れるのも早いものでチョコ15歳。
もうすっかりおばあちゃん。
裕子は一生懸命チョコの介護を頑張っていた。
お別れ
…とうとうチョコとのお別れがやって来た。
チョコは安らかなお顔で眠ってました。
5年と3ヶ月。
チョコを裕子は子供のように可愛がっていたのでとても悲しんでいました。
チョコありがとう。またね。
裕子はチョコとお別れをしてから、長年続けていた不妊治療もお休みをするようになってしまいました。
きっと心身共に疲れてしまったのでしょう。
そして、チョコとお別れをして3ヶ月位がたった頃、裕子はチョコの夢を見ました。
裕子はチョコの夢を見たのは初めて。
夢の中でチョコは裕子のお腹に抱っこされてずっと裕子を見ていた。
まるでチョコが裕子に何かを話してるかけてるみたいに。
何か不思議な夢だったみたいです。
そんな夢を見たのもそれが最初で最後。
その夢から約3週間がたった頃です。
チョコの恩返し
裕子は体調が悪い日が続いていました。
あれ?生理が来ない…
なんと!裕子おめでたでした!
裕子は、不妊治療を続けてた事やチョコとのお別れもあって、心身共に疲れてるのだろうと、まさか妊娠してるなんて思ってもいませんでした。
しかも不妊治療お休み中の自然妊娠。
きっと…きっとチョコは夢の中で私のお腹の上でこの事を言っていたんだ!
夢と現実が繋がった。
最後に
チョコ、裕子が不妊治療して頑張ってる姿ずっと見てたのでしょう。
前の飼い主さんからチョコを受け継いで、チョコに愛情をいっぱい注ぎ、チョコは裕子に恩返しがしたくて、きっと天国で神様にお願いしてたのでしょうね。
全てが奇跡です。
前の飼い主にも伝えたいです。チョコはとても良い子でしたよと。
現在、裕子は1児の母として毎日忙しい日々を過ごしております。
チョコ、
ありがとう!
その存在自体がすでに多くの物を私たちに与えてくれるわんちゃん。
むしろ私たちがもっと恩返しをしたいくらいですね!
ユーザーのコメント
30代 女性 コロ
私が高校1年生の冬に田んぼに捨てられてた子犬を見つけました。まだ両手に乗る程の大きさでした。ウチでは犬を飼えないのでゴメンね…と伝え去ろうとした時に子犬が叫び過ぎて変な咳をして、またそれが可愛く怒られる事を覚悟してダッフルコートのポケットに子犬を入れて帰り母親に見せました。家族とは色々有りましたが家族の一員になる事が出来ました。
私が22歳の11月25日…
私は自宅で体の異変を感じ倒れました。くも膜下出血でした。
3日程生死の境を彷徨っていた時に、夢を見ました。縁側に老夫婦が座ってお茶を飲んでます。美味しそうなお茶だなぁと後ろから見ていたら、老夫婦のどちらかが、向こうに行くともっと美味しいお茶があるから一緒に行こう。と話しかけて来ました。お茶かぁ〜と考えていたら飼い犬が目の前に現れ、横に倒れてしまい太ももの辺りが汚れていたので、も〜何してるの?と犬に触れようとしたところで意識が戻り目を覚ましました。母親が直ぐに自宅へ連絡を入れると、自宅に居た祖母が、あっ…意識が戻ったんだね?犬が遠吠えを辞めたから意識が戻ったと思っていたよ。との事でした。私の意識が戻った時間と犬が遠吠えを辞めた時刻が同じでした。私が救急車で運ばれて3日程ずっと遠吠えをしていた犬は私があの世へ行かないようにずっと呼び続けていてくれたのかも知れません。
捨て犬の命を救いたかった私が逆に命を救われた不思議な体験でした。
また不思議な事に後遺症も無く、一児の母になれた事も全てあの犬のおかげだと思い今でもその時の犬の写真は部屋に飾っています。
本当にありがとう。