コーダに二度とつらい思いをさせたくないので、次に習う先生選びは慎重になろうと思い、様々なドッグスクールについて調べていました。
そんな中、あるドッグスクールのホームページで見つけた言葉に、光がみえたような気がしたんです。
私が求めていたドッグスクールとの出会い
“飼い主と一緒に学ぶ家庭犬のしつけ教室です。愛犬の可能性をひきだしましょう”
体罰を使わなくて、実技を教えてくれる教室を調べていくうちに栃木県那須塩原のアニマルファンスィアーズクラブ(AFC)のホームページにたどり着き、インストラクターの研修を受けられるシステムがあるのを知りました。
ドッグトレーナーの資格をとってしまおう
私自身がドッグトレーナーになればコーダのタレント犬活動の芸の肥やしになると思い、AFCで研修を受けるのにひとまずドッグトレーナーの資格を取る事にしました。
「動物取扱業責任者 訓練」申請に行ってきました。
認可は住んでいる市の保健所からすぐにおりて、犬の訓練の仕事ができる状態になりました。
私に実技の経験は全くないし、動物の専門学校を出たわけでもなければ、ペットショップで働いた事もないし、トカゲのブリーダーをやる為にとった「2級愛玩動物飼養管理士」で訓練の認可がおりただけの名ばかりトレーナーでした。(今は1級です)
でもこのことにより、『ドッグトレーナーは犬を扱った事のない素人でもなることができる』という事が証明されました。
インストラクターの研修
インストラクターの仕事に興味があって研修を受けてみたいと言う申し出を、快く受け容れてくださったAFC。
まずは1日スタッフ体験をさせていただくことになりました。
責任者の方と面談させて頂き、仕事に区切りがついたらいつからでも来て良いよと言って頂きました。
1日スタッフ体験
施設がどんな所かあまりわからないまま突撃してしまった私。
研修担当になってくださったスタッフさんに教えて頂きながら配置につきます。
学生の時に飲食のアルバイトを始めた初日の感覚に似ていました。
まずは、あの人について行ってと言われ、今しがた扉から出て行った男性の後を追います。
犬を2頭任され、散歩に出掛けました。
ドッグランに連れて行き、4頭の犬たちを遊ばせて排泄させ、施設に戻りケージに1頭ずつ戻します。
また次のグループの犬を散歩させ、戻ります。
最後に散歩させたパピヨンは、両目が失明していて自分の力では自由に歩く事ができませんでした。
外に抱いて行って、敷地内で少し匂いを嗅がせたり声をかけたりして、排泄を促す歌を歌います。
排泄を促す歌を知ったのもこの時がはじめて!
AFCの犬たちのお世話
ほとんどの犬が、捨てられた犬や野犬だった犬達です。
AFCは犬約50頭、猫約100頭の里親さんなのです。
1頭ずつ自由に動き回れるサークルケージに住んでいて、1頭ずつ食べている物も管理されています。
なんとドッグフードではなくそれぞれの犬に合わせて配合された手作りの生食です。
また老犬や病気の犬も多いため、食事に薬やサプリメントを入れますが内容は1頭ずつ違います。
最初、私にはみんな誰だ誰だと吠えて居ましたが、散歩をしてみると全ての犬が引っ張らずにゆったりと傍をあるいてくれます。
ドッグランでリードを放しても、排泄をして自由に遊んだら私のところへ戻ってリードを着けられるのを待っています。
誰もチョークカラーをしていません。
ここの施設では、チョークも使わないそうです。
犬が暮らすケージは、平置きでペットショップのように重ね置きされていません。
床はゴム製で、清潔。掃除と散歩の為のスタッフがいます。
医務室もあり、診察台があり、動物病院のようなスペースもあります。
犬の観察
犬たちのブラッシングをしながらコーダを思い出します。
コーダはブラッシングが嫌いです。(※現在はブラッシング大好きです)
毛玉になったところをスリッカーブラシで引きちぎりながら、力いっぱいブラシをかけていました。
コーダがブラッシングを嫌がるのは私のやり方が乱暴で痛いからなんて、全く思いもしませんでした。そう言う性格なのだと思っていましたがやり方次第でブラッシングひとつでも、好きにも嫌いにもなるものなのですね。
AFCの犬は自分の犬ではないので咬まれるかもしれないし、どんな反応があるのか観察しながら慎重にブラッシングをしました。
声をかけながら犬に身体を預けられて楽しくブラシをしていると、スタッフの男性に「あなた、本当に犬が好きなんだね」と言われて嬉しくなりました。
~愛犬の可能性②~につづく
▼【連載】コーダのテイクわん!記事紹介
前:コーダのテイクわん!~闇雲トレーニング時代の巻③~
今:コーダのテイクわん!~愛犬の可能性①~
次:コーダのテイクわん!~愛犬の可能性②~
一覧:コーダのテイクわん!