犬の治療費が高額化!飼い主が事前にできることは?

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犬の治療費が高額化!飼い主が事前にできることは?

食事やトリミング、ワクチン代や治療費など犬を飼うのに必要なお金は様々ですが、中でも治療費は大きな負担になっていると言われています。今回は高額化している犬の治療費についてまとめました。

監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

高くなる犬の治療費!ポイントは「予防」と「備え」

お金と電卓

今、犬の治療費は高額化している!?

ペットフード協会の調査で、犬の平均寿命は平成24年時点で約14歳と言われています。7歳でシニア犬ですから、かなり長寿になっていますね。シニア期になると、歯、関節や背骨、心臓、腎臓や肝臓といった臓器に衰えがみられるようになります。

犬の長寿化とともにかかる病気も増えていますが、ペットの医療技術も進化しています。
少し前であれば治療が難しかった病気も、薬や手術で治療が可能になっています。

こうしたことは嬉しいことですが、同時に飼い主に薬代や手術代といった治療費負担も増えているということになります。
実際の手術費用を2件挙げてみますね。

犬(メス)の不妊手術(例)

 手術費:25,000円
 麻酔費:10,000円
 入院費:10,000円
 その他、薬など

こうした費用を合わせると一度に4万~5万円が必要になります。

犬の椎間板ヘルニアの手術(例)

  • 手術前検査費(CTスキャン、MRI、血液検査など)
  • 手術費
  • 麻酔費
  • 入院費
  • リハビリ通院
  • 薬やサポートグッズ代

など

こうした費用を合わせると一度に20万~50万円が必要になります。
ヘルニアが再発して再手術となると、同じ額が必要になります。

不妊や去勢手術は身近でよく聞く手術になってきていますね。

ヘルニアについては人気小型犬種トップ3に入るダックスフンドがかかりやすい病気です。
こう考えると高額の治療費はひとごとではないですよね。

なによりも、犬の治療費は飼い主が全額負担しなければなりません。人の治療費は保険制度がありますので保険証を提出すれば、病院窓口で通常3割負担なので、負担額は比較的少なくて済みます。

しかし、ペットについては人のような公的な医療保険制度が社会に浸透しておらず、掛かった治療費全てを飼い主が支払わなければなりません。

高額な治療費は飼い主にとって大きな負担になっています。

治療費がバラバラな理由は?

注射

手術費用の例を挙げましたが「もっと安かったよ?」「もっと高かったよ!」という声があると思います。そうです。
治療費は動物病院によって違っていて、それは当然のことなのです。

みなさんは独占禁止法をご存知でしょうか。これによって獣医師や団体が協議して費用の基準を決めたり、協定を結んで値段を決めたりしてはいけない、と決められています。

治療費などを獣医師が各自で決めて、競争するという体制になっていますので、動物病院によって金額がまちまちなのです。

動物病院にも、個人経営の動物病院から、高度な医療設備をもった救急医療センターのような大規模病院までさまざまです。
高度な医療を行う病院ほど、必要になる治療費は必然的に高額になる傾向があります。

愛犬が病気になる前に、飼い主ができる備えについて

高額な医療費の負担を少しでも軽くしたい。そう考える飼い主は多いですよね。その対策について「予防」と「備え」という2つの点から考えてみましょう。毎月、どれくらいなら費用を掛けられるのか、具体的に考えてみてください。

病気を「予防」するためのポイント

なにより病気にならないことがいちばんですよね。そのためには日頃のホームケアが重要です。「予防」のためのケア3つを挙げてみます。

【ケアその1】愛犬の観察日記をつけよう

毎日、愛犬とスキンシップをはかり、ブラッシングや爪切り、歯磨きなどのホームケアを行いながら愛犬を観察してください。

  • 毛艶
  • 皮膚の状態
  • 寄生虫の有無
  • 腫れているところ、傷の有無
  • 歯の状態
  • 目の色
  • 痛がるところがないか

こうした細かいところまで観察し、気になることはメモしておきましょう。この積み重ねが小さな異変(病気のサイン)の気付きに繋がります。

病気を早期発見できれば治療期間も短く済み、費用も負担も軽くて済みますね。気軽に相談できる獣医師さんがいると安心ですね。

トリミンググッズやオーラルケアグッズ、サポートグッズなどを充実させて、手軽に毎日ケアを続けられるようにしておきたいですね。

【ケアその2】食事の管理を徹底しよう

愛犬には総合栄養食と言われるドッグフードを中心に、スペシャルなトッピングやおやつも一緒に食べさせていると思います。愛犬の一日の摂取カロリーは把握していますか?
また、理想的なカロリーをご存知でしょうか。

心配なのはカロリーオーバーです。これは肥満の原因になり、糖尿病や心臓病のリスクを高め、腎臓や肝臓機能の低下につながります。肥満体型にしないよう注意してください。

また「何を食べるか」「質の良い食事を続ける」ということも健康維持のためのポイントです。
ご存知の通り、ドッグフードの値段も様々ですよね。

犬の健康と経済的な負担のバランスを取りながら、良質のものを選んであげたいものです。

そして忘れてはいけないのは散歩です。
適度な運動と、心の満足(ストレス解消)に効果的な散歩も欠かせないでくださいね。

【ケアその3】ワクチンで防げる病気を知ろう

犬には毎年必ず打たなければならない狂犬病の予防注射以外に、打っておいた方がいいと言われる混合ワクチンがあり、ノミ・ダニ駆除やフィラリア予防も重要といわれています。

ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬伝染性喉頭気管炎、パルボウイルス感染症、パラインフルエンザ感染症(ケンネルコフ)、コロナウイルス性腸炎、レプトスピラ症といった犬の代表的な病気は混合ワクチンで予防ができます。

3種混合ワクチン、5種混合ワクチン、9種混合ワクチンなど種類がありますので、獣医師と相談して継続的な接種を検討してください。

【ケアその4】定期健診を受ける

人でも定期健診や人間ドックで病気が見つかったという例がありますが、動物も定期健診ができます。1年に1回、年齢によっては1年に2回健康診断を行うことで早期発見・早期治療が可能になります。

病気に「備える」ということ

病気になってしまった時はたとえ高額でも治療費を支払う必要があります。
まとまった額になってしまうケースが多いのですが、この治療費負担を軽くする方法があります。「貯金」と「保険」です。

貯金は、毎月3,000円ずつ、などむりのない範囲で積み立てておく方法ですね。

ペット保険はいろいろな会社が商品を出しています。保険の対象(通院や入院、手術など)、毎月の負担額や補償の上限など、細かい点まで事前にチェックして比較したいですね。

また、ペット保険の中には、加入者に対して医療費の補償以外のサービスを無償で提供しているものもあります。

例えば、au損保のペット保険にセットされている「かかりつけ獣医師ダイヤル」は、24時間365日いつでも獣医師さんに無料で電話で相談ができる。というもので、深夜や動物病院が休診の日でも専門の獣医師さんに相談 できる心強いサービスです。

相談できる内容は病気や怪我のことはもちろん、愛犬の健康維持に関するハウツーや、しつけに関する相談など、飼い主さんの様々な悩みを 気軽に相談できる窓口となっています。

実際に病気や怪我が発生しなかった場合、ペット保険は掛け捨てとなってしまいますが、こういったサービスを利用することで十分に元はとれるかな。と思います。

散歩している犬

まとめ

犬の治療費については、子どもの教育費や医療費と似ているように思います。
どこにどれだけの費用を掛けて「予防」するのか。「備える」のか。飼い主の考え方や犬種の特性で選択肢は異なってくると思います。

どのような選択をするのか飼い主次第ですが、愛犬にとっても飼い主にとっても快適で負担の少ない方法を選びたいですね。

平松育子先生

記事の監修
  • 獣医師
  • 平松育子先生
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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  • 30代 女性 mika

    ワンちゃんも長寿になってきたからこそ、病気を必然的に増えてきてしうのが現状です。こんな時に力になってくれるのがペット保険です。私も過去に何度も助けられました。まだ入っていない方はしっかりとリサーチ後入ることをオススメします。
  • 30代 女性 ちびまま

    犬の治療費は、本当に高くて悩みの一つです。一度病気にかかると中々回復せず病院通いが多くなってしまいます。防げる病気は、防ぎ後は、ペット保険です。犬を回復半年位ですが、すでに数万円治療費に使用していて、ペット保険に加入していて本当に良かったです。
  • 40代 女性 MAKI

    愛犬が急に病気になってしまったら・・・その時に初めて医療費や薬代の高さに愕然としますね。やはり早くから保険に入ったり、いざという時の為に「犬貯金」をしたりして、何かしらの備えが必要だと思います。そして、何より病気にならないように日頃からの愛犬チェックが大切ですね。
  • 20代 女性 みかこ

    私の愛犬も子犬の時から病院に何度もお世話になっています。治療費が高いので、ペット保険に入っています。あとは、愛犬は身体が弱いため定期的に血液検査と年に一回、健康診断に受けさせています。
    健康診断は1万円以上かかりますが、予防や病気の早期発見に繋がるので、長い目で見たら予防する方がお金がかからないのかなぁと思っています。
  • 20代 女性 まいこ

    犬を飼ったら必ず病気になったときのことは考えないといけないですよね。私は今ペット保険には入らず、毎月決まった額を夫婦でそれぞれ貯めることにしています。どっちが良いかは人それぞれですが、いざというときの為に貯蓄しておくことは本当に大切だと思います。
    わが子はミニチュアダックスの6歳で、ブリーダー引退犬として直接ブリーダーさんから引き取りました。そのときにヘルニアの可能性の話を聞き、本当に腕の良いヘルニア治療をしてくれる獣医さんは、治療費が60万円かかると言われました。
    その時はあまりの驚きに何も言葉が出ませんでしたが、わが子を引き取った後に何度か心配な症状がでる度に、この子が生きられるのあればいくらかかっても構わないと思うようになりました。
    これからも愛犬貯金は続けたいと思います!
  • 女性 匿名

    様々な治療を見込んでタンス貯金を始めてまだ2ヶ月。愛犬はすでにシニアになり白内障になりました。手術費用は片目が35万円〜50万円とかなり高額です。夫婦で話し合いましたがうちの財力では手術は無理と諦めています。今出来るのは進行を遅らせることです。
    保険の見積もりでは少額なのですが、今現在の病気は対象外なので考えものです。更新をしてもらえない事もあるとか。
    それでも早く入っていれば良かったと後悔しています。
    関節が弱くなって来たのでヒアルロン酸とコンドロイチンの入ったフードにしました。何事も後手になっていますが何もしないのでは後悔ばかりになるので、出来る範囲でケアしています。
    毎日の触れ合いの中で毛艶や目の輝き足取りなどをよく観察して、機敏に反応出来るようにしています。
    もう一度保険加入を検討してみます。
  • 女性 匿名

    シニアになりましたが、保険加入を検討しています。
    通院、入院、手術。補償内容を何処に重きを置いて考えて行くのか、始めに不安に思ったのは手術でしたが、手術だけの補償では物足りなく思い、資料を取り寄せて見比べています。

    通院、入院、手術に日数制限が無く、年間上限額だけ決まっていて、ペット健康相談サービスを提供してくれ、保険金受け取りの早い所に決まりそうです。
    保険金受け取りが早いのはとても大切で、高額になれば尚更です。

    病気、怪我に気を付けて体調管理にスキンシップを大切にし、愉しく元気に過ごして行きたいです。
  • 女性 匿名

    うちの子はハスキー犬8歳。白内障になりました。
    3週間に1回受診して点眼薬を処方して貰い1回3,000円です。
    少額ではありますが、年間にすると結構な額になります。
    手術はかなり高額になるうえ、地元にお医者様が居ないそうなので諦めています。
    他の病気になった時に治療が受けられるように保険に加入することになりました。
    1年更新なので年齢に合わせた額になります。因みに4,000円位です。これで通院、手術の保証をして貰えます。
    保険加入を検討するなら早めが良いですよ。
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