動物病院の料金について
現在、日本での動物病院の料金は、全国で統一されているわけではなく、料金についてのシステムも確立されていないので、個々の動物病院に一任されていて、病院側で自由に決めることが出来るようになっています。
そのため、どこの獣医師会に属しているかなどでも料金が違い、診療料金だけではなく、予防接種や処方される薬の値段まで、同じ地域内の近所の動物病院で、同じ診療内容や薬であっても料金はマチマチなのです。
よくある病気と基本的な料金リスト
犬を飼う上で、毎年必要なものが以下のとおりです。
初診料などの診察料
診察料にはまず、初診料・再診料がかかります。
A病院の場合
初診料:1,500円、再診料:1,000円
初めての受診を1,500円、次からは何度行っても1,000円(1日の内に2度行くことになってもどちらも1,000円かかりました)
B病院の場合
初診料:2,000円、再診料:1,000円、診察料:600円
初めての受診は2,000円、2回目以降久しぶりの受診の場合1,000円、同じ病名で通院する場合等600円と区別しているところもあります。
その他にも、初診料が500円位のところもあります。
狂犬病の予防接種
毎年、受けるように法律で義務づけられています。行政で日にちを指定して、集合場所へ行って摂取するという方法もありますが、できれば体調管理も含め、定められた期間内に動物病院での接種をおすすめします。
その場合も、病院によって、健康診断を含めての接種として料金を取られたりすることもあるので、料金はマチマチです。私が今までお願いしていた病院の内訳は以下のとおりです。
狂犬病予防接種2,778円、狂犬病予防注射済票預かり金550円、再診料なし。
混合ワクチン
1~9種までのワクチンがあります。
通常だと、2種~8種のワクチンを打つことが多いと思います。どのワクチンを選択するかは、その子の生活環境を考えて選びましょう。
また、毎年接種するのが一般的ですが、最近はいろいろな見解から、毎年打たないという考えかたもあるようですが、信頼できる獣医師に相談して決めることが大切です。
- 2種:仔犬の初回
- 5種:比較的アレルギーを起こしやすい犬種など
- 8種:暖かい地域(関西よりも西)に住んでいるか行く機会が多い・田んぼなどで遊ぶ機会が多いなど
- 9種以上:いろいろな感染症をカバーしてる。レプトスピラという感染症が多く入ってる
当然ですが、ワクチンの種類が多いほど料金も高くなります。5,000円~8,000円程度。
フィラリア予防の薬
5月くらいから12月くらいまで、近年は温暖化に伴い、寒い時期であるにも関わらず、蚊を見かけることがあります。その場合は1月くらいまで飲ませることもあります。
この薬も、錠剤タイプのものから犬が好んで食べやすくするためのお肉のおやつタイプになっているものまで種類が豊富で、値段もそれによって違います。また、フィラリア予防の薬は体重別に飲む量が異なるため、料金も個体差によって変わります。
因みに小型犬~7.5kgで1錠800~1,500円程度です。
フィラリア感染の判定用血液検査
フィラリア予防の薬を飲ませるにあたり、感染していないかどうかの血液検査が必要です。
1,000~3,000円程度
病院によっては採血料が加算されます。500円~1,000円程度
詳細な血液検査
フィラリアにかかっていないかどうかの血液検査は比較的簡単で料金も安価ですが、年に1回の詳細な血液検査をすることで、フィラリアのチェックも踏まえて、愛犬の状態を知るのに最も有益なので、オススメします。
6,000円~8,000円程度
避妊、去勢手術
どちらも小型犬か大型犬かによっても料金が若干変わってくるようです。
避妊手術の場合
女の子の場合は、男の子の手術よりも大変なので、1~2日の入院が必要になる場合があるため、料金が少しかかります。20,000円~50,000円位
去勢手術の場合
男の子の場合は日帰りのことが多いようです。15,000円~30,000円位
行政からの援助金が受けられる場合もあるようなので、居住している地域の役所へ確認してみるといいかもしれません。
まとめ
このように、どの料金をとってみても、本当に幅があります。犬を飼えば、当然、動物病院へ行く機会があると思います。最近は動物病院もよく見かけるようになりましたが、初めて飼った犬を、どの動物病院へ連れていけばいいのか迷うところです。
新設の病院が出来るようならば、内覧会がある場合もあるので、愛犬を連れて行ってみるといいかもしれません。設備や病院の先生の雰囲気、愛犬や飼い主さんとの相性も大切ですし、料金体制を把握できます。
また、仲の良いお友達やご近所で犬を飼っている人などに、どこの病院がいいのか聞いてみるのが良いと思います。ご近所の口コミで、意外と動物病院の見た目ではわからない一面も見えてくるものです。
最近では、どうぶつ保険もよく知られるところとなり、利用している方も増えたようですが、人間の健康保険制度のようなものとは程遠いため、愛犬が病気になればかなりの負担になります。
病院によって診療代が大きくかわってくるので、先生の腕や評判や料金等をいろいろと知らべてみて、総合的に判断してかかりつけの動物病院を見つけることをお勧めします。
ユーザーのコメント
30代 女性 Chappy
たしかに、初診料、診察料は皆バラバラ。立地の良し悪しでも料金が変わってくる気がします。
愛犬が病気になると、本当にお金がかかってくることです。愛犬の命のことを考えたら、出来るだけのことはしてあげたいと思います。
あとは、先生とこれから先上手く付き合っていけるかも大事ですよね。相性もあると思います。
40代 女性 TIKI
私の住む地域でも、同じフィラリアの薬でも各病院によって安い・高いがあるので、あえて安いところを狙ってもらう飼い主さんもいます。
ただ、もちろん安い方がいいですが、先生との相性や信頼出来るかによって決めた方が後々良いのかと思います。
30代 女性 もこじ
そこの先生は凄く丁寧で説明も分かりやすく、何より犬に対しての接し方が本当優しい先生でした。そこから亡くなるまでの6年そこの病院にお世話になりました。料金は前の病院に比べたら少し高めでしたが、信用出来る動物病院を見つけられて本当に良かったと思います。ただ単純に安いから!と言う理由だけで病院を決めるのは愛犬の為にはならないと思います。
20代 女性 らずべり
自由診療なので初診料や診察料の有無などの違いもありますよね。
私が通っている病院では、初診料が1.000円、再診料が5.00円です。一日に二度の診察をつけても再診料は5.00円でした。
近くの病院では、一定の時間以降は時間外診察料がかかるなどありました。
大体診察料500-2000円
再診料 なし-1000円が多い気がします。
夜間や救急病院は診察料だけで8000円〜10000円ほどかかります。
狂犬病ワクチンや混合ワクチンはあまり差がないような気がしますが、フィラリア薬に関しては値段に大きな違いはありませんが、4-12月分など、まとめて薬を購入する場合はフィラリア検査が無料や、フィラリア薬が2ヶ月分無料になるなどのキャンペーンを行なっているところもあります。
血液検査や避妊、去勢手術などはバラツキがありますね。使っている器具や消毒液やサービスなどにより変わるのだと思います。
健康なわんちゃんでも、何一度の狂犬病ワクチンや混合ワクチンやフィラリア予防に、健康診断な
どされると思います。この辺りは料金にそこまでの差がないと思いますが、心配であれば電話で料金など確認してから行くと良いと思います。
避妊、去勢手術に関しては、麻酔を使う手術ですので料金だけでなく、病院の雰囲気や先生の様子など見てお願いできるかなども見ておくと良いと思います。
通院が必要な病気になった場合は、治療に関しては平均はあるものの病院によって料金はかなり変わってきます。獣医師の判断や腕や器具などあるのでなんとも言えないですが、料金で判断するよりも納得した治療をしてくれる、そういった面で選ぶと良いのかな?と思います。
近所のわんちゃん仲間の口コミや、病院に何箇所か行ってみるなど、セカンドオピニオンも良いと思います。
私の知り合いは、ワクチンやフィラリアなどは料金が安いところ。通院などで診察をしてもらう場合は、メインに通っている病院と使い分けています。
病院のホームページなどに、病院の待合や診察室の様子や基本的な料金の一覧が載っていたりしますので見てみるのもいいんじゃないでしょうか。
50代以上 女性 匿名
40代 女性 ひよひよ
突然、苦しそうに鳴き、手足がピーンと突っ張ったようになり、痙攣。
慌てて、近所の病院へ連れて行きました。(18時半頃。その病院は19時まで)
先生だけがいて、見てもらったのですが
手足をつまんで、力が入ってない事と
聴診器を当てて「もう心臓が止まってるので無理ですね」
「あーこの先生はうちの子を見る気はないんだ」と感じました。
亡くなってるんだから連れていけって事ね。と。
その後、驚いたのが5,500円の請求。
一緒にきた主人が「何もしてないのに、何の代金なんだ!」と殴り掛かりそうでした…。
急なときは一番近い病院を選ぶしかないわけですが
驚きの初診料でした。