黒パグの魅力とは?特徴と性格、飼い方・歴史など

黒パグの魅力とは?特徴と性格、飼い方・歴史など

黒パグの愛嬌のある独特な顔やコミカルな表情、軽やかに歩き回る姿には心が癒されます。パグの中でも黒パグは、毛並みがブロードのようにツヤツヤして、とてもきれいとのことで人気が高まっています。一度飼うとやみつきになる黒パグの性格や特性、その魅力についてご紹介します!

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黒パグの魅力

黒パグの顔

黒パグはなんと言っても愛嬌たっぷりで独特なブサかわいい顔。クシャッとした顔にはしわがあり、そのしわがまるで困った時のような顔にみえて大変愛嬌があります。

コンパクトでありながらも、がっしりとした体。ベルベットのように柔らかい被毛は、さわり心地が良く、お尻の上にくるんと巻いてあるしっぽは、かわいらしさが一層際立ちますよね。ゼーゼーと音を立てていびきをかく、そんな姿もご愛嬌ですよ。

先ずは愛好家のみなさんが挙げる、黒パグのカワイイ点をご紹介します。

大きくクリクリした目

まんまるで大きな目がとてもかわいいですよね。黒パグの目を見ると、飼い主に何をしてほしいのか語っていて、考えていることが分かりやすいと言われています。

顔の表情が豊か

飼い主さんの言葉に首をかしげたりして、まるで人間みたいに会話しているような表情の豊かさ。絆が深まれば深まるほど、わんちゃんの気持ちがわかるようになるでしょう。

素直で人懐っこい

人懐っこい性格で、頭も良いため指示には素直に聞いてくれます。そのため、多頭飼いしても、仲間のパグとも仲良く生活できます。また、小型犬なので、多頭飼いをしても手間がかかりにくいのも人気の理由です。

黒パグの性格と特徴は?

パグが世界中の人々から愛された理由のひとつに、性格の良さがあげられます。

パグの基本的な性格

温和で社交的な性格のため、大変愛嬌があります。また、甘えん坊な面もあり、なにより遊びが大好きです。その性格から、他の飼い主さんや他の犬達とも仲良く遊ぶことができます。また、飼い主や家族に忠実で、飼い主や家族を喜ばせる事に幸せを感じています。

黒パグの性格

黒パグは、以前は性格がシャイで神経質、他のパグとは違い飼いにくいと言われていましたが、毛色は違っても、基本的な性格に違いはありません。

黒パグの歴史

今では、人気犬種の1種となったパグですが、どこで生まれ、どのようにして世界に広がっていったのでしょうか?
そんなパグの歴史を紐解いていきましょう。

原産国は中国

パグは、紀元前400年頃から、中国の寺院などで飼われていました。古代中国の絵画にも描かれており、中国王室でも寵愛されていた犬種のようです。また、パグの額にあるしわが「皇」の漢字に似ているので、「皇の印」と呼ばれていたといわれていたそうです。

そして15世紀には、オランダ東インド会社を介して中国からヨーロッパに渡りました。その後、フランス・ドイツ・イタリア・イギリス・ロシアなど各国に広がっていったそうです。

ヨーロッパでの人気

パグは、オランダ王室のシンボル犬です。そのエピソードとして、1572年に起きたある事件があります。

当時スペインの兵士がオランダのウィリアム王子を暗殺しようと近づいた時、パグが吠えて、暗殺を知らせたため、王子の暗殺が防がれました。

そして、王子の命を救ったことから、オランダ王家公認の犬となりました。また、ナポレオンの妻ジョセフィーヌもパグの愛好家で、1790年にジョセフィーヌが拘束された時、夫のナポレオンへメッセージを伝えたのが愛犬のパグをだったといわれています。

また、ヴィクトリア時代には、富裕層の貴族から大きな人気を誇っていました。ヴィクトリア時代のパグは、しわのある顔を強調するため、耳の先を切る断耳(だんじ)を行っており、当時の絵画や美術品など、アンティークの中にもそんなパグの姿が描かれています。

またその時代の日本にもパグは渡ってきています。明治時代にはパグの存在を示す書物があり、大正時代には写真にも残っています。ただし当時はかなり希少な存在だったようです。

パグの毛色

服を着たパグ

市場では、フォーンやブラックの毛色が多いようですが、実はパグには4種類の毛色があります。

1.フォーン

薄茶色の毛色です。顔と耳が黒く特徴として一般的にパグといえばこの色を思い浮かべる人が多いのでは無いでしょうか。また日本のパグの頭数では最も多い毛色だそうです。

2.ブラック

黒パグと呼ばれ、最近ではフォーンに次いで人気のカラーです。じつはこの毛色、100年ほど前に交配が行われ、新たに作りだされた毛色だそうです。

3.シルバー

グレーがかった毛色です。動くとシルバーのように毛色がキラキラして見え、大変希少な毛色です。見かけたらちょっとラッキーかもしれません。

4.アプリコット

オレンジがかった赤茶色の毛色です。日本では、ほとんど見かけなくなりました。

黒パグの飼い方

パグは他の犬と比べ比較的飼いやすい犬種ですが、パグの特徴に合わせたお世話も必要です。

皮膚のお手入れ

1ヶ月に1回程度で十分です。体臭が少なく、散歩や運動後に犬用の大判のウェットティッシュで体を拭き、皮膚を清潔に保つようにします。ブラッシングは、皮膚を傷めないラバーブラシを使用します。

耳のお手入れ

垂れ耳は中が汚れやすいので、耳掃除を定期的に行います。耳掃除は目に見える部分だけ犬用の耳掃除シートで拭き取りましょう。注意することは、中の部分は綿棒などで耳掃除をするのではなく、汚れが見えたり、臭いがきつかったら、獣医さんに診てもらい耳掃除をしてもらいます。

ごはん

大食漢で太りやすい体質のため、過食は禁物です。基本的にフードと新鮮な水、しつけに使う少量のおやつを与えます。

運動

健康を保つために、散歩や運動をします。夏場は、暑い時間を避けて、早朝か夜に散歩や運動をします。冬は屋内との温度差の少ない昼間など暖かい時間に外へ出かけます。

黒パグのかかりやすい病気

黒パグのどアップ

角膜潰瘍

パグは、目が前へ飛び出しているため、散歩中の枝木との接触で傷を負い、自分で目をひっかいたりするために、角膜潰瘍を起こしやすい犬種です。

症状

痛みで、目をしょぼしょぼさせることがみられます。角膜は知覚神経が集中しているので、小さな傷でも痛みを感じます。目を足や壁でこする様子がみられます。また、目やに、涙が増え、結膜炎を同時におこすことがあります、角膜潰瘍を起こすと、角膜の透明性がなくなり白濁し、視覚障害をおこします。潰瘍がすすむと、角膜穿孔へと進行し、失明する場合もあります。

治療法

できるだけ早い処置が必要となります。潰瘍が進むと、角膜穿孔へと進行し、失明に至ることがあります。目の傷が小さければ、目薬を使って治療します。数週間で治癒することが多いです。角膜穿孔の場合は、早く手術を行わなければなりません。

内科的治療、外科的治療の両方の治療でも、自分で目をひっかく事で悪化することを防ぐためにエリザベスカラーを着用します。

壊死性髄膜脳炎

「パグ脳炎」と呼ばれ、明確な原因は分かっていませんが、遺伝的要素が原因のひとつと考えられています。進行すると、脳が壊死し、急激な悪化をおこします。

症状

発症後、数日~数週間で進行します。壊死性髄膜脳炎の初期症状は、発作、目が見えない、同じ場所をグルグル回る旋回運動や、常に首をかしげたようになる斜頸が起こります。そして、けいれん発作が止まらなくなるなどして、死亡します。

治療法

壊死性髄膜脳炎の治療方法は、まだ確立されておらず、一般的に内科療法を行います。ステロイド剤や抗てんかん薬が使われ、内服薬での治療に反応した場合には、数年間の生存が期待できることもあります。また、脳が腫れている可能性がある場合は、脳圧を下げる治療をします。

鼻腔狭窄

鼻の穴やその奥の気道が先天的に狭くなっている病気です。パグやブルドッグなどの短頭種の犬種に多く、遺伝が関係しています。

症状

鼻腔狭窄を起こしているパグは、鼻をグーグーならしていたり、鼻の穴が狭まっていたり、呼吸が荒く、ひどい時には呼吸困難を起こすことがあります。主に鼻先は短い短頭犬種に発症するため。「短頭種気道症候群」とよばれることもあります。

治療法

軽症であれば、現状維持を基本として、鼻腔狭窄をつきあっていくことになります。飼い主として気をつけることは、パグは他の犬より体温調整が苦手なので、熱中症にかかりやすいことです。暑い日の外出は避けるべきです。

重症で呼吸困難が明らかな場合は、空気が通過しやすくなるように、手術で外鼻孔を広げます。また、軟口蓋が長すぎて呼吸をしづらくなっている場合は、炭酸ガスレーザーを使い、扁桃の後ろから切除します。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、「膝のお皿の骨」が太ももの骨からずれてしまう状態です。生まれつきのものは、膝関節まわりの筋肉や靭帯、骨などの構成に異常があるものです。外傷性のものは、壁への衝突や、高い場所からの着地や転倒などで、膝のお皿がずれてしまうことがあり、年齢に関係なく発症します。

症状

症状は様々で、歩いている時に足を引きずって歩いたり、時々スキップをしたり、一時的な脱臼を後ろ足を蹴りだして自分で治すこともあります。膝のまわりが腫れていたり、触ると痛がったり、すねの捻じれがみられます。

重症の場合は、靭帯が破裂し、ひざを曲げたまま歩くなどの歩行に異常がみられます。また、後ろ足は徐々に変形していきます。

治療法

軽症であれば、膝を正常に曲げ伸ばしするリハビリを行います。麻酔をかけて、整復したり、薬を服用させ治療します。重症の場合には、手術が必要です。後ろ足の変形は成長に伴って進みます。

重度の場合には、手術することができないことがあるので、子犬のうちから症状があるなら、骨が成長する前に早めに手術を行います。

マラセチア皮膚炎

パグは、顔のしわの中や皮膚のたるんだ所、皮膚と皮膚が擦れる腋や鼠径部、目の周辺、口のまわりなどにマラセチア菌が繁殖して、マラセチア皮膚炎を起こすことがあります。

症状

症状は、かゆみがあり、頭をよく振る、脱毛して皮膚が赤くなったり、べとつき、耳に独特な臭い(やや酸っぱいような発酵臭)があり、茶褐色の耳垢が大量にたまる、脂っぽいフケがみられます。

治療法

週に2~3回のシャンプーと同時に、マラセチア菌に効果のある内服薬を服用させます。1ヶ月程度の治療が必要となり、シャンプーはマラセチア菌を減らして、余分な皮脂や汚れを洗い流すものを使います。

耳の汚れを獣医さんに取り除いてもらい、点耳薬を使います。耳あかの取り方や点耳薬のさし方は獣医さんに教えてもらいます。

まとめ

水辺に立つパグ

パグは神経質な部分が少なく、おおらかで明るい性格をもっているので、初めて犬を飼う人や子どものいる家庭でも比較的安心して飼うことができます。

表情が豊かで、コミュニーションのとれるパグとの生活は、楽しいものになることでしょう。家族の一員として迎える時には、パグの愛情に応え、大切に育てていきましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 女性 こなつ

    黒パグちゃんの魅力。
    よく言う〝ブサカワ〟と言われるやつですね!私個人的にはても好きな顔ですが。
    あのお目めで見つめてくると、たまらないです…感情を伝えてきているようにいらんな顔をしますよね…
    真っ黒でコロコロっとした体は本当に可愛いです。
  • 投稿者

    40代 女性 TIKI

    いつも我が家の愛犬と一緒にボランティアに参加している黒パグちゃんがいるのですが、とにかくお年寄りや子供に人気があり、愛嬌たっぷりです。
    被毛のお手入れは楽なのかと思っていましたが、シワの間をしっかりと拭くように習慣化しないと皮膚炎をおこすようですね。
    黒パグちゃんがかかりやすい病気等も勉強した上で家族の一員に迎えると、いいパートナーになると思いました。
  • 投稿者

    20代 女性 すず

    わたしは自分もパグは飼っていないですし、身近な人でもパグを飼っている人がいないのであまり馴染みがなく関心もあまりもってなかったのですが、今回この黒パグちゃんの記事を読んでみてとっても黒パグがかわいくて魅力にはまってしまいたした(笑)
    独特なお顔にかわいらしいスタイル、黒だとその愛らしさが引き立っているように感じました。
  • 投稿者

    40代 女性 かえで

     パグは、祖母が飼っていました。
    くしゃっとした顔がかわいくて愛らしかったです!
     綱引きをして遊ぶのが大好きでしたので、紐でよく引っ張りあって遊びました。負けてあげるのですが、いつも勝ち誇っていてかわいらしかったです!
     ご飯はフードと笹身とお野菜を湯がいたのを与えていました、よく食べてくれましたが、肥満にならないようにきをつけなければいけませんでした。
    そのわんちゃんですが生まれつき、鼻腔狭窄だったので、四歳の時に手術をしました。
    呼吸が楽になったようで走り回ったあともブーブーいわなくなりました。苦しそうだったので手術に踏み切ってよかったなと思いました。
    おばあちゃんも一番可愛がっていて心配していたので、みんなひと安心でした。
  • 投稿者

    女性 わんこ

    黒パグかわいいです。つやつやの被毛も美しいし、パグの筋肉質な体つきも素晴らしい!しかし黒パグを飼うと白い服が着れなくなると、黒パグの飼い主さん談。パグの抜け毛は想像以上だそうで、短毛なため衣類に刺さって掃除機やコロコロで取れないんだそうです。白いセーターとはお別れしたとおっしゃっていました。
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