20歳を迎えたゴールデンレトリーバー!
アメリカのテネシー州で活動している、ゴールデンレトリーバーのレスキュー団体「ゴールドハート・ゴールデンレトリーバー・レスキュー」が驚きの素晴らしいニュースを発表しました。それはこのレスキュー団体出身のオーガストという名のゴールデンレトリーバーが2020年4月24日に20歳のお誕生日を迎えたというものです。(オーガストはオージーというニックネームで呼ばれています。)
一般的にゴールデンレトリーバーの寿命は10〜12年と言われており、15歳を超える犬はあまり多くありません。その壁を大きく超えて20歳!飼い主さんとオージーの出身レスキュー団体はいろいろと調べた結果、どうやら20歳を迎えたゴールデンレトリーバーの記録はオージー以前にはない、つまりオージーはGR長寿世界記録を作ったようだと述べています。(残念ながらギネスブックでは犬種別の最長寿記録という設定はしていないそうです)
けっして順調だったわけではないオージーの犬生
元気に20歳という超大台を迎えたオージーですが、彼女の人生はけっして平坦だったわけではないようです。オージーは生涯で何度か違う飼い主の下で暮らしてきました。最初の飼い主に手放されてゴールドハート・ゴールデンレトリーバー・レスキューにやって来て、その後このレスキュー団体から2回譲渡されて2回戻ってきたそうです。オージーに問題があったわけではなくて、2回とも飼い主のやむを得ない事情によるものでした。
2回目に団体に戻されたときのオージーは既に14歳になっており、団体ではオージーを譲渡に出さず生涯を終えるまで預かるつもりだったそうです。しかし、オージーは14歳にして遂に一生の家族に出会うことができました。オージーを引き取りたいと希望するジェニファーさんとスティーブさんの夫妻が現れたのです!
シニアドッグの希望の星オージー
ジェニファーさんとスティーブさんに迎えられて、しばらくしてからオージーは腎臓に問題があると診断されました。けれど、飼い主さんはオージーに腎臓と関節のためのサプリメントを与え、こまめに動物病院でのケアを受けて、オージーの健康を保っています。
20歳のオージーは自動車に乗って旅行にも出かけるし、モッテコイ遊びや地面でゴロンゴロンして泥んこになったりもしています。一緒に住んでいる7歳、10歳、10歳の妹弟犬たちの存在も刺激になっているのかもしれないですね。
飼い主さんご夫妻は、オージーのために近所の人たちを招いて誕生日パーティーを予定していたそうですが、あいにくコロナウイルスのためにパーティーはキャンセルとなりました。けれど、近所の人たちからはオージーのためにと、手作りの犬用バースデーケーキがたくさん玄関先に届けられたそうです。普段から近所の人たちとも良い関係を築いていることが伺えますね。
14歳で腎臓病の診断と言うと、悲観的になってしまうこともありますが、心と身体と脳に刺激を与えて適切なケアをすることで、犬も人も楽しく幸せに生きることができるんだなと希望を感じさせてくれます。
まとめ
アメリカのテネシー州で20歳の誕生日を迎えたゴールデンレトリーバーの素敵なお話をご紹介しました。犬の寿命はある程度は遺伝的なものに左右され、しっかりと良いケアをしたからと言って必ず長生きしてくれるというものではありません。
長生きをすることはもちろん素晴らしいことで羨ましい限りです。でもオージーの幸せそうな笑顔は「問題は数字じゃないんだよ。大切なのは愛情いっぱいの充実した時間があるかどうか。」と大切なことを教えてくれている気がします。
《参考URL》
https://iheartdogs.com/20-year-old-dog-becomes-worlds-oldest-golden-retriever/