愛犬が威嚇してくる理由とその対処法

愛犬が威嚇してくる理由とその対処法

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愛犬が飼い主を威嚇するなんて!! でも、ワンコなりの理由が必ずあるのです。理由が分らなければ、逆効果な対処でますます関係をこじらせてしまうことも・・・。犬が威嚇してきたら、飼い主とワンコの関係を軌道修正するチャンス! 理由と対処法を、しっかり探ってみましょう!!

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記事の監修

埼玉を中心に、しつけ方教室/問題行動のリハビリ/ドッグダンスレッスンまで行う。ドギーホームルームでは、愛犬のトレーニングのみにとどまらず、飼い主様のフォローに力を入れる事でQOLを向上させます。また、JCHA公認のハイドロセラピスト・フィットネストレーナーでもある為、愛犬の健康増進にも力を入れています。【埼玉・東京・横浜でオーナーレッスン随時開催】
《公式HP》ドギーホームルーム

飼い犬が威嚇してくるシチュエーション

威嚇する犬

犬の威嚇するパターン

私がこれまでに実際に経験したり、見たり聞いたり、学んだりしてきたケースを洗い出してみました。

  1. くつろいでいる時に、触られたり近くを通られたりする時
  2. 遊んでいるおもちゃを取り上げられそうになった時
  3. ごはんを食べている時に近づいた時
  4. 食器を取り上げられそうになった時
  5. 爪切りなど、嫌なことをされそうになった時
  6. 体のどこかに痛みや違和感があるのに、触られた時
  7. 攻撃性や興奮しやすいなど、生来の気質。遊びがエスカレートして出る。

威嚇に対する対処法

吠える犬

理由を考えてみる

ふだんは良い子なのに「なぜ可愛い愛犬が飼い主を威嚇するのか」。
まずはその理由を考えることが大切です。

威嚇に対して常に力で押さえつけようとすると、例えば、前項に挙げた「体のどこかに痛みや違和感がある」のに飼い主がまだ気付かず、マズルをつかんだり大声できつく叱ったとしたら、ワンコと飼い主さんの心は完全にすれ違ってしまうことになります。

犬が威嚇してくる対処法を考える場合は、

  • 「恐怖」
  • 「優位性を示したい」
  • 「攻撃性」
  • 「体の異常」

などのどれかに当てはまることが多いのですが、それによって対処法も変わってきます。まず、ワンコの側に立って、理由を考えてみることから始めましょう!

理由と対処法

1.くつろいでいる時に触られたり近くを通られた時

ワンコの心は?

「自分のテリトリーを守りたい」
「うっとうしい」
「自分の優位性を示したい」

対処法

くつろいでいる時には近寄らない、触らない→威嚇する体験を積ませないため、その状況を最初から作らない。

いつも同じ場所で起こるなら、犬のベッドの置き場所、または犬のベッドそのものを変えるなど環境を変える。

ソファの上なら、犬がソファに乗らないように。人が先にソファに座ってから犬を招くなど順番を変える。→犬のテリトリーを人がコントロールする。

2.おもちゃを取り上げられそうになった時

ワンコの心

「それボク(アタシ)のっ!!」
「楽しいんだからジャマしないで!!」

対処法

犬がおもちゃで遊んでいる時に、特別おいしいおやつと引き替えにおもちゃを取り上げ、交換が成立したらよくほめる。おやつをあげる時は、おもちゃのあるほうと反対側に示して、そちらに気を取られている間に、すみやかに取り上げ、しまう。
一つのおもちゃに固執するなら、そのおもちゃをしばらく与えないで、別の遊びを考える。この場合、おやつを使った「オスワリ」「フセ」などの基本的なトレーニングも有効。

3.ごはんを食べている時に近づいた時 4.食器を取り上げようとした時

ワンコの心

「これはボク(アタシ)のっ!!横取りしないでっ!!」
「この場所、食器はボク(アタシ)のっ!!」

対処法

ごはんより、もっと魅力的な好物を示して、こちらに来てオスワリの指示を出し、従ったら褒めてあげる。
食器から食べさせるのではなく、飼い主の手から少しずつ与える様にする事で、飼い主様には横取りされないという事に気づかせる事も一つの方法です。

また、食事をあげる場所、環境、食器などを変えてみる事、特に食器をくわえて持ち去り、威嚇しながらガッチリ守って渡さない場合は、くわえて動かせない重い食器に変える、食器を固定するなどの対処が必要になる場合もあります。

5.爪切りなど嫌なことをされそうになった時

ワンコの心

「絶対、絶対それヤだからねっ!!!」
「痛いから、こわいっっっ!!!」
「ママの『やる気』モードがこわいっ!イヤッ!!」

対処法

特定のことを嫌がって威嚇してくる場合、爪切りやブラシなどでは、イヤな経験をしているケースが多いもの。

爪切りなら「バチンッ!」という鋭い音でびっくりしてしまった、深爪で痛かった、ブラシなら毛玉が引っかかって痛かった、などが考えられます。

また、飼い主が「やる気」を漂わせながら近づき、そしてガッチリ犬の体を抑え込んだりした結果、負のイメージが刷り込まれてしまうケースもあります。

犬は金属の感触を嫌うので、それが敏感な手先や体に当たることそのものが嫌なことも。その場合は、「物」と「こと」がネガティブな関係で結びついているので、それをポジティブに書き換えることを考えましょう。

以上のことから、下記のような対処法を試してみましょう!

「さぁっ!爪切りするぞっ!」などと、やる気のオーラを出して正面から迫らない。何気なく横から近づき、いきなり爪切りをせず、しばらく指先を撫でたりして触られることに慣れさせてから。

テーブルの上などに、爪切りやブラシなど嫌がるものを置いておき、その近くでおやつをあげたりする→「物」=「嫌なこと」だと思わせない。

爪切りなど金属の物で、犬の手先をひと撫でしておやつ、を繰り返す→ポジティブイメージへの書き換え

嫌いなブラシの背側で首周りや背中など嫌がらない場所を、ひと撫でしておやつ、を繰り返す。

日頃から体をよく触り、どこでも抵抗なく触れるようにしていく。最初は小さい範囲からしだいに広げて・・・。

6.体のどこかに違和感や痛みがある

ワンコの心

「そこ、ヤな感じがするんだから触らないで!!」
「痛いんだから触らないで!」

対処法

特定の部位を触ると、唸るなど威嚇するなら、そこには「何かある」と考えてください。

歩く時の足の運びに異常はないか、いつも同じ側を下にして横たわってはいないか、など、日常の様子もよく観察してみましょう。

心配な場合は、獣医さんに異常がないか診てもらうのが一番。何も無ければ、それでOKなのですから。

過去に、その部位に何か嫌な経験をしていないか思い出してみましょう。

毛玉を無理に引っ張って取った、お湯をカップに注ぐ時に、うっかり跳ねた熱湯が犬の背中に当たったことがある、他の犬に咬まれたことがある、など。

ほんの些細なことでも、犬の体にはネガティブな経験としてしっかり刻み込まれていることがあります。

体に残っているネガティブな感覚を徐々に解消していくことを考えましょう。

  • 嫌がる場所には触れない。嫌がらない場所から撫でて、徐々に嫌がる場所に近づいていく。
  • 少しでも犬が嫌がる様子を見せたらそれ以上は触らない。再び、大丈夫な場所から触れていくこと。

7.攻撃性や興奮症など生来の気質。遊びがエスカレートして

犬の心

「とことんやってやるぜっ!!」
「獲物、獲物、獲物っっっ!!!」
「○×⁑◓☆♬♨!!!」←「もはや理性がとんでいる」

対処法

興奮症や遊びがエスカレートして威嚇が出やすい場合は、その状況を作り出さないことが最初の一歩。
代わりに、基本的なトレーニングを落ち着いてやり直す、または別の遊びを見つける、頭と体を使うアジリティーなどでエネルギーを発散させる、など、別の方向に行動を置き換えることも試してみてください。

その犬の血統上の問題も考えられます。闘犬系、狩猟犬系では、かつて人為的に強化された攻撃性や狩猟本能が顕著に現れてしまうことがあります。それが疑われる場合、飼い主本人では手に負えない場合が多いので経験豊富なドッグトレーナーなどに相談をしましょう。

また、脳の異常や代謝異常など、病気が引き起こすケースが考えられる場合は獣医さんにも相談をしてみましょう。

まとめ

威嚇する犬

かつて飼い主と犬との関係において、「リーダーシップ」論が広まったことがあります。飼い主が、母犬、または母狼のとる行動を真似て叱るという意味で、犬が唸ったらマズル(口吻)をつかみ、目をジッと見て叱るなど・・・。

今も、これを信じて、万事、この方法で解決しようとする飼い主さんをよく見かけますが、これでは逆効果になってしまうケースは少なくありません。

大切なことは、愛犬の性格や傾向をしっかり把握しておくこと、反抗期の知識を頭に入れておくこと、威嚇してきた時は犬の気持ちになって「理由」を考えてみること。
主な理由としては、

  • 「恐怖」
  • 「優位性を示したい」「反抗期」
  • 「攻撃性」「体の異常」

の、どれかに当てはまるのか、あるいはそれ意外にも何か理由がありそうなのか、
を考える。

それと同時に、

  • 威嚇する「状況」「物」を取り除く
  • 別の「物」や「行動」に置き換える、気をそらさせる
  • 威嚇する「状況」や「物」の刺激を小さなものから徐々に慣れてさせていく
  • 病気など体の疾患を疑う
  • • ドッグトレーナーや獣医師に相談する

など、対処法を考える、というふうに、整理してみてください。

ここで挙げたのは、一部の対処法にしかすぎません。

「10頭いれば10通りの理由と対処法」というくらい、個々によって異なるということを忘れないでください。

また、この記事では、あえて分りやすく「触らないで」「近寄るな」など、犬の心を人の言葉で表現しましたが、「犬の心」はあくまで動物としての「犬の心」。人間が考える「心」の在り方とは、異なる面があることも、知っておきましょう。

実はこれを知ることが、愛犬との関係をこじれさせず、壊さず、理由と対策を探る一番の近道だったりするのです。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 女性 小夏

    威嚇してきますね〜
    犬同士のおもちゃの取り合いでも、人間に取られそうなときも威嚇します。
    おもちゃだけは譲れないみたいですね〜
    そういうときも落ち着くまでおもちゃは取らずに、体をなでなでして落ち着いてから声をかけて
    おもちゃ頂戴っていうとすんなり渡してくれたりするんですよね〜
    きっと急に取られるから「なに!?!?」ってびっくりして威嚇してしまうんでしょうね〜
  • 投稿者

    30代 女性 もこじ

    うちでも愛犬の威嚇に悩まされました。うちの場合、ベランダに落ちてる枯葉などを加えて部屋に入ってくるので取ろうとしたら威嚇してきました。噛まれることもあって凄く悩みました。正直一度叩いてしまって凄く後悔したこともありました。それから真剣に犬の気持ち側も考えるようになり一生懸命しつけました。今では威嚇することは全くなく、合図で何でも離すようになりました。威嚇されると一瞬怯んでしまうこともありますが、犬との信頼関係を築く躾にもなるので、今では、やって良かったと思います。
  • 投稿者

    50代以上 女性 フーガ

    記事を読んで、我が家の愛犬にも思い当たる節がありました。
    我が家の犬たちは、「触らないで」に当てはまると思います。
    飼い主に向かって威嚇なんてと思っていましたが、意味があることだとわかって
    飼い主のほうが感情的になり反省しています。
  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    我が家の愛犬も、普段はとてもおとなしくて可愛いですが、 ティッシュが大好きで
    取り上げようとすると、唸ります。
    これと交換してと、おやつをあげると止めてくれます!
    匿名の投稿画像
  • 投稿者

    30代 女性 k.saito

    今年、8歳のチワワを飼っています。
    これまで、とくに大きな病気も気になるところもそんなになく、無駄吠えはしないし、外に連れて言っても本当にいい子だね〜と言われるくらいです。
    しいて言えばとにかく我が強くて、嫌なことにたいしては、歯をむき出して唸ることがたまに、ありますが。

    それが、最近回数や種類が多くなり、、、
    ・服を着せる(小さい頃からなので、もう着せていません)
    ・ハーネスも嫌がりますが、これしないとお散歩できないよーと頑張ってつけます。帰ってきてから、はずすのにも唸ります。
    ・目ヤニを取ったり、顔を拭くと唸って噛みつこうとする。
    ・怒られたときに、逆ギレをして、歯をむき出してくる
    ・たまに、吐いてしまうときに、それを吐いた瞬間に食べるので、止めようとすると噛みつこうとしてくる
    などが主で今まで普通にしていたことにもたまに唸るようになって、噛みつこうとして、最近では本当に噛んできます。

    悪いことをしたと思ってはいるのか、すぐにゲージに逃げますが、話しかけるとゲージの中でも唸ってます。
    しばらくして、仲直りしようか〜とオヤツやゲージから、出すと何もなかったようにはなるのですが、、

    何か伝えたいことがあるのかななど思うのですが、
    わからなくて、色々探っています。
    ちなみに、小さい頃から、言ってることはある程度わかるようですが、伝えてくることがわかりづらく、わかってあげられていないのかなとも思います。

  • 投稿者

    40代 女性 SUSU

    ペットショップに勤めていた頃、飼い主さんとお話をさせて頂く中で、愛犬に威嚇される、気に入らないと唸られ噛まれると悩んでいる方は案外多いんだな~という印象を持ったことを思い出しました。チワワやトイプードルといった小型犬から柴犬やコーギーといった中型犬まで犬種は問わずだったように思います。
    その頃は、記事のまとめにあったような飼い主が犬のリーダーにならなければいけないといったリーダーシップ論がまさに全盛の時で、この論理に従って犬を叱る時はマズルをつかんだり仰向けにさせたりといったことをしつけ教室でも行われていました。威嚇に悩んでいる飼い主さんの多くがとても真面目にしつけに取り組んでおり、こんなに頑張っているのにどうしてうまくいかないんだろう?という思いを持ったのを覚えています。
    その後、自分が犬のカーミングシグナルを勉強した際に、威嚇というのは犬にとっての不快のサイン、止めてほしい、これ以上近づかないで欲しいというカーミングシグナルの1つではあるが、かなり強めのシグナルだったのだと気がつきました。威嚇というシグナルを出す前にもっとたくさんのシグナルを出していると思います。のけ反る、横を向く、白目をむく、尻尾を左に振るなど、状況によって様々だと思いますが、どれも不快のシグナルです。このシグナルで気づいてもらえない時に、もう一歩進んだ威嚇というシグナルになり、これでも通じないとなった場合に最終手段として噛むという行為に至ってしまうと思います。威嚇されると飼い主さんも一瞬ひるんでしまうため、このシグナルが有効なんだと犬の方も認識してしまうことになり、ワンコの性格によっては、次回からはいきなり威嚇というシグナルを出してしまうこともあるのだと思います。これを止めさせる為に、リーダー論を使うことは非常にリスクが高いと思われます。嫌だという意思表示に対して、言うことを聞かなければいけないと教えることでもあり、威嚇でもダメなんだと認識してしまうと最後の噛むという手段しか残されていないことになってしまいます。ワンコの性格によっては、意思を伝えることを諦めてしまい、言うことを聞くようになるかもしれません。しつけとしては一見、成功したように見えるかもしれませんが、ワンコの心を考えると、自尊心や飼い主さんに対しての信頼は全くなくなってしまうのではないかと非常に不安になります。
    我が家では基本的に嫌がることはしない、これをモットーにしています。ご飯の際に近寄ると威嚇するのであれば近寄りません。自分に置き換えて考えても落ち着かないし嫌だろうなと思うからです。
    耳掃除や歯磨きをした際に嫌がった場合にはそこで止めるようにしています。またタイミングを見て続きをすればいいことであり、ワンコの為になるからといって、嫌がるのを無理強いして終わらせても次回からその道具を見ただけで逃げるようになり逆効果です。それでも無理してやろうとすると威嚇というシグナルにまで進んでしまいます。機嫌が良さそうな時に少し進めて、嫌な印象を持たせないところで止めるようにしています。
    嫌な印象を持たせないこと、嫌だという意思表示を聞いてもらえたという想いは自分の敵ではない、味方でいてくれるという信頼にも繋がると思うのです。
    威嚇自体が悪いことだとは思っていません。ちゃんとしたカーミングシグナルの1つです。でもここまでする前に分かってあげられるといいなと思っています。
  • 投稿者

    20代 女性 ゆず

    うちの子はとても穏やかな性格で威嚇どころか、吠えることさえもあまりしないのでとてもしつけが楽でした。それでも、一度だけ近所の猫に威嚇された時は威嚇仕返したことがあります。さすがに、警戒したんだと思います。
    何が言いたいかというと、犬が威嚇するのにはそれなりの理由があるということです。その原因が、ストレスであると分かったならその原因を取り除いてあげてください。
    また、最初のしつけの段階で甘やかし過ぎると我儘になってしまうのでダメなことはダメだと早いうちからしっかり教え込みましょう。ただかまって欲しいから威嚇するというケースもあります。そういう時は放置するのが得策だと思います。
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