飼い主が体重過多の場合、犬も太りやすい?【研究結果】

飼い主が体重過多の場合、犬も太りやすい?【研究結果】

犬の体重過多や肥満は健康上の大きなリスクです。犬の肥満について、犬だけでなく飼い主の特性にも注目した研究結果が発表されました。その内容をご紹介します。

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犬の肥満を予防するためには、まず危険因子を知ることが重要

寝ている太めの犬

店頭には栄養豊富なドッグフードにあらゆる種類の犬用トリーツ、思う存分運動できる機会や場所は不足気味。現代の犬にとって、体重を適正に保つことはなかなか難しい課題です。

しかし体重過多や肥満は、様々な疾患を呼び寄せ犬の寿命を短くしてしまう大きなリスクです。
デンマークのコペンハーゲン大学の獣医臨床科学部の研究者が、犬の肥満を効果的に予防する戦略を立てるために肥満の危険因子を調査し発表しました。
興味深いことに、犬だけでなく飼い主の特徴にも注目してリサーチが行われています。

浮き彫りになった犬の肥満の危険因子

肥満のビーグル

リサーチは社会的経済的な特徴が異なる8つの地域の動物病院のクライアントの家庭犬から募集して行われました。
犬の身体状態スコアは研究チームの2人の調査員が検査測定し、さらに飼い主が用意されたアンケートに答えるという形でデータが集められました。

アンケート内容の項目は以下の4つです。

  • 犬の特徴と避妊去勢の状態
  • 飼い主の特徴
  • 給餌と運動の状態
  • 飼い主の犬への愛着度

こうして268匹の2歳以上の犬のデータが集められ分析されました。
調査員の測定では、そのうちの20.5%が身体状態スコア7〜9に当たる体重過多/肥満でした。

犬の特徴との関連では、オス犬では去勢手術は身体状態スコアと肥満リスクの両方を増加させました。しかしメス犬では避妊手術は肥満には影響していませんでした。
オス犬では年齢が上がると身体状態スコアと肥満リスクは減少し、メス犬では反対に年齢が上がると増加しました。

飼い主が体重過多〜肥満の状態にある場合、犬も体重過多〜肥満となるリスクが高くなりました。
飼い主が普通体重の場合、肥満の犬の割合は14%、飼い主が体重過多の場合は肥満の犬の割合は28%、飼い主が肥満の場合は肥満の犬の割合は35%になっていました。

給餌と運動については、給餌回数が1日1回だけの場合身体状態スコアも肥満リスクも、1日2回以上の給餌に比べて増加しました。
また14%の犬は一日中フードが出しっ放しの状態で、いつでも好きな時に食べられるようになっていました。意外なことに、この状態は肥満リスクをわずかに減少させました。
また犬が家の敷地や庭を自由に走れるようになっている状態では、肥満リスクは減少しました。

飼い主の犬への愛着度は、犬の身体状態スコアや肥満とは関係が見出されませんでした。

愛犬は飼い主を映し出す鏡?

犬とウォーキングする夫婦

リサーチの結果、飼い主の体重の状態や摂食習慣と、犬が体重過多/肥満になるリスクの間には複雑な相互作用が発見されました。
飼い主さんの体重過多は、犬の肥満の危険因子の一つであるとも言えます。

リラックスしている時におやつを食べることは犬の肥満リスクを高くすることもわかっているのですが、人間もソファーでリラックスしておやつを食べる生活は肥満リスクが大きく増加するのと同じですね。
リサーチでは触れられていませんが、飼い主がおやつを食べている時に犬がそばにいると、ついつい人間の食べ物でも与えてしまうということもあるのかもしれません。

飼い主さんが体重過多の場合、一念発起して摂食習慣のチェンジと運動に励むことが犬と人間両方の健康にとって最善のようです。

まとめ

体重計に乗った犬

デンマークの研究者によって発表された、犬の肥満の危険因子についてご紹介しました。
去勢手術などは「太るからしない」というのではなく、去勢手術をした場合には体重管理により気を配るというのがリスク管理になります。
メス犬の場合は加齢が肥満の危険因子の一つですが、加齢は止められないので年齢を重ねるほどに体重管理に気を配る姿勢が大切です。
給餌回数は簡単に変更できる因子ですね。このように詳細なリサーチが発表されることで、気をつけるポイントが明確になります。
犬と人間、両方の健康と長寿のためにしっかり体重を管理しなくては!ですね。

《参考URL》 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0167587719300868?via%3Dihub

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