犬を店の外に繋いで待たせるリスク①「犬が連れ去られてしまう」
店の外で飼い主さんを待っていた犬が、何者かに連れされられてしまうという事件。実は、日本でも起きています。どのようなケースがあるのか、いくつか例をあげてみましょう。
- 犬をキャリーバッグに入れ、店の入り口に置いていた。キャリーバッグごと連れ去られた。
- 店の入り口にリードを結びつけていた。リードの結び目を解かれ、連れ去られた。
- 店の入り口で待たせていた。男性が抱っこして行った、という目撃情報があった。
いずれも、日本で実際に起きた、犬の連れ去り事件です。防犯カメラの映像が残っていても、犯人にたどり着けなかった、というケースもあります。
何が目的で犬を連れ去るのか
- 繁殖業者の売るため
- 謝礼目的
- 嫌がらせ
- 自分のものにしたいから
- 置き去りにされたのだと勘違いされた
SNSを使って「愛犬が迷子なんです!」と探されている飼い主さんがいらっしゃいます。そんな飼い主さんに対して、“道路をひとりで歩いていたので保護しました”と、嘘のメッセージをし、謝礼金を受け取る。謝礼目的で犬を連れ去るという、何とも悪質な目的を持っている人もいるようです。
犬を店の外に繋いで待たせるリスク②「危害を加えてしまう・危害を加えられてしまう」
店先に繋がれた犬に対して、声をかけたり、撫でたり、写真を撮ったり。ワンちゃーん!と、大きな声を出しながら、駆け寄って行く子供がいたり。微笑ましい光景のようにも感じるかもしれませんが、犬にも人にも危険が迫っています。
近づいてきた人に不安を感じ、犬が飛びかかってしまうかもしれません。撫でられたことに驚き、犬が噛みついてしまうかもしれません。幼い子供は力加減を知りません。犬を撫でようとしたつもりが、叩いてしまったり、つねってしまったりするかもしれません。犬が大嫌いだという人もいます。蹴飛ばされてしまうかもしれません。石を投げつけられてしまうかもしれません。
犬が人に危害を加えることもあります。人が犬に危害を加えることもあります。どちらを考えても恐ろしいです。うちの犬は噛みません、という飼い主さん。その安易な考えが一番の問題です。どんなに優しくて穏やかな犬でも、自分の身に危険が迫れば、相手に危害を加えてしまうことがあります。
犬を店の外に繋いで待たせるリスク③「食べ物を与えられてしまう」
店の外に繋がれている犬に、勝手に食べ物を与えてしまう人がいます。私は一度、目撃したことがあります。柴犬がスーパーの入り口に繋がれていました。すると、高齢の男性が買い物袋から菓子パンを取り出し、一口、柴犬に与えてしまいました。犬は喜んで食べます。お座りもしますし、おかわりのおねだりもします。その姿が可愛くて、また一口、与えてしまうかもしれません。稀なケースではありますが、待たされている犬を不憫に思い、何か与えてあげたい、と考える人もいます。犬にとって、危険な食べ物かもしれません。その犬が、アレルギーを引き起こす可能性の高い食べ物かもしれません。
犬を店の外に繋いで待たせるリスク④「熱中症」
店の外で待たされている犬には、熱中症のリスクがあります。それは、夏だけではなく、冬も同じです。夏は、日陰で待たせるでしょう。しかし、いくら日差しの当たらない場所であっても、犬にとっては暑いです。冬は、寒かろうと、日の当たる場所で待たせるかもしれません。よく晴れたお天気の良い日であれば、冬でも意外と日差しは暑いものです。私たち人間と犬とでは、体感が全く違います。犬が激しくパンティングをしていたら、それはもう、限界だというサインです。
まとめ
犬を店の外で待たせなければならないのに、なぜ連れて行くのでしょう。店の外で待たせてでも連れて行かなければならない、どうしようもない理由があるのでしょうか。ご紹介した4つのリスクは、犬の命にも関わるものです。店の外で待たせていた数分が、犬の命を奪ってしまうかもしれません。
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40代 女性 とも
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