珍しいタイプで危険度の高い犬の不整脈の新しい治療方法が開発された!

珍しいタイプで危険度の高い犬の不整脈の新しい治療方法が開発された!

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稀なタイプではあるけれど命を脅かす危険度が高い不整脈の新しい治療方法がアメリカで開発され発表されました。どのような内容なのかご紹介します。

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犬の不整脈の新しい治療方法の開発

獣医師と犬と心拍のチャート

人間と同様に、犬にとっても不整脈というのは一般的でよく見られる症状です。特に治療の必要のないものから、即刻治療しなくては生命を脅かすものまで、様々なタイプがあります。

不整脈の中でも、心臓内に副伝導路と呼ばれる異常な電気回路ができてしまい、それによって引き起こされるものは稀なタイプではあるものの、生命に関わる危険度の高いものです。副伝導路がどのように形成されるのかは、今のところまだ分かっていません。

その副伝導路タイプの新しい治療法を開発するために、アメリカのモリス動物基金という動物の治療研究のための財団が研究費用を提供し、このたびその結果が発表されました。

成功率の高い新しい治療方法

獣医師の診察を受ける黒ラブ

研究者が開発した治療方法は、高周波カテーテルアブレーションというものを使用します。
これは、人間の不整脈治療の代表的な方法の一つで、アブレーション治療用のカテーテルという細い管を血管を通じて心臓に挿入し、カテーテル先端から高周波電流を流して不整脈を起こす原因となっている箇所を焼き切るという方法です。

カテーテルを使用するため、一般的な手術に比べて身体への侵襲性が低く、負担が小さく回復も早いというメリットがあります。
この副伝導路タイプの不整脈が、最も多く見られる犬種はラブラドールなのだそうです。
今回、研究チームは23犬種89匹の犬にこの治療法を試みました。89匹の犬の半数以上はラブラドールが占めていたそうです。

89匹の犬のうち3匹だけが2回目の治療を必要としましたが、残りは最初の治療で治癒しました。3匹の犬も、2回目の治療では治癒しました。全ての犬たちは3か月以内に全ての心臓の薬を止めることができ、現在は通常の生活を送っているそうです。

この成功率の高さはもちろん素晴らしいものですが、この治療法では維持のための薬の投与や検査なども必要ないため、様々な面で負担が少ない点も犬にも飼い主にも大きなメリットです。

副伝導路タイプの不整脈の症状

芝生に嘔吐している黒い犬

副伝導路が引き起こす不整脈は若い犬に多く見られ、急速な心拍の増加の最も一般的な理由の一つなのだそうです。高齢の犬で起こる場合には既に他の心臓病を患っている場合が多いそうです。
副伝導路の異常な電気回路が犬に非常に急速な心調律を引き起こし、それがうっ血精神不全や生命に関わる危険につながります。

心拍数の急速な増加の他に、次のような症状もあります。

  • 胃腸の不調
  • 食欲の低下
  • 嘔吐
  • 極度の疲労感

これらの症状が見られた場合は、早急に獣医師の診察を受けてください。

まとめ

獣医師に抱かれたチワワと心電図

アメリカのモリス動物基金が資金を提供して、副伝導路が引き起こす犬の不整脈の新しい治療方法が開発されたというニュースをご紹介しました。

今まで、新しい治療方法の開発と言えば、犬の治療で効果のあったものを人間に応用するというのが一般的によく見られるルートでしたが、このケースでは人間の治療法を犬に応用しています。
犬と人間の医療が相互に応用され影響を受けるのは、犬の保護者としては非常に心強い気がします。
新しい治療方法が広く広がり、不整脈に苦しむ犬が1匹でも少なくなるよう、心から祈ります。

《参考》
https://www.sciencedaily.com/releases/2018/12/181210101912.htm

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