シェルターの保護犬に早く新しい家族を見つけるユニークな秘訣4つ

シェルターの保護犬に早く新しい家族を見つけるユニークな秘訣4つ

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アメリカのアニマルシェルターの管理者が「保護犬に早く家族を見つけるための、他とはちょっと違う秘訣」を提案しています。秘訣とはどんなものなのかご紹介していきます。

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保護犬と関わっている方、関心のある方へ

子犬の顔を撫でる人の手

今、この記事を読んでいらっしゃるあなたは、犬の保護活動に携わっていらっしゃる方でしょうか?ご自分で活動はしていないけれど、「うちの子は保護団体から迎えた保護犬です」という方でしょうか?それとも、「今まで保護犬というものに縁がなかったけれど、何か力になりたい」と思っている方でしょうか?

どんな形であれ保護犬に関心のある方なら、保護犬が新しい家庭に迎えられる一般的なプロセスについてはご存じか、又はネット上で簡単に情報を見つけられると思います。けれども一般的な方法だけでは、なかなか新しい家族にたどり着けない犬もいます。

アメリカ、アリゾナ州の自治体動物愛護センターの管理者が、「1匹でも多くの犬が少しでも早く暖かい家庭に迎えられるように工夫している秘訣」を公開しました。

日本で活動をしている方、保護犬のために何かできることはないかと探している方にも、参考になる部分や新しい視点が見つかるかもしれません。

秘訣1:中型犬と大型犬は「一時預かり」として送り出す

親子3人に可愛がられるゴールデンレトリーバー

犬のサイズが大きくても小さくても、責任の重さは同じとはいえ、やはり体の大きい犬を迎えることに対しては、それなりの覚悟が必要だと考える人は多いものです。

シェルターで見たときと、自分の家に連れて帰ったときでは、犬の大きさの印象が変わるということもよくあることです。

このアリゾナのセンターでは、中型犬以上の大きさの犬に興味を持った人に対し、「里親として引き取ることにしますか?それとも今は一時預かりボランティアとして連れ帰りますか?」と好きな方を選べるようにしています。

一見、里親として迎える前のトライアルのようにも見えるのですが、一時預かりボランティアという位置付けの方がハードルが低く、もしも「やっぱりこの犬は我が家に合わない」という場合にも、心の負担が軽くなります。

センターの里親カウンセラーが週に1回訪問して、犬と預かり主の両方をチェックすることになっており、もし犬がセンターに戻された場合にも、シェルターとは違う普通の家庭環境の中で、犬がどのような行動をするのかが分かるというメリットがあります。

「それなら最初から、一時預かりボランティアとして登録すれば良いのでは?」という声もあるかもしれませんが、預かりボランティアが犬をそのまま引き取ってしまうことに罪悪感を抱いたり、長期的なボランティアという立場にプレッシャーを感じる人もいるので、「気に入ったら、そのまま引き取っても良い」というスタンスが、引き取り希望者の心を軽くするという面もあります。

秘訣2:超短期間一時預かりプログラム

ビーグル犬を撫でる少年と家族

アニマルシェルターで暮らす犬にとっての大きな問題のひとつは、刺激が乏しい退屈な日々を過ごすことです。

またアニマルシェルターの環境は、一般家庭の環境とはかけ離れているため、犬によっては家庭に引き取られた後に戸惑ってしまう場合もあります。

そこでこのセンターが実行しているのが、『超短期間の一時預かりプログラム』です。一時預かりボランティアと言うと、数週間〜数か月単位での預かりが前提になりますが、そんな長い期間は無理だけど、保護犬の役に立ちたいと思っている人は大勢います。そこで、最短では数時間、長くても数日間の一時預かりボランティアを設定しています。

犬にとっては、ちょっとした遠足やお泊まり旅行の感覚で良い刺激になり、一般家庭の環境を知る良い機会にもなります。センターの管理者にとっても、犬が家庭でどのように行動するのかを的確に知り、引取り希望者に伝えることができるというメリットを得られます。

テキサス州にある動物保護施設では、一時預かりボランティアによる犬の『遠足』プログラムをスタートしてから、犬たちの問題行動が減少して、殺処分率が低下したという結果も報告(https://wanchan.jp/osusume/detail/10343)されています。

秘訣3:病気や怪我から回復療養中の犬を一時預かりに出す

コームをかけられるジャックラッセル

保護施設にやって来る犬は、病気だったり怪我をしていたりする者も少なくありません。病気や怪我は、獣医師による治療を授けるのですが、このセンターでは回復途中で療養が必要な犬を、一般家庭の一時預かりボランティアに積極的に送り出す方針を取っているそうです。

「えっ!」と驚くような気もしますが、確かにシェルターの犬舎よりも一般家庭の方が回復期の犬にとって、きめ細かく温かいケアを受けられます。それはより早い回復にも繋がり、新しい家族との出会いを見つかりやすくもします。そしてもちろん、前述の秘訣と同じように家庭環境での経験と観察にも一役かってくれます。

秘訣4:シェルターに長期間いる犬を特別プロモーション

柵に足を乗せた茶色い犬

この動物愛護センターでは、毎日収容動物のデータをスクリーニングして、30日以上シェルターにいる犬について、マーケティング計画を練り直すそうです。センターのSNSページでは、30日以上滞在の犬の写真やストーリーを優先的にアップします。

そして、それぞれの犬の背景を見直して、何が彼らの障壁になっているのかを洗い出します。例えば、一時預かりなどに出たときに「室内でオシッコをした」などの報告があれば、未治療の尿路感染症が隠れていないかチェックする、などです。行動面での問題なども、こうして個別に洗い出すことで、解決策が見えてくることも多いのだそうです。

まとめ

シェルターで犬と対面する家族

アメリカのアリゾナ州の、ある自治体動物愛護センターが実行している「犬に新しい家族を見つかりやすくする秘訣」をご紹介しました。

全体的に、犬たちが将来過ごすことになる環境に近い、一般家庭での一時預かりを最大限に活用している様子が伺えます。里親希望者も大切ですが、一時預かりボランティアも動物の保護活動には必要不可欠な存在です。その一時預かりを手軽で負担の少ない形にして、より多くの人に参加してもらうというのは、発想の転換で素晴らしいことだと思いました。

全てを日本でもそのまま真似することはできなくても、協力者を「広く浅く」募るというのは良い方法ではないでしょうか。

そして「保護されている」とはいえ、シェルターという施設が犬に与えるストレスについても、考えられていることに感銘を受けました。

《参考》
https://chewonthis.maddiesfund.org/2018/12/5-ways-to-get-dogs-out-of-the-shelter-faster/

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 匿名

    ウチの子は、保護団体から引き取りました。
    保護犬でもカワイイ!ペットショップで買うより、引き取った方が、なんか個人的に良いと思います。
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