1.「犬派?猫派?」の会話がある
「犬派か猫派か」という質問は、スタッフ同士でもよく交わされます。一般的には「どちらがすきですか?」という質問ですが、動物病院スタッフ同士で質問する場合、前提には「どちらも好きだけど強いていうなら」がつきます。動物病院で働くくらいですから、みんな犬も猫も大好きです。でも、あえて選ぶなら、という気持ちです。
更に、犬派であれば「柴派」「ポメラニアン派」など好きな種類も話題にあがります。自分の好きな種類の犬が病院に来た時には、スタッフ同士で「柴ちゃん来たよ!顔見ておいでよ!」と仕事を譲り合ったりもします。
動物病院で、いつも同じスタッフばかり来る時は、そんな理由があるのかも知れません。
2.パピーは確かに可愛いけれど、シニアもかなり魅力的に感じている
私の知っている動物病院スタッフの内、かなりの数が「若い犬よりシニアが好き!」と言います。子犬の時の可愛らしさは見た目や動きの幼さからくるものが多いのに対し、シニアの魅力はその犬ごとの性格や暮らし方に由来します。動物病院スタッフは、シニア犬の「その犬らしさ」が好きなんだと思います。
3.獣医師は自分の犬には注射したくない?
動物病院スタッフには、何かしらかのペットを飼っている人が多くいます。毎年のワクチンやフィラリア抗原検査の採血は、勤務先に連れていけば自分で色々できて安心じゃないかと思いますよね。ところが、自分の犬に注射をしたくない獣医師がいます。何故だと思いますか?
それは「自分の犬に嫌われたくない」からなんです。
動物病院スタッフは、動物好きの集まりです。ですが、動物病院という場所柄、どうしても動物に嫌われてしまいがちです。そんな中、いつも自分を癒してくれる子に、少しでも嫌われたくない、と思ってしまうようです。
もちろんその子の体調が悪いときには、しっかり治療を行います。さすが獣医師です。
4.人の顔より、犬の顔を覚える方が得意
動物病院で務めていると、毎日たくさんの動物たちとその飼い主にお会いします。自然と顔とお名前を覚えていきますので、診察券を出す前からお名前をお呼びできたりもします。
ところで、動物病院のスタッフは、どこを見てお名前を憶えているんでしょうか。実は「犬の顔」で覚えている割合が結構多いんです。なので、犬がいないお店といった場所で話しかけられても、すぐにお名前が出てこないことがあります。逆に、犬と散歩している姿を飼い主の顔が見えない程の遠目から見た時に、「○○ちゃんだ」と、すぐに分かることもあります。
5.動物病院スタッフには早食いが多い?
動物病院にはお昼休みを設けているところが多くあります。そのお昼休みには、手術や往診を行って。朝のミーティングの時には役割分担も予定時間も決まっていたはずが、いざお昼休みになると予定が狂ってしまうのはよくある話。
スタッフ同士でも、できるだけ休憩時間を確保するように互いに助け合って仕事を進めるようにしています。それでも、入院の子が調子が悪そうだったり、急患が来たり、と思っていたような予定では進められない事の方が多くあります。すると、削れてしまうのはお昼ご飯の時間です。そうやって働いているうちに、どんどん早食いできるようになっていきます。
もちろん、お昼休みをキッチリ交代制にして確保している動物病院もたくさんあるのですが、急患が来るとなると・・・どうしても早食いになってしまうんですよね。
まとめ
動物病院は、犬を飼う上で必ず訪れる場所です。そこで働く人たちは、どんな人に見えますか?この記事を通して、動物病院のスタッフをもっと身近に感じてほしいと思い執筆しました。動物病院によっては動物病院のスタッフと雑談したりできなくて、なんとなく距離を感じてしまうこともあるでしょう。そんな時はこの記事を思い出していただけたらと思います。