少しの緩みが犬を危険に晒す!リード「ダブル金具」のススメ

少しの緩みが犬を危険に晒す!リード「ダブル金具」のススメ

楽しいお散歩に欠かせないリード。かわいいものからクールでかっこいいものまで、さまざまなデザインがありますよね。そのリード、首輪にひっかける「カン」の部分は鉄砲ナスカンという、下にひくタイプではないでしょうか。このタイプのカンのついたリードをわたしも利用していましたが、ゆるんでいたことがあったのです。それ以来、リードが外れないように行っている対策をご紹介します。

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リードの「ダブル金具」と気配りでお散歩を安心に

#ナスカンつきのリード#

リードによくついている「鉄砲ナスカン」

写真のような形をした、リードについている部品を「鉄砲ナスカン」と言います。つまみを下にひくようにして開けて、首輪についている金具に通すものです。多くのリードにこちらのカンが使われていると思います。バッグなどの持ち手などにもよく使われており、開閉が簡単なので扱いやすいですよね。

ところがこちらのカン、何かの拍子でゆるんでしまうことがあるのです。

これは私の体験なので、必ず起こるというわけではありませんが、可能性としてあるということを知っていただけるといいなと思います。

散歩中にカンにゆるみを発見!

ある日の夕方、それは散歩中に起こりました。

その時、わんこはお水を飲んで休憩中でした。ふと首輪のところに目が行ったとき、鉄砲ナスカンの可動部分にすき間があることに気づきました。すき間の大きさは、首輪の金具が楽に通るくらいありました。一応、湾曲したところにうまい具合に引っかかってはいますが、いつ外れてもおかしくないくらいの幅です。

「もしもわんこが激しく首を振ったりしたら?」
「振り向いた拍子に、ちょうどそのすき間を金具が通り抜けてしまったら??」

ちらっと想像しただけで恐ろしくなり、その日の散歩は早々に引き上げてしまいました。

リードのカンにすき間ができた原因は?

つまみ部分が上下するだけのかんたんなしくみの鉄砲ナスカン。決して折れているわけではありませんでした。構造も単純なので、破損であれば見た目にもすぐわかるはずです。

よくよく見てみましたが、とくに折れも欠けもない状態。なのに、なぜか金具が上へ戻っていかない。試しにふってみると、カシャカシャと軽い音を立てて、ゆるゆるとつまみが上下に動いています。

バネがゆるんでしまっているのでしょうか?つまみを動かしたり、ふる動作を何度かくりかえすうちに、どうしてだか今までのようにキチっとしまるようになりました。どうやらバネの劣化ではないようです。原因は結局わからずじまい。

とは言え、途中でひっかかってすき間が空くことがある、ということだけは間違いありません。何らかの手を打たなくては、このまま散歩に出かけることはできません。

考えられる危険

いろいろと調べてみると、実際に鉄砲ナスカンのゆるみによってリードが外れて、不幸な事故がいくつか起こっていることがわかりました。また、つまみが外側にあることから、何らかの力が加わった場合、気づかないうちに開くことも十分に考えられます。
たとえば、わんちゃんが夢中になって植え込みをのぞきこんでいるような場面を想像してみてください。小さな枝につまみ部分が押されて、すき間が開いてしまうかも知れない状況が思い浮かぶでしょうか?

もちろん、すべての鉄砲ナスカンが悪いということではありません。たまたま、質のあまりよくない製品にあたることもありますし、使用のしかたに問題があることだってあるでしょう。

ただ、こういったカン・金具には「あくまでも手芸用です」といった注記が添えられていることは頭の片隅に置いておくべきなのかな、と思います。

アミナスカンを入手

#アミナスカン#

さて、わたしがとった対策は「金具を二重につける」というものです。
写真のような金具「アミナスカン」をプラスして使用します。

こちらのアミナスカンは開閉部分が内側にあり、何かに引っかかって開くことはありません。開けるためにはぐっと強く中に押す必要があります。バネ自体も鉄砲ナスカンに比べるとかためになっています。

何らかの力が加われば、こちらももちろん開きますが、開閉部分が内側に入りこむ構造になっているので、リードが外れるためにはその入り込んだ金具をよけなくてはなりません。可能性がゼロとは言えませんが、より外れにくい作りになっているということは言えると思います。

実際につけてみて

#二重にカンをつけたリード#

実際に、このようにつけて二重にしました。鉄砲ナスカンの方も、あの日以来ゆるみが出たことはないのですが、必ずこの二つの金具を首輪につけています。わんこが邪魔がるのでは?という心配はありましたが、うちのわんこは嫌がることはありませんでした。

また、鉄砲ナスカンのよい点は、根元がくるくるとまわるのでねじれが出ないところです。二重に金具をつけることによって、この「くるくる」がなくなるので、どうかな?と思っていましたが、使用感に違いはありませんでした。
そもそもリードは手に持っているので、カンの方がいくらくるくる回っていても、その回転は手元で止まってしまいます。ということは、どちらにしてもねじれは起こってくるわけですし、二重につけたことによる不自由さはまったく感じませんでした。

まとめ

リードを咥えている犬

わたし自身のひやっとした経験から、現在はリードの金具を二重にしていることをお話ししました。金具そのものの強度を確認して使うことはもちろんですが、過信せずにできる対策はしておくべきだな、と思います。
二重にしたからといって、これで絶対に安全、ということはありえません。大切なのは、結局は飼い主さん自身の注意や目配りではないでしょうか?「気づかなかった」なんてことだけは避けられるよう、日頃から気をつけたいものですね。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 男性 匿名

    記事中の「鉄砲ナスカンの緩み」(正確に書くとすれば「閉じ不良」でしょうか)は、主にナスカン可動部の腐蝕によるものです。「中が錆びて動きが悪くなっている」ようなイメージです。市販の鉄砲ナスカンのほとんどは亜鉛合金で出来ており、表面外側はメッキで光ってはいても、内部が腐蝕しているケースが考えられます。
    著者様ご提案の「金具の追加」には賛成します。
    私はリードから鉄砲ナスカンを取り外し、アルミ製のカラビナ(百均で購入)に交換しています。
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