皆さんは愛犬の散歩時にリードをどのように着けていますか?首輪に装着されている方が多いと思われますが、そのリードは安全でしょうか。ここでは愛犬の為にもおすすめしたい、リードの着け方「ダブルリード」についてご紹介します。
シングルリードの危険性
- リードと首輪をつなぐ金具の破損
- 手からリードが抜けてしまう
- ハーネスから犬が抜け出てしまう
このような不運の事故のために、「愛犬が逃走してしまった」、「迷子になってしまった」という例が後を絶ちません。犬が逃げてしまったら、絶対に人間では追いつくことができません。草むらや狭い隙間などに逃げ込んでしまっても同じ。探し出すのは困難です。
また何より怖いのが、道路への飛び出し。毎年、迷子になって交通事故に合う犬は何百匹もいますし、通行人に怪我を負わせてしまうケースもあります。いくら躾ができているから、呼び戻しができるからと囲いのない場所でリードを離してしまえば、後は何が起こるかわかりません。犬の迷子は飼い主の落ち度です。
犬の安全を思うのであれば、「リードが外れてしまったら、もう二度と愛犬と会えなくなる」と考え、対策を講じるべきかと思います。
ダブルリードとは?
「ダブルリード」とは、その名の通り二本のリードで犬と飼い主をつなぐ方法です。2本のリードを犬の首輪とハーネスの両方につなぎ、両方の持ち手を飼い主が持ちます。1本は腕に巻き、1本は手首に通して握るなど、持ち方にも工夫すると、よりダブルリードの効果が高まります。
または1つの持ち手から先が2本に分かれており、首輪とハーネスにつなげるというタイプもよく使われています。この場合は持ち手は1つなので捌きやすいですが、不意に飼い主がリードを離してしまった場合は犬が逃走する危険があります。
犬が逃走する時は何らかの原因でパニックになったり、飼い主がこけたりと不慮の事故に伴う事が多いもの。何かあった場合でも犬と飼い主が離れないような工夫が必要です。また大きな力が加わった場合でも、飼い主が怪我しないようなつなぎ方を意識しましょう。
ダブルリードにすると、最初はリードをうまく捌くのが難しいかもしれません。しかし毎日の散歩のうちに、自然とうまく捌けるようになります。犬の安全と飼い主の安全両方を考えて、リードをつなぐことが大切です。
ダブルリードの例
我が家で採用しているダブルリードのつなぎ方をお教えします。
用いるもの
- Hurtta(フルッタ) アクティブハーネス
- Hurtta(フルッタ)ハーフチョーク
- Hurtta(フルッタ)ドッグリード120㎝
- 本革リード 150㎝
装着方法
①ハーネスとチョークを犬に装着します。サイズは体格に合ったもの。
②ハーネス背中部分のリード金具にHurttaドッグリード120㎝を着けます。
③120㎝リードを着けたハーネス背中部分の金具に本革リードを通してから、ハーフチョークのリード金具に着けます。
使用方法
使い方としては、ハーネスとつないだリードをメインで持ち、チョークとつないだリードは抜けないよう腕に通しておきます。
基本はハーネスで捌き、犬に指示を出したり、躾をしたい時はチョークのリードを一瞬引きます。(チョークが絞まり、指示を伝えやすいため。ずっと引き続けるのは×。一瞬で十分です。)ずっとチョークが締まりっぱなしにならないように注意しましょう。
※リードの長さの差が、チョークとハーネスの位置の差を補っているのがポイントです。飼い主がリードを持ちやすく、捌きやすいので使い勝手が良いかと思います。
愛犬のためにダブルリードを
ダブルリードの必然性やおすすめの装着方法について書いて参りましたが、シングルリードで散歩をされている方には、是非、ご検討いただきたいです。
犬はパニックになると走り出したり、脱走方法を覚えてしまったり、元保護犬であるために脱走癖があったりと本能的な部分で迷子になる可能性を持ちます。大切な愛犬を危険に晒さないためにもダブルリードを実践してみてはいかがでしょうか。
ダブルリードを採用する際はつなぎ方に気を付け、装備による犬の負担や、瞬発的に引っ張られた場合の人間側の負担も鑑みて用具を準備しましょう。また、散歩の前には金具やリードに損傷がないか確かめておきましょう。
入念な準備を行い、安心して安全で楽しい散歩ができると良いですね。
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10代 女性 匿名