犬に首輪をする必要性
日本に住んでいる犬は、お散歩などで外に出る時には必ず首輪やハーネスをつけていると思います。家の中にいる時も首輪をつけっぱなしという犬も少なくないはず。
首輪はハーネスに比べて簡単につけやすく、犬をコントロールしやすいという特徴があります。
犬の行動を制御したり、持ち手の意思を伝えたりするのは、胴体につながるハーネスよりも頭に近い首につける首輪の方が優れているとされ基本的にしつけや訓練の際などは首輪を使用します。
また、首輪に鑑札や迷子札をつけておくことで脱走などいざという時に犬の身元を簡単に把握することができるので愛犬を守ることにもつながります。
自宅からの脱走の可能性なども考えて迷子札のついた首輪を室内でもつけっぱなしにする人もいると思います。
その場合は切れ毛や擦れの原因になることから長時間着用に向かないハーネスよりも首輪の方がおすすめです。
苦しくても気付かず危険な状態になることも
犬に首輪が必要なことは飼い主であれば誰しもがわかることだと思いますが、犬にとって負担にはならないのでしょうか?
「いつも首輪をしていると苦しいのでは?」と心配する飼い主さんもいると思いますが、その答えは「引っ張れば苦しい」です。
とても当たり前のことですが、首輪をつける時はある程度の余裕を持たせてつけるため首輪をしているだけで苦しいということはありません。
首輪をつけることを嫌がる犬もいますが、これは苦しいというよりも違和感や不快感によるものなので慣れが必要です。
短い時間から首輪をつけるようにしたり、首輪をするといいことがあるというイメージづけをしたりして首輪に慣らす練習をしましょう。
散歩などでぐいぐい引っ張って首が締まってしまっている状態で歩いている犬もいますが、これは当然苦しいと思います。
犬は人間などに比べて首に負荷がかかることに対してはやや強く軽いショックを与えられる程度ではそれほど問題ではありませんが、締まれば苦しいのは人間と変わりません。
ただ、散歩で引っ張っている時には興奮状態になってしまっていて、苦しいということに犬自身が気がつかないこともあるのです。
そのため引っ張りすぎてチアノーゼになってしまったり激しく咳込んだりすることもあるので注意しましょう。
ハーネスの方がいい犬種、犬のタイプとは?
犬は首輪を引っ張って締まった状態になれば苦しいものですが、普通につけているだけであれば特に問題ありません。
ただし、気管支の弱い犬種や頸椎ヘルニアなどの疾患を抱えてる犬は首に少し負荷がかかるだけでも大きなトラブルにつながる可能性があるので首輪ではなくハーネスを利用するようにした方がいいでしょう。
また、頭と首のサイズにあまり差がない犬種や体の柔らかい子犬の場合もふとした拍子に首輪がすっぽ抜けてしまう可能性があるので注意が必要です。
ただし、ハーネスは長い時間つけていたり激しく動くと胸や脇の下の部分が擦れてしまって毛が抜けたり切れたりしてしまうことがあります。
また、首輪に比べてつけている面積が広いため負担に感じる犬もいるので、「室内では首輪で散歩で歩く時だけハーネスにする」など上手に使い分けるのもいいと思います。
<まとめ>犬の首輪で気をつけておきたいこと
犬の首輪には飼い主の意思を的確に伝えることや、迷子札をつけて安全管理をすることなどさまざまなメリットがあります。首輪そのものは苦しいものではないので、軽いものであればつけっぱなしにしていても問題ないでしょう。
「苦しいなら引っ張らなければいい」と思うかもしれませんが、その考えは犬には通用しません。
散歩で起こる楽しいことや興味のあることへの関心が強いと苦しいということに気がつけないこともあるので、飼い主さんが引っ張らないように気をつけてあげましょう。
引っ張らないで歩くことができるようにトレーニングをしたり、どうしてもうまく行かない時はハーネスを利用するなど首への負担を減らしてあげるようにしてあげてくださいね。