市販の犬用虫除けスプレーじゃダメ?
市販のペット用虫除けスプレーは効果が高く、長く効いてくれる商品が多くとても優秀です。しかし、化学物質が含まれている商品に不安を感じる飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
市販の虫除けスプレーでも大きなトラブルにはあまりならないと思いますが、大切な愛犬には納得できる物を使いたいですよね。手作りの虫除けは作り方もとっても簡単でコスパが素晴らしいのでご紹介させてください。
ヒバ油スプレーの作り方
ヒバ油とはヒバという木から抽出された天然の油。昔から青森に多く分布している木で、地元で多く利用されています。この油には高い抗菌作用と防虫効果、また消臭効果や精神安定効果があると言われています。
ヒバ油は100キロのヒバの木から、たった1キロしか抽出することができない貴重な油。様々な効能から、私達人間も一緒に使うことができる嬉しい油です。
材料
- ヒバ油
- 水道水
- スプレーボトル
水道水をスプレーボトルに200ml程度入れ、そこにヒバ油を2~3滴加えましょう。あとはボトルをおもいっきり振るだけです。水と油は分離しますので、使用のたびにしっかり振って混ぜてから使用します。
この分量はヒバ油がとても少な目な配合になっていいます。初めてヒバ油を使用する犬や皮膚がデリケートな犬におすすめ。皮膚の様子を観察しながら、もっとしっかり虫除け効果がほしい時は徐々にヒバ油の量を増やしていってください。
ヒバ油スプレーの使い方
お散歩の前に愛犬の体にシュッシュッとかけてあげる虫除け以外にも、ヒバ油スプレーには使い道があります。
- お散歩前に虫除けに
- お散歩後のケア用
- ブラッシング用スプレー
お散歩前の虫除けスプレーとして使用する際に、いくつかの注意点があります。ヒバ油は香りが強い油になります。水で薄めていても嗅覚の優れている犬には刺激になるため、顔にはスプレーしないようにしましょう。
そしてアレルギーがある可能性も考えて、始めて使用する際はごく少量で愛犬の様子をしっかり観察してください。直射日光をさけ、風通しの良い場所で保存し、2週間くらいで使い切るようにしましょう。
また個体差はあるものの、ヒバ油は外耳炎や皮膚炎にも効果があるといわれているので、お散歩から帰った時に肉球を拭いたり、体を拭くときのスプレーとしても使用することができます。ブラッシング用のスプレーとして使用していたところ、皮膚の赤みや痒みが治ってきたというケースもあるので皮膚炎で悩んでいるワンちゃんに使ってみるのも良いと思います。
アロマスプレーの作り方
植物から抽出された香りで心や身体を癒してくれるアロマテラピー。ヒバ油以外の虫除け効果のあるアロマオイルで犬用の虫除けを作る方法もあります。
- レモングラス
- ミント
- ラベンダー
- ユーカリ
- ゼラニウム
- シトロネラ
これらは虫除け効果のある代表的なアロマオイルです。愛犬に香りの好き嫌いがあると思うので、好みの香りのオイルを選んであげましょう。
材料
- お好みのアロマオイル
- 精製水
- 無水エタノール
- スプレーボトル
ヒバ油同様、全ての材料をスプレーボトルに入れてよく振って出来上がりです。分量は精製水が57ml、無水エタノールが3mlに対してお好みのアロマオイルを2、3滴。お散歩の前に愛犬の体にスプレーしてあげましょう。ヒバ油同様、アレルギーがある可能性を考えて初めて使う時はごく少量にして愛犬の様子をしっかり見ておきましょう。こちらも2週間ほどを目安に使い切ってください。
こちらの材料では水道水の代わりに精製水と無水エタノールを使用していますが水道水でも構いません。もちろんヒバ油スプレーに精製水と無水エタノールを使用しても大丈夫です。無水エタノールを使用することで、オイルが水と混ざりやすくなります
まとめ
手作りの虫除けは作り方がとっても簡単で、市販の虫除けと比べるとお値段もぐっと安くなると思います。愛犬に合った犬用虫除けスプレーで愛犬を色んな場所に連れて行ってあげて下さい。
ノミやダニ、フィラリアの予防薬はそれらが犬に寄生した後に駆除する薬で、ノミやダニの付着や蚊にさされることを予防できるものではありません。
ピレスロイド系やディートなどの殺虫成分を含む物からアロマオイルを使った物まで様々な製品がある市販品や、本記事で紹介されているような手作りのスプレー剤を使ってそもそも虫が犬に近づきにくい状況を作ってあげるのも良いと思います。
ただし、どんな成分が含まれているかに関係なく、スプレー剤やスプレーした部位を犬がなめないようにして下さい。