ミニチュアシュナウザーの毛色は何種類?人気・珍しいカラーや色の変化も解説【獣医師監修】

ミニチュアシュナウザーの毛色は何種類?人気・珍しいカラーや色の変化も解説【獣医師監修】

ミニチュアシュナウザーの毛色4種類(ソルト&ペッパー、ブラック&シルバー、ブラック、ホワイト)の特徴を解説。ウィートンなど公認外カラーとの違い、成長に伴う毛色の変化や性格との関係、被毛を綺麗に保つお手入れ方法まで分かりやすく紹介します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

ミニチュアシュナウザーの毛色は4種類

並んで座る4匹のミニチュア・シュナウザー

ミニチュアシュナウザーの毛色は、「ソルト&ペッパー」「ブラック&シルバー」「ブラック」「ホワイト」の4種類が公認されています。

同じ犬種でも、毛色によって全体の印象は大きく異なります。グレー系の濃淡が特徴的なソルト&ペッパー、黒と明るい色のコントラストが映えるブラック&シルバー、全身を黒で統一したブラック、白い被毛が印象的なホワイトと、それぞれに異なる魅力があります。

ソルト&ペッパー

ソルト&ペッパー

ソルト&ペッパーは、ミニチュアシュナウザーを代表する毛色のひとつです。黒や白などの濃淡が入った毛が混ざり合うことで、全体としてグレーやシルバーのように見えます。

色合いには幅があり、濃いグレーから明るいシルバー系までさまざまです。単一のグレーで均一に見えるのではなく、複数の色調が混ざることで奥行きのある色合いになるのが特徴です。

眉や口ひげ、頬、胸、脚などには明るい色が入り、顔立ちや体の輪郭がはっきり見えやすくなります。ミニチュアシュナウザーらしい口ひげや眉の形も際立ちやすい毛色です。

ブラック&シルバー

ブラック&シルバー

ブラック&シルバーは、黒を基調とした被毛に、白やシルバー系の明るいマーキングが入る毛色です。

明るい色は、目の上や頬、口ひげ、喉、胸、前脚の下部、足、後脚の内側、尾の付け根周辺などに現れます。黒い部分と明るい部分の境目が比較的はっきりしており、メリハリのある見た目が特徴です。

全体がグレー系に見えるソルト&ペッパーとは異なり、ブラック&シルバーは黒をベースに明るい模様が配置されます。黒とシルバーのコントラストによって、引き締まった印象と華やかさをあわせ持つ毛色です。

ブラック

ブラック

ブラックは、全身を黒い被毛で覆われた単色の毛色です。表面の上毛だけでなく、内側のアンダーコートも黒いことが特徴とされています。

頭部から胴体、脚まで黒で統一されるため、ミニチュアシュナウザーの筋肉質で引き締まった体つきや、特徴的な眉・口ひげのシルエットが目立ちやすくなります。

明るいマーキングを持つブラック&シルバーとは異なり、黒一色ならではの落ち着いた雰囲気と精悍な印象が魅力です。

ホワイト

ホワイト

ホワイトは、上毛とアンダーコートの両方が白い単色の毛色です。白い被毛と黒い鼻や唇、暗い色の目とのコントラストによって、顔立ちがはっきりと見えます。

全身が明るい白で覆われているため、口ひげや眉といったミニチュアシュナウザー特有の顔周りの被毛も際立ちます。

ホワイトも、ソルト&ペッパーやブラック&シルバー、ブラックと同じく正式に認められている毛色のひとつです。

白いミニチュアシュナウザーを見かける機会は比較的少ないものの、犬種として認められたカラーであることに変わりはありません。

JKCでは公認されていないミニチュアシュナウザーの毛色

リードを着けて立つパーティーカラーのミニチュア・シュナウザー

ミニチュアシュナウザーには、公認されている4種類のほかにも、ウィートンやレバー、パーティーなどの毛色が見られることがあります。これらは犬種標準で定められた毛色には含まれない、公認外カラーです。

販売時には「レアカラー」「珍しいカラー」などと紹介されることもありますが、珍しいことと犬種標準で公認されていることは別の基準です。

また、公認外の毛色だからという理由だけで、純血種ではないと判断することもできません。

ウィートン

ウィートンは、小麦のような淡いベージュやクリーム系に見える毛色です。ミニチュアシュナウザーでは犬種標準に含まれていませんが、子犬の販売情報などで見かけることがあります。

レバー

レバーは、黒ではなくブラウンやチョコレートのような色合いを持つ毛色です。被毛だけでなく、鼻などの色素も茶系に見える個体があります。

「レバー&タン」「レバー&ペッパー」など、配色によってさらに細かな名称で紹介されることもありますが、いずれも公認4色には含まれていません。

パーティー

パーティーは、白地に黒や茶系など別の色が斑状に入る毛色を指して使われる名称です。模様の入り方や色の組み合わせには個体差があり、一般的な単色やブラック&シルバーとは異なる外見になります。

こうした公認外カラーであっても、所定の条件を満たして血統登録される場合があります。その場合、犬種標準外の毛色であることを示す「NSC」と表記された血統証明書が発行されることがあります。

ミニチュアシュナウザーを迎える際は、「珍しいから価値が高い」といった説明だけで判断せず、毛色が公認色なのか公認外カラーなのかを確認しておくとよいでしょう。

ミニチュアシュナウザーの毛色は成長とともに変化する?

ミニチュア・シュナウザーの母犬と4匹の子犬たち

ミニチュアシュナウザーは、成長に伴う被毛の生え替わりなどによって、子犬の頃と成犬になってからで毛色の濃淡や見え方が変わることがあります。

ただし、すべての犬が同じように変化するわけではありません。もともとの毛色や毛質、遺伝的な特徴などによって個体差があり、子犬の時点で成犬時の色合いを正確に予測することは困難です。

ソルト&ペッパーの毛色の変化

ソルト&ペッパーは、成長に伴って色合いの印象が変わりやすい毛色です。子犬の頃は黒っぽく濃いグレーに見えていても、被毛が生え替わるにつれて明るいシルバー系に見えるようになる個体がいます。

一方で、成犬になっても濃いグレーを保つ個体もいるため、必ず明るくなるわけではありません。毛に含まれる黒と白の割合や濃淡によって、成長後の見た目にも幅があります。

ブラックとブラック&シルバーの毛色の変化

ブラックやブラック&シルバーも、成長後までまったく同じ色合いを保つとは限りません。年齢を重ねるにつれて白い毛が混じったり、黒い部分が以前より淡く見えたりすることがあります。

また、ミニチュアシュナウザーの硬い上毛は、ハンドストリッピングとクリッピングでは仕上がりの毛質や色の見え方が異なることがあります。

バリカンによるクリッピングを続けると、柔らかな下毛が目立ちやすくなり、黒い被毛が以前より淡く見える場合があります。

ただし、色合いの変化にはもともとの毛質や個体差も関係するため、トリミング方法だけで毛色の変化が決まるわけではありません。

毛色の見え方が変わるその他の要因

成長や加齢以外にも、日光や被毛への着色などによって毛色の印象が変わることがあります。特に黒い被毛は、日光に長く当たることで毛先が赤茶色っぽく見える場合があります。

また、口ひげには食べ物や唾液などが付きやすく、白やシルバー系の被毛が赤茶色に着色することがあります。目の周りも涙によって着色し、本来の毛色とは異なって見えることがあります。

こうした着色は、被毛そのものの色素が成長によって変化する現象とは異なります。そのため、毛色が変わったように感じたときは、被毛全体の色が変化しているのか、特定の部分だけが着色しているのかを見分けることが大切です。

なお、急な毛色の変化に加えて脱毛や強いかゆみ、皮膚の赤み、フケなどが見られる場合は、単なる色の変化ではなく皮膚の異常が関係している可能性もあります。気になる症状が続く場合は、動物病院へ相談しましょう。

ミニチュアシュナウザーの毛色と性格に関係はある?

原っぱを楽しそうに歩くミニチュア・シュナウザー

ミニチュアシュナウザーでは、「ブラックは活発」「ホワイトはおっとりしている」など、毛色によって性格が異なるといわれることがあります。しかし、毛色だけから性格を予測できる十分な科学的根拠は確認されていません。

犬の性格には、生まれ持った気質だけでなく、子犬期の社会化、人やほかの犬との関わり方、生活環境、しつけなどさまざまな要素が影響します。そのため、同じ毛色のミニチュアシュナウザーでも性格には個体差があります。

家族として迎える際は、毛色から性格を決めつけるのではなく、実際の様子を確認することが大切です。人への反応や物音への警戒の程度、遊び方、ほかの犬との接し方などを見ながら、その犬自身の気質を知っていきましょう。

ブリーダーから迎える場合は、普段の過ごし方や親犬の性格、きょうだい犬との関わり方などを聞いておくと、その子の特徴を知る参考になります。

ミニチュアシュナウザーの毛色をきれいに保つお手入れ方法

お手入れグッズと床に伏せるミニチュア・シュナウザー

ミニチュアシュナウザーの毛色をきれいに見せるには、被毛や皮膚を清潔な状態に保ち、毛玉や汚れをためないことが大切です。

硬い上毛と柔らかなアンダーコートを持つため、ブラッシングやシャンプー、トリミングを適切に行いながら、口ひげや足回りなど汚れやすい部分もこまめにケアしましょう。

こまめにブラッシングする

日常のお手入れでは、スリッカーブラシやコームなどを使って、被毛のもつれや毛玉を取り除きます。特に口ひげ、脇、胸、脚の飾り毛などは絡まりやすいため、毛の根元まで確認しながらやさしくとかしましょう。

ブラッシングによって被毛に付いたほこりや細かな汚れも落としやすくなり、清潔で整った状態を保ちやすくなります。皮膚を傷つけないよう、強い力で何度もこすらないことも大切です。

口ひげや足回りの汚れを残さない

ミニチュアシュナウザーの長い口ひげは、食事や飲水の際に汚れたり濡れたりしやすい部分です。食後や水を飲んだあとに汚れが気になる場合は、湿らせた布などでやさしく拭き、濡れたままにせず乾かしておきましょう。

散歩後は足先や脚の飾り毛に泥やほこりが残っていないか確認します。
ホワイトやブラック&シルバーなど明るい被毛がある犬では汚れが目立ちやすいため、付着した汚れをその日のうちに落としておくと清潔な見た目を保ちやすくなります。

皮膚や被毛の状態に合わせてシャンプーする

シャンプーは決まった回数にこだわるのではなく、皮膚や被毛の状態、汚れ具合に合わせて行います。犬用のシャンプーを使用し、すすぎ残しがないよう十分に洗い流しましょう。

洗ったあとはタオルで水分を取り、ドライヤーを使う場合は熱くなりすぎないよう注意しながら、被毛の根元までしっかり乾かします。生乾きの状態を避けることは、皮膚を清潔に保つうえでも大切です。

定期的にトリミングを行う

ミニチュアシュナウザーしい被毛を整えるためには、定期的なトリミングも必要です。

家庭犬ではバリカンを使ったクリッピングが行われることが多い一方、硬い上毛の質感を生かす方法としてハンドストリッピングが用いられることもあります。

どの方法が適しているかは、目指す仕上がりや被毛の状態によって異なります。自宅でのお手入れが難しい場合は、ミニチュアシュナウザーの被毛に慣れたトリマーへ相談するとよいでしょう。

毛色そのものをお手入れだけで変えることはできませんが、日頃から被毛を清潔に整えることで、その犬が本来持つ色合いや毛並みをきれいに見せやすくなります。

まとめ

カメラ目線で座る2匹のミニチュア・シュナウザー

ミニチュアシュナウザーは、毛色によって見た目の印象が大きく変わる犬種です。落ち着いた雰囲気の色からコントラストが際立つ色まで、それぞれに異なる魅力があります。

一方で、毛色の珍しさだけで犬の価値や性格、健康状態が決まるわけではありません。子犬を迎えるときは、色の好みだけでなく、その犬自身の気質や健康状態、育ってきた環境なども確認することが大切です。

また、成長や加齢によって被毛の印象が変わることもあるため、迎えた当初の色合いにこだわりすぎず、変化もその犬ならではの個性として受け止めるとよいでしょう。

日頃から被毛や皮膚の状態を確認しながら適切なお手入れを続け、愛犬らしい美しい毛並みを保っていきましょう。

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