犬が入院するのはどんなとき?
愛犬が病気やケガで診察だけでは済まずに、突然の入院となる場合があります。初めての入院の場合、愛犬はもちろん、飼い主さんもふあんにつつまれますよね。
しかし、やはり一番不安なのは愛犬。そんな愛犬を落ち着いてサポートできるように、飼い主さんは日頃から突然の入院にも備えておきましょう。
入院が必要なケースとして考えられるのは「通院では処置できない」場合と「経過観察」が必要な場合です。
通院で処置できない場合とは、例えば点滴や薬物の投与、酸素吸入などの継続した処置が必要なパターンです。1日の入院で済む場合もありますし、容体が悪い場合はICUなどの特別処置室へ入院しなければいならないこともあります。
また、経過観察が必要な場合も入院となります。例えば全身麻酔をした術後などが最も多いパターンです。術後の突然の容態変化や出血などの恐れがある場合、入院をして経過観察をすることになります。
犬の入院費用
愛犬が入院と決まった場合、愛犬の様子はもちろん、入院費用のことも気になりますよね。
実際、愛犬が入院と言われてしまった際、「心配しながら費用を聞くのはおかしい気がする…」と躊躇してしまう飼い主さんも少なくありません。しかし、費用を明確にすることはとても大切なことです。
値段で治療内容を変えることはないかもしれませんが、費用は病院や治療方法によっても大きく変わってきます。退院時にトラブルとならないためにも、ぜひ事前にしっかりと費用の確認はしておきましょう。
入院費用は病院によって大きく異なります。
例えば「胃腸炎」や「膵炎」で1週間の入院となった場合、治療費・薬代・入院費を合わせて小型犬60,000円、大型犬100,000円ほどの負担となるようです。
また「腎臓病」「心臓病」といった疾患の場合、同じく治療費・薬代・入院費を合わせて小型犬80,000円、大型犬120,000円程度かかるといわれています。
こちらはあくまでも一派的な概算費用のため、治療や薬の内容、入院日数によっても変化していきます。しかしながら、手術して入院となれば、少なくとも10万円前後の費用が掛かることは覚悟しておいた方がいいようです。
大きな負担となる金額でもあるため、費用についてはなるべく事前によく確認しておくことをおすすめします。また、高額費用の負担を少しでも軽くするためにも、犬用の保険に加入する方も増えているようです。
犬が入院する前の準備
実際にいざ入院となった際には何が必要でしょうか。基本的には入院時に動物病院から指示をもらいます。しかし、以下のものは意識的に準備しておきましょう。
普段使っているものを持っていく
入院生活は犬にとっては不安でいっぱいです。そんな時にいつものものを持っていくことで、犬も少し安心し、ストレス緩和になるといわれています。
例えばいつも使っているおもちゃや首輪。家や自分のにおいが付いたタオルやブランケット。また、食事制限がない入院の場合、普段食べているフードやおやつも持参してあげましょう。
動物病院が用意してくれることがほとんどですが、いつもの同じにおいのものを食べることで少しでも安心させることができます。その際には量や与える時間など、可能な限り伝えるようにしましょう。
犬の癖を獣医師や看護師と共有する
入院生活の際にもなるべく普段の生活パターンで過ごさせるために、動物病院へ排泄のタイミングや場所、散歩の時間や癖などを共有しましょう。
もちろん全てを家庭と同じように過ごすことはできませんが、動物病院によっては少しでも同じように過ごせるように配慮してくれる可能性があります。
犬が退院した後の注意点
愛犬がいざ退院してきた後には飼い主さんも注意が必要です。退院後にどうしても手術部位などの傷口を舐めてしまう犬が多くいます。
愛犬が傷口を舐めているようであればエリザベスカラーなどで対策をしてあげてください。エリザベスカラーは慣れない犬は嫌がるかもしれませんが、早く傷を治すためにも必要です。
また、基本的に犬が入院するというのは重症の場合がほとんどです。退院後は様子に変化がないか、しっかりと観察をしましょう。また、少しでも気になることがあれば動物病院へ連絡をしてくださいね。
まとめ
愛犬の入院は誰もが不安になります。だからこそ、入院させる動物病院は信頼できる病院を選ぶことが大切です。普段の健康診断から、信頼できる動物病院を探すようにしましょう。