愛犬の緊急事態・・・慌ててからじゃ遅いです!
「動物病院に連れていきたいけど、夜中だとやっていない!!」なんてこと、ありますよね?
動物の医療機関って、
「休日当番医や夜間救急外来などが充実していない・・・」
「数が少なくて何かあった時に心配・・・」
と感じている方も多いのではないでしょうか?
都会の方では、積極的に夜間対応や受付時間外に対応できる動物病院も増えてきました。しかし、住んでいる地域によっては、普段通っている動物病院は診察時間を過ぎると留守電にすぐに切り替わってしまいます。
動物には人間のような救急車も無く、夜間やっている動物病院は家から一時間以上かかる場所にあったりと、何かあった時には不安要素も多いと思います。
それでは、愛犬の緊急事態に慌てないために、どのような点に注意したらよいのか?考えていきましょう。
事前にチェックしておきたい「5つのポイント」
ここでは緊急時の応急措置などでは無く、動物医療機関などと、スムーズにコンタクトがとれるようにする方法や、飼い主が事前に出来る事を考えていきたいと思います。
ポイント1:かかりつけ以外の病院を探しておく。
かかりつけの動物病院の休診日、夜間にやっている別の動物病院を何件か探しておきましょう。
持病、お薬手帳や普段飲んでる薬等のメモを用意しておいて下さい。
かかりつけの動物病院であれば、すべてのデータがカルテにまとめられているのですが、初めてかかる時が緊急事態だと、飼い主さんもパニックになってしまっていて必要な情報が聞けないことがあります。
ポイント2:知人をあてにしない
動物病院がやってない時に頼りになるのが動物医療に詳しい人だと思います。
ただ、いくら動物医療に詳しくても、動物の場合は、電話ごしに状況を説明されたり、対応を求められても、
「すぐに動物病院へ」としか話すことができませんし、処置もできません。
動物は話すことができませんので同じような状況でも対処法が違うことが多いのです。
結果として早い対処に繋がるのは、知り合いの動物医療に詳しい人に電話するのでは無く、「1番初めに動物病院へ連絡する」ことです。
私も動物関係の仕事をしているため、稀に知人から電話で相談を受ける場合があります。
夜中に突然電話がかかってきて
「うちの犬が死んじゃいそう!どうすれば良い?」と指示を求められ、対応に困る・・・なんて事がありました。
気持ちは良くわかるのですが、正直なところ、電話ごしてパニックになりながら状況を説明されても状況はわかりませんし、対応の指示もできません。
この場合も、大切なのは事前の準備。自分で夜間対応できる動物病院を把握しておき、緊急時にはそちらに電話をしてもらった方が早く対応してもらえるでしょう。
ポイント3:普段からかかりつけの病院に顔を出しておく
動物たちに何もないと動物病院へ行く機会が少なくなってしまいます。普段からかかりつけの動物病院に健康診断や予防関係で定期的に通って顔を出しておきましょう。
普段から獣医師と動物の健康状態を把握するようにしておけば、病気の早期発見につながりますし、獣医師が気になる症状が出ている場合は「この子はちょっと心配なので、緊急連絡先を教えておきますね」と、緊急時に連絡がとれるようにしてくれる場合もあります。
急患で来る子は「健康だったから」とワクチンやフィラリアの予防をせず、しばらく来院暦のない子だったりすることも多いです。
ポイント4:かかりつけの獣医師に夜間の対応を聞いておく
動物病院で働いていると、受付時間があるのにも関わらず受付終了時間を大幅に過ぎて
「仕事でこられなかったから今ワクチンして!」と来る人も多いです。
受付時間が短くて不便なのと、お仕事が忙しいのはよくわかりますが、時間外診察希望の方を1人や2人ならまだしも、たくさん対応していると獣医師も24h営業になってしまいます。(実際無理をした性で体を壊す獣医師もいるそうです)
獣医師の仕事はオペなども含むので出来るだけ集中力を保てる健康状態にないといけません。その為、時間外診察は金額も高めに設定されていたり、電話が留守電になっていたりする動物病院も多いかと思います。
事前に伺っておけば、その獣医師の都合で緊急の時はどうしたら良いかを指示してくれることもありますので、1度は夜間の対応を聞いておくべきでしょう。
救急車をタクシー代わりに使っている人がいるなんてニュースで話題になっていましたが、動物病院も同じで患者さんの協力があるからこそ、運営出来ている部分があります。
これからは、患者さんも病院を理解して、双方助け合う事でもっと良い関係を築けるのではないでしょうか?
ポイント5:緊急時の対応について事前に情報を得ておく
全国では、ペットに関する様々な団体がいろいろな活動をしています。緊急時に身近なところで何か対応してくれるサービスがあるかもしれません。
また、24h動物の電話相談ができるサービスがあるので登録しておくと緊急時に役立ちます。事前にネットなどで自分にあったものを登録しておましょう。
その他にも、アニマルファーストエイドなどの講習を受けて知識をつけておくと、動物の緊急時の対応を学べます。講習後にアニマルファーストエイドの資格をもらえる団体もあるようです。
最後に
夜間、突然愛するペットの体調が悪くなったら誰しもが慌てます。そんな時、落ち着いた対応が出来るか?出来ないか?を決めるのは、飼い主さんであるあなた自身の「事前の準備」です。
そういった時に冷静でいるためにも、緊急時の為に様々な情報収集をしておく事をおすすめしておきます。 もちろん、日頃から体調管理や病気の予防も重要です。
この機会に愛するペットのために「事前の準備」を初めてみてはいかがでしょうか?
ユーザーのコメント
30代 女性 匿名
40代 女性 匿名