よく聞く用語・略語
①VT(ブイティ)・AHT(エーエイチティ)
動物看護師のことを言います。VTはveterinary technician、AHTはanimal health technicianの略称です。
②TPR(ティーピーアール)
Tが体温(Temperature)、Pが脈拍(pulse)、Rが呼吸数(Respiration)をそれぞれ表しています。犬の状態を確認するために、動物病院では必ずTPRを測ります。
体温は、体重とともに結果を飼い主さんに伝えてもらえることが多いです。脈拍と呼吸数は、確認していても口頭で伝えてもらえないこともありますが、問診の間にさり気なくいう場合が多いので注目して見てください。
③Dia・Vom(ディアボミ)
下痢(diarrhea)と嘔吐(vomit)のことを言います。季節の変わり目には、下痢・嘔吐で動物病院に来院する犬が増えがちです。
④CBC(シービーシー)
全血球計算(complete blood cell count)のことを言います。血液中の、血球の数や大きさ・濃度などを調べる検査です。貧血の程度や炎症の程度が、分かります。
⑤SPAY(スペイ)
雌の避妊手術のことを言います。卵巣摘出術、または、卵巣子宮摘出術どちらの場合でも用いられます。
⑥CAST(キャスト)
雄の去勢手術(castration)のことを言います。
薬・処置に関する用語・略語
⑦i.v(アイブイ)
静脈内注射(intravenous injection)のことを言います。注射液を直接静脈内に注射する方法です。他の注射法と比べて、効き方が早い注射法です。
⑧皮下注(ヒカチュウ)
皮下注射(subcutaneous injection)のことを言います。s.c(エスシー)と言うこともあります。注射液を皮下の結合組織内に注射する方法です。飼い主さんが目にしやすい場面では、犬のワクチン接種で用いられることが多い注射法です。
⑨p.o(ピーオー)
投与法の内、経口投与のことを言います。
⑩SID(エスアイディ)、BID(ビーアイディ)、EOD(イーオーディ)
それぞれ薬剤を投与の頻度を示しています。SIDは1日1回、BIDは1日2回、EODは2日に1回投与することを表しています。
⑪RV(アールブイ)
狂犬病予防注射のこと。rabies vaccineの略称。
まとめ
時々、飼い主さんへの説明の際に、獣医師や動物看護師が、うっかり専門用語を使ってしまうことがあります。
分からない用語が出てきた場合は、その場で確認してみましょう。ついふだんから使っている言い回しを使ってしまう場合があります。
動物病院では、様々な用語・略語が使われています。待合室や診察室で耳にする場面もあるでしょう。動物病院のスタッフがどんな話をしているのかが分かると、新しい発見があるかもしれません。