2011年3月に起きた『東日本大震災』
今でも忘れる事の出来ない、そして忘れてはいけない2011年3月11日に起きた大災害『東日本大震災』。当時はテレビを付けるとそのすさまじい光景が目に飛び込み、ショックを受けた人がほとんどでしょう。
多くの犠牲者を出してしまった大災害ですが、この大震災によって浮き彫りになった改善点として、ペットと災害時の避難についてです。避難所に犬を連れて行く事が出来なかったり、前々から準備をしていなかったことにより、ドッグフードが足りなくなってしまうなど、様々なトラブルが相次ぎました。
地震が起きない事がより良いのですが、地震大国と言われる日本では、地震への準備を怠る事は出来ません。それは人間だけでなく、ペットも同じです。過去の大震災から学び、愛犬の災害準備も進めておく必要があるのです。
地震に備えて!役立つ準備とは?
では、地震が起きた際、避難をしなければいけない事を想定した上で、どのような準備を日頃から行っておく必要があるのでしょうか。今回は最低限、これだけは準備をしておくべきという物やしつけをお話しします。
日用品
まずはトイレシーツや水、食料といった日用品です。日頃から使用している物は普段使う用途は別に、災害時用として準備をしておきましょう。ドッグフードなどは小分け袋に保存し、避難所でも管理がしやすいようにしておくと良いです。
水やドッグフードは1週間分用意し、ごはん皿や水飲み皿は、シリコン製の携帯できるタイプの物を用意しておくことをおすすめします。
いつも使用しているブランケットなど
どのような季節であれ、夜は少々冷えるものです。冬ならば毛布などが配布されることが多いですが、犬用に毛布などが支給される事は滅多にないと考えておきましょう。そのため、普段から使用しているブランケットやタオルなどを準備しておく事が大切です。
寒さを凌ぐ事は勿論、災害時という緊急事態で人間だけでなく犬も大きなストレスを抱え込んでいる事が多いです。そのため、普段から使用していたブランケットに包まれているだけでも、少しですがストレスを緩和する効果があります。
他にも普段の日常を思い出させるような音の鳴らないおもちゃや洋服など、安心できる物を持たせてあげると良いでしょう。
散歩グッズは一式持っておくと良い
災害時にはストレスが溜まってしまうものです。そのため、少しの気分転換を取り入れてあげる事も大切です。その1つが短時間の散歩です。やはり散歩をする事でリフレッシュする事が出来ますし、運動不足を解消してあげる事にも繋がります。
また、散歩グッズの中にはリードやうんち袋など、災害時にも役立てアイテムがたくさん入っています。そのため、災害準備のアイテムと一緒に散歩グッズは持って行く必要があります。
うんち袋に関しては、消臭機能の付いた物を用意しておく事で、避難所でも他の人に対する迷惑を軽減させる事が出来ます。
キャリーやクレートに入れるようにしておく
皆さんの愛犬はキャリーバッグやクレートに慣れていますか?災害時の対応・準備として話題になる事が多いですが、災害時にはキャリーバッグやクレートに入れ、移動する事になります。そのため、普段から慣らしておかなければ、いざという時にスムーズに行動に移せないのです。
また、避難所では多くの人が密集している状態が長時間続くため、疲労とストレスが限界となってしまいます。そのため、少しでも周りの人に迷惑をかけないよう、無駄吠えをしないよう日頃からしつけることも重要です。
他にも飼い主さんの指示をしっかり聞く事ができるよう信頼関係を築いておく事など、重要なしつけは多くあります。なるべく早い内からしつけはしっかり行っておきましょう。
地震の時にはどのような対応をすべき?
最後に地震が起きた際にはどのような対応をすべきなのかお話しします。まずは自分とペットの命を守ることが最優先です。愛犬を守るように抱っこし、机の下に隠れ、物が頭に直撃する事を防ぐなど、第一に命を守りましょう。
次に出入り口を確保し、その後ペットと災害時用の荷物を持って家から脱出します。この時、避難場所へ行く事になる可能性もありますので、ペットが一緒に同行できる避難場所を事前に確認しておき、そちらに向かいましょう。
地震が起きた際、避難をしなければいけないと慌ててしまいがちですが、この時飼い主さんが慌てて取り乱さないようにする事が大切です。犬は飼い主さんの様子を見て、落ち着きがなくなってしまったり、極度の均等状態に陥りパニックになってしまう事があるからです。なるべく冷静を保ち、落ち着いた声で「じゃあ行こうね」と声をかけてあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。地震はいつ、どこで起きるかわかりません。そのため「今度でいいや」と先延ばしにしていると、いざという時に何も準備できていないという危機的状況に陥ってしまう恐れがあります。なるべく早い内から地震への対策や準備を行っておきましょう。