災害は突然やってくる
地震に台風、洪水などの自然災害は突然やってきます。特に冬場に災害が発生した場合、その被害は夏場よりも拡大するといわれています。災害の際には自分自身の身を守ることが第一ですが、ペットを飼育している人はその命を守ることも必要です。特に災害の多い日本では、日頃から食料の備蓄や防災グッズを用意している家庭も多いかもしれません。しかし、犬の対策はどうでしょうか。万が一、被災した際にペットが暮らしていけるだけの対策はできているでしょうか。
これまでに起きた大きな地震の際にも、多くのペットがその犠牲となりました。災害自体の被害を受けたペットはもちろん、被災時に飼い主さんと離れ離れになってしまい二度と戻れなくなるといったことも起きています。また、幸いにも飼い主さんと一緒に逃げることができたとしても、避難所での生活で大きなストレスを受けてしまうペットも多くいます。
まずは命が助かることが第一ですが、その後、どうやって生き抜くのか。災害が起きた時に家族同然のペットの命を守るために、事前に何を準備しておけばいいのかを考え、備えておきましょう。
備えておきたいもの
まず、人間の防災グッズと同様に、ペットのために備えておきたい防災グッズをご紹介します。
1.非常食、飲料水(1週間分)
被災用の非常食として少なくとも1週間分のペットフードと飲料水を用意しておきましょう。ペットフードの配給は災害発生から1週間ほどかかることが多いようです。災害時の慣れない環境においては、ストレスから食欲をなくすペットも少なくありません。日頃から食べ慣れているフードを非常食にも用意しておくといいでしょう。
2.避難用品(ケージ、キャリーケースなど)
被災した場合、ペットOKの避難所や車中生活になることが考えられます。そんな時に少しでも家の環境と近づけるためにも、普段から使い慣れたケージやキャリーケースがあると安心です。ケージやキャリーケースでの移動も多くなると思いますので、普段からケージやキャリーケースでの移動に慣れさせておきましょう。
3.ペット用の薬、救急用品(ガーゼ、包帯、消毒液など)
災害時には人間と同様に体調を崩してしまうペットも多いです。しかし、被災中にペットの薬を手に入れることは大変難しいと考えられます。常備薬がある場合はもちろん、ペット用の薬や応急グッズも忘れずに用意しておきましょう。
4.迷子札、鑑札
災害発生時にはパニックで逃げ出してしまうペットも多いです。混乱した被災地で飼い主さんを見つけるのは大変難しいとも考えられます。日頃から首輪へ鑑札を付けておくのはもちろん、飼い主さんの連絡先を記載した迷子札なども身につけさせておきたいですね。
5.タオル、衛生用品(トイレットペーパー、ビニール袋、ペットシートなど)
タオルは体を拭くのはもちろん、寝床つくりに防寒、止血など、さまざまなことに使うことができます。その他、ペットの排泄用にペットシートやビニール袋なども用意しておきましょう。
6.安心グッズ(おもちゃ、毛布など)
犬はいつもと違う周囲の様子に不安を憶えてしまうことが考えられます。 できることならば、おもちゃなどのストレス解消や安心できるようなグッズも一つ入れておくといいかもしれません。
冬の災害で備えておきたいもの
- 洋服
- 新聞紙
- 段ボール
- ホッカイロ
などの防寒グッズ
寒い冬の災害は被災時に体調を大きく崩す可能性があります。避難所は寒かったり、ペットは室内に入れないところも多いです。そのためにも冬の災害を想定して、防寒グッズもしっかりと備えておきたいものです。普段から洋服を着せている場合は洋服はもちろん、新聞紙や段ボールといったものも防寒に大きく役立ちます。また、ホッカイロも携帯しておけばペットの寝床に使うことが可能です。冬場の防寒対策もぜひ考慮してみてください。
まとめ
突然発生する災害には、少しでも備えをしておきたいものです。特に大切なペットたちの命を守ることができるのは飼い主さんだけです。日頃から、災害が起きた時に人間だけでなくペットの命も守る方法も考えておきましょう。