犬を連れてのお出かけの場合、多くの人は車で移動しますが、小型犬を飼っているのであれば、電車やバスなどの公共交通機関を利用できるようになると、渋滞にはまることもなければ、目的地で駐車場に困ることもなく、長距離の移動も楽になります。
ただし、不特定多数の人が利用する公共交通機関には、ワンコが苦手な人やアレルギーを持った人が乗っていることもあります。
みんなが気持ちよく利用できるようにルールがありますので、経験を踏まえてまとめてみました。
どんな乗り物に乗れるのか
鉄道
JR各社、私鉄各社、地下鉄各社、モノレールなどの鉄道には、手荷物として乗車可能です。
これまでの経験では、首都圏、大阪圏、名古屋圏の鉄道で乗車を断れたことはありません。
JRのみ、手荷物料金として280円(一律)がかかります。
車内で車掌さんに声をかけるか、駅員のいる窓口で手荷物券を購入できます。
新幹線や特急にも乗れますが、夜行列車は各会社に問い合わせをして乗ることをお勧めします。
バス
都バスをはじめ、各会社の路線バスも無料で乗ることができます。
高速バスは、会社によって規定が異なり、JRバスの場合、昼間に運航している高速バスは、ペットも乗車できますが、夜間の高速バスでは、ペットの乗車を断られました。
飛行機
ANA、JALともに、機内へのペットの持ち込みはできませんが、貨物室への持ち込みが可能です。
大型犬も移動可能ですが、6月~9月の間、短頭犬種は熱中症を発症するなど体調が変化する恐れがあるため乗ることができません。
その他
フェリー、ジェット船などの船、観光地やスキー場にあるロープウェイ、ケーブルカーも会社によって乗車可能です。
一般的な鉄道路線以外をご利用の際には、各交通会社に問い合わせしましょう。
犬はケージへ
公共交通手段を利用する必須条件は、犬をケージに入れることです。
会社により、ケージのサイズや、材質まで指定されています。
例えば、JRでは縦・横・高さの合計が90センチメートル程度のケースに全身を入れなければいけません。
抱いたままがダメなのは当然ですが、それ以外にもペット―カート(ペットバギー)、ドッグスリングによる乗車もたとえ全身が入っていても不可です。
飛行機は、ハードケースタイプのキャリーバックのみです。
ロープウェイやケーブルカーでは、キャリーバックの貸し出しをしているところも多くあります。
うちの犬が使っているような、自立できるタイプのキャリーバックであれば、飛行機以外は概ね対応できます。
サイズ:縦230mm×横410mm×高さ330mm
このバックを使用している限り、上記に示した公共交通機関で断られたことはありません。
その他の規則特別にありませんが、初めて乗り物を利用する場合、不安で鳴いたり、パニックになることもあります。
あまりに鳴く場合は、一度下車をして落ち着かせることをお勧めします。
最初は、短い距離でキャリーバックでの移動、乗り物の環境に馴らしていってください。
広がるワンコとの世界
公共交通機関を利用することで、東京から新幹線と特急に乗継ぎ函館まで行くこともできましたし、ジェット船にのって伊豆大島まで犬を連れて旅をすることができました。
皆さんも、キャリーバックでの移動を練習して、犬連れのお出かけを楽しんでみませんか。