犬の飼い主同士で起こりがちなトラブル
犬のメディアでは、犬に焦点を当てて執筆されることが多いですが、今回は飼い主に焦点を当ててお話ししていきます。
近年、犬を飼う人の意識が向上していく中で、飼い主同士がトラブルに発展してしまうということが意外と多いのです。それは昔からあるトラブルも含まれますが、飼い主の意識の高さによるトラブルも含まれます。では、一体どのようなトラブルが多いのでしょうか。
1.犬の喧嘩で怪我
まずは犬に原因があり、その責任として飼い主同士がトラブルになるというパターンから紹介します。犬の飼い主同士のトラブルで最も多いとされているのが、犬同士の喧嘩が原因で、どちらか一方、または両方が怪我を負ってしまうというトラブルです。
最初はじゃれ合っていただけなのに、次第に喧嘩に発展してしまい怪我をさせてしまったというケースもあれば、じゃれ合っていただけでも体格差があったため、相手に怪我をさせてしまったというケースもあります。
犬同士が仲良くしていても、いつ、どのタイミングで自分の犬が興奮し出し、怪我をさせてしまうかわかりません。相手の飼い主さんとコミュニケーションをとっている間も、しっかりと愛犬を観察しておきましょう。
2.妊娠させてしまう
意外とあるトラブルとして、自分の犬が相手の犬を妊娠させてしまうというトラブルです。最近、室内飼いされる犬が圧倒的に多くなってきたこともあり、去勢手術や避妊手術をさせていないご家庭も珍しくありません。
もちろん、必ずしなければいけないということではありませんので、そこの判断は各ご家庭で行ってください。
しかし、しっかりしつけができていないことで、興奮してしまった際に、男の子の犬が女の子の犬に乗っかり、飼い主が気付いた時には性行為に至ってしまった…というトラブルは多いです。
これだけでも十分失礼に当たりますので、トラブルに発展しかねませんが、中にはそのまま妊娠してしまうケースもあります。そうなると大きなトラブルとなってしまいますので、男の子の犬を飼っている飼い主さんは、十分注意しましょう。
3.他の飼い主さんに別の飼い主の悪口
ここからは飼い主さん自身の行動が生み出してしまうトラブルです。まず知っておいて頂きたいポイントとして、犬の飼い主さん同士のコミュニケーションというのは、意外と狭いということです。
毎日同じようなルートを散歩し、同じような飼い主さん、そして犬に出会います。しかし、それは自分だけではありません。出会っている相手も同様です。
このような環境の中、ちょっとした愚痴を他の仲の良い(よく会う)飼い主さんにしてしまったことで、愚痴の対象となった飼い主さんにその噂が届いてしまい、トラブルに発展するというケースは少なくありません。
特に散歩コースは同じ学区内ということもありますので、子ども同士が同じ学校に通っているということになれば尚更です。
4.「挨拶をしない」という陰口
上記と同じような環境が原因となって起きる噂の1つとして、自分が対象になってしまい、犬の飼い主さん内で悪い噂が立ってしまうというトラブルもあります。
悪い噂で最も多いのはマナー違反です。やはり、自分の愛犬がしたうんちを持ち帰らなかったり、怪我をさせてしまうのではと心配になるほど、勢いよく向かって行ってしまうという行為は、飼い主さんとしてのマナーや義務を怠っているとして、悪い噂が立ってしまう原因となります。
もちろん、最低限のマナー(うんちの持ち帰りや興奮しそうになったら落ち着かせるなど)ができていれば、このような噂は立ちませんので、問題ないでしょう。しかし、噂が立つのは犬に関するマナーだけではありません。中には「あの飼い主さんは挨拶しても返してくれない」という理由で噂が広がってしまうことがあるのです。
やはり、挨拶はされたら返すというのが最大のマナーですので、これを無視してしまえば相手も気分が悪いですよね。犬の散歩時に他の飼い主さんに会ったら挨拶をするという点は、忘れないようにしましょう。
5.勝手に自分の犬のおやつをあげてしまう
おやつ問題もトラブルに発展する原因となります。近年、飼い主さんの意識が向上してきているため、「自分の犬にはなるべく健康食を」と日々努力している飼い主さんも少なくありません。
中にはアレルギーがあることで食べることができない物があるという犬も珍しくないため、飼い主さんが自分で手作りしていたり、専用のフードのみを食べているという家庭もいます。
そのような犬に好意ではあっても勝手におやつをあげてしまうというのは良くありません。この行為によってトラブルになってしまうということもあります。もしおやつをお裾分けしたいのであれば、まずは飼い主さんに「いいですか?」と許可をもらってから与えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。昔からある犬同士のトラブルが原因で飼い主さん同士もトラブルに、というものから、マナーが原因でトラブルに発展してしまうというケースまで様々でした。今回紹介したようなトラブルは誰にでも起こり得ることですので、他の飼い主さんに対する自分の行動を今一度、見直してみてくださいね!