怪我や訴訟も?犬同士のトラブルの危険性
愛犬とのお散歩中、他のわんことトラブルになりそうになってヒヤリとした経験は、飼い主さんなら誰しも一度や二度はあるのではないでしょうか。たかが犬同士のトラブルと油断するのは禁物です。場合によっては、自分の愛犬や相手のわんこに怪我をさせてしまう場合や、最悪亡くなってしまう可能性すらあります。また、そういったケースから訴訟に発展し、多額の賠償金が発生した例も過去には多くあります。
散歩中の飛びかかりや噛みつき
犬同士のトラブルが最も起きやすいのは、散歩中といえるでしょう。突然相手の犬に飛びかかったり、ひどい場合には噛み付いてしまったりして、咬傷事故になってしまうケースもあります。
散歩中はリードを短く持ち、興奮を抑えるしつけを
散歩中のトラブルを防止する第一歩は、リードを短く持つことです。他のわんこに飛びかからないように、また、飛びかかられたときに守れるように、少なくとも他のわんこの姿が見えたら、リードを短くして愛犬を引き寄せましょう。
また、他のわんこに出会ったときに過度に興奮してしまわないよう、日頃からしつけておくことも重要です。興奮してしまいそうになったら、「オスワリ」や「フセ」といったコマンドで落ち着くことができるよう、訓練しておきましょう。
ドッグランでの喧嘩
わんこがノーリードで走り回れるドッグランも、犬同士のトラブルが起きやすい場所です。ノーリードにしているため、激しい喧嘩に発展してしまった場合には止めることがより困難になってしまいます。
リードを外すタイミング・犬同士の相性を見極めて
重要なのは、リードを外すタイミングです。ドッグランに入ってもすぐには外さず、リードをつけた状態のまま他のわんこと挨拶をさせ、少し落ち着いてきてから、他の飼い主さんの了承を得て放すようにしましょう。
また、相性の悪そうなわんこがいた場合には、遊ばせている間もその子と接近しすぎないかしっかり見守り、場合によっては遊ぶタイミングをずらすのも方法です。
また、先に紹介した「オスワリ」「フセ」のコマンドで落ち着かせることや、呼び戻しの訓練をしっかりしておくことは、ドッグランでのトラブルを防止するうえでも有効です。
おやつやフードの奪い合いによる喧嘩
おやつやフードの奪い合いから喧嘩に発展し、トラブルになるケースもあります。普段は穏やかなわんこや、仲良しのわんこでも、食べ物を前にすると本能が優ってしまい、思いがけないトラブルになってしまうことがあるのです。
他の犬が食べているときは近づかない
犬はその性質上、食べ物があるときにまとめてしっかり食べておこうという本能があります。それだけに、食べ物を目の前にしたときの反応は抑えられないものがあります。基本的には、他のわんこがおやつやフードを食べているときには、近づかせないことです。また、他のわんこが近くにいるときに不用意におやつを与えないことも防止策の1つといえるでしょう。
マウンティング
場所を問わずトラブルになりがちなのが、犬同士のマウンティング行動です。マウンティングは自分の方が優位であることを示そうとする本能による行動ですが、マウンティングされたわんこは良い気持ちはしませんから、喧嘩に発展してしまうことがあります。
しっかり叱ることと基本のしつけを
リードをつけている状態で他のわんこにマウンティングをしてしまった場合には、すぐにリードを引いて引き離し、「イケナイ」としっかり叱りましょう。
また、ドッグラン等でノーリードの状態でマウンティングをしてしまった場合には、これまで紹介してきた通り、「オスワリ」「フセ」等の基本の指示しつけでやめさせ、興奮を抑えましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?初対面のわんこ同士はもちろん、普段は仲良しなわんこ同士であっても、その日の体調や機嫌によってはトラブルに発展してしまう可能性もあります。愛犬を他のわんこと触れ合わせるときには決して油断せず、細心の注意を払って観察していることが必要です。